「背負投げがキツすぎた。。。」The Son 息子 Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)
背負投げがキツすぎた。。。
2023年英仏合作のファミリードラマ。
監督・脚本:フローリアン・ゼレール
主な配役
【ニコラスの父親・ピーター】:ヒュー・ジャックマン
【ニコラスの母親・ケイト】:ローラ・ダーン
【ピーターの再婚相手・ベス】:ヴァネッサ・カービー
【うつに悩むニコラス】:ゼン・マクグラス
【ピーターの父】:アンソニー・ホプキンス
フローリアン・ゼレールによる戯曲『Le Fils 息子』を、『ファーザー』に続いて自ら映画化した。
『ファーザー』も公開時に観たが、
認知症を患った父(アンソニー・ホプキンス)を軸にしながら、「家族」というものの在り方を、リアルかつニヒルに捉えていたが、本作もアプローチは同様だ。
私の感想は2つ。
1つ目:ニコラスの病状と両親の離婚の因果関係
ニコラスが心を病んでしまったことと、
両親の離婚に因果関係があるかどうかなんて、
医者にすらわからない。
もちろん、ニコラスは、両親の離婚についてカウンセラーに話をするし、それは両親にフィードバックされる。
関係者全員が、ニコラスの状態と離婚問題を紐付けて考えたくなるシチュエーションだが、
事実はわからない。
2つ目:ラストシーン
ハッピーエンドに見えたのは「白日夢」だったオチ。
現実世界はそうかもしれない。
でも、夢オチにしないでほしかった。
人間は必ず、罪(業)を抱えて生きている。
老若男女は関係ない。
ニコラスも、両親も、わたしも、あなたも全員だ(笑)。
みんな、
許し合って生きていこうじゃありませんか!
ラストシーンの背負投げがキツすぎたので、
わたしの総評は、☆3.5