アテナのレビュー・感想・評価
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IMAXカメラで脅威の長回しワンショット
オープニングの10分くらいワンショットで暴動が起きて 首謀者がアジトに戻るまでの車に乗るとか降りるとかを
意味わからんくらいのワンショットで撮影していて
この時点でとんでもないです
あとIMAXカメラって20キロくらいあるそうで
撮影する人達は筋トレしてから撮影に臨んだそうです
没入感が異常で 暴動を疑似体験できる奇跡の映像なので
Netflixに加入してる人は ノーマークの人が多いと思うので見たほうが良いと思います
出来ればIMAXスクリーンで見たかったなあ
あとこれフランス映画なんだけど
あのことって作品もフランス映画で妊娠した女子が赤ちゃん下ろす作品も擬似体験作品だし
のチタンて作品は超変態ブッ飛び作品だし
フランス映画って凄いなあって思いました!
すごい映像
ワンショットの長回しで暴動を描いていく、ものすごい臨場感のある映画。CGじゃないんだ…!
タイトルカットまでのところまで、すごい…!!
と圧倒された。
でもその後はカメラワークのリズムが同じで、ちょっと辛かった。
あと、個人的にはなんのために戦っているのか、とか主要登場人物の心の動きに、なんだか共感できず、不毛さを感じてしまって集中力が切れてしまった。映像はずっとすごいけど、虚無感。
メイキングが面白かったです。
今年のベスト級
遊びではない戦争だ、
というセリフに相応しい、
カオスな状態のオープニング。
そのカオスを捉え続けるカメラは、
怒りの感情と、
混乱する気持ちも追い続ける。
世界中に起きている問題を、
シンプルな技法で、
見慣れない形に切り取る。
火炎ビン、花火、催涙弾、
催涙スプレー等、
低殺傷能力の武器を、
重装火器のように操る描写力が鮮やか。
なんとかは筆を選ばず。
おもしろい長回しの手本。
30都市での暴動。
圧巻!
オカンからの電話。
今年のベスト級。
撮影テクニックに脱帽
とにかく映像の没入感がすごい。冒頭の10分で惹き込まれて、そのままラストまで突っ走った感じ。
長回しのカメラワークもさることながら、演者の息遣いが感じられるような距離でのストーリー展開に、まさに自分もその場にいるかのような錯覚を覚えた。
やや現実離れした設定や展開はあるものの、撮影テクニックが見どころ。4Kサラウンド環境で試聴したけど、これはスクリーンで観たかったなぁ…。
サビで始まってAメロで終わる、テクニカルな長回しの数珠繋ぎが心臓を鷲掴みにする壮絶なドラマ
舞台はフランスの郊外にある貧困層の移民が多く暮らす公営住宅のアテナ団地。アルジェリア系フランス人の13歳の少年イディールが警官に暴行されて死亡した現場の動画がSNSで拡散されたことで激しい暴動が勃発する。
まずとにかく凄いのが暴動が激化するまでの11分間をワンカットで捉えた冒頭シーン。どうやって撮影しているのか見当もつかない超絶テクニカルな映像で観客を一気に物語に引き込んだ後にドカンと投げつけられるタイトル。正直ここでブチっと切ったとしても短編映画として成立してしまうくらいに濃厚なドラマが凝縮しています。こんな壮絶なツカミは韓流アクションの金字塔『悪女 AKUJO』以来、いや全然ジャンルは異なるものの、『悪女〜』の影響下にあるのは確実です。
イディールの3人の兄、警察への怒りを滾らせて暴動を煽動する三男カリーム、なんとかカリームを説得して事態を収拾しようとする次男アブデル、暴動を傍目に手持ちの在庫を捌こうとする麻薬ディーラーのモクタルがドラマを転がしていくわけですがここにもう一人、彼らとは全然縁もゆかりもない国家警察機動隊のジェロームが放り込まれて物凄い展開になっていきます。
冒頭で繰り広げられたのと同様のテクニカルな撮影で切り取られた長回しの数珠繋ぎはとにかく壮絶で息をする暇もないほどのテンションで一気に駆け抜ける99分。タイトルのアテナは暴動の中心となる団地の名前ですが、戦略を司どるギリシア神話の女神の名前。恐らく暴動のリーダーとなるカリームはトロイア戦争におけるパリスを重ねているのではないかと。主要人物の4人に投影されているのは現代社会そのもので、猛烈な摩擦で引き起こされてあっという間に燃え広がった炎を鎮火することは出来ないことを鮮烈に見せつけます。
終幕で描かれるのは暴動の発端であり、本来であれば冒頭に描かれるべきカット。それが無言で示す無慈悲に激しく打ちのめされます。とにかく壮絶なドラマですが映像が気が遠くなるくらいに美しいのが印象的。これをスクリーン上映しないというのは本当にもったいないです。
没入感が凄い。
面白かった。満足出来る逸品でした。
最初からワンカットの10分くらいで引き込まれたし、
カメラワークのアイデアに唸りました。
基本的にカット割が少なくてカメラ位置も目線が多い
ので没入感がスゴい。
映画館で観たら本当にそこにいるかのような迫力でした。
こんな事言ったら興醒めだけど、どれだけリハーサルと
練習を繰り返したのかと感動致しました。
ストーリーは4兄弟の哀しき物語。
難しい話ではなく一番下の弟が殺され、
3人の兄貴が三者三様の動きを見せるのだけど、
歳の差で距離感が違うのもリアリティーがありました。
最後は本当に悲しくなりました。
これがフランスのリアルだと言うメッセージなら
なんかもう色々たまりません。
警官の暴力 ✕ フランスの団地 ガツンとやられる!!!
パワフル!エネルギッシュ!! POVではないけど被写体/演者たちとかなり近い距離からまるでドキュメンタリーさながらの没入感ある驚異的な《長回し》で見る者を渦中に放り込む、まるで当事者意識を持って"あなたならどうしますか?"と問われるように。
アテナ!アテナ!アテナ!サツだ、やれ!滅茶苦茶カッコよくて惹き込まれる始まり方に圧倒されてタジタジ魅せられたタイトル出るまでのOPシークエンス。だけど、それは始まりに過ぎなかった…すごい熱量の火炎瓶、花火、盾、なにより混乱。
《団地》= 例えば『憎しみ』や『レ・ミゼラブル(2019年現代劇のほう)』、フランスの低所得層のリアルを知る上で欠かすことのできない象徴。《警官の暴力》に対する暴動の渦中には、被害者の少年の兄たちがいた…。自身も警察官であるアブデルと暴動を扇動するカリム(そして犯罪者の異母兄)。それぞれの"正義"がぶつかり合う!!?
ここを出ていけ!誰が弟を殺したのか、その警官たちを突き止めるまで止めない。求めるのは正義!その場合、手段は正当化されるのか?目には目を歯には歯を。弟を殺した警官を連れてこい、でないと警官を殺す。人殺しを連れてこい!
待っているのはなんとも皮肉な結末…そうしたグレーゾーンな深いテーマに対して、本作が見合うだけの答えを与えてくれるかは分からないけど、それを超えて打ち勝つくらいの上述したような表現としての本気がスゴかった!
犯人は警官じゃない、極右の犯行
俺が警官を取り戻す
勝手に関連作品『レ・ミゼラブル』『サウルの息子』
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