「 パンフにも書かれているように、帰ってきた息子の自殺がクライマック...」The Son 息子 えみりさんの映画レビュー(感想・評価)
パンフにも書かれているように、帰ってきた息子の自殺がクライマック...
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パンフにも書かれているように、帰ってきた息子の自殺がクライマックス。帰ってきた家庭での様子でほぼ予測できてしまう。あんなふうに現実を封印すれば、子どもは逃げ場がなくなり、その幻想の中で死にたいと思うはず。それに気づかない親だから、息子を失ってしまうのだと言うのはきつすぎるだろうか。
しかも、ごのケースは山程あるということ。
元妻には間違いなく問題がある。未だに夫を諦めきれず、夫との喫茶店での話し合いでは真っ赤な衣服を。今でも夫を誘惑している。ローラは、この病的な役をあまりにうまく演じている。そして、夫の感情もふらふらしている。
IPという考え方があるけれど、息子はその犠牲だ。母が諦めてなければ、息子も立ち直れない。
元妻が現実を排除しがちだからこそ、今の妻に彼が惹かれたのはよくわかる。
ファーザーのホプキンズが、父なのは素晴らしい。80になっても力がある。
嫌ってた父を反復してしまう、反復強迫の表現はよくできている。
海のシーンは素晴らしい。映像的にも美しい。
そこから確かに彼は変わっていったのだろう。
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