「オーケストラの王者TARちゃん」TAR ター 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
オーケストラの王者TARちゃん
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ざっくり言えば、「ブラック・スワン」の指揮者版といったところ。もしくは、不眠症(インソムニア)の白昼夢と思えなくもない。
メトロノームは誰が動かしたのか、スコアは誰が持っていったのか、チェリストは廃屋のどこに消えたのか、などなど不可解な事象が皆投げっ放しになっていて、そうなるとこちらとしては現実なのか幻覚なのか判然としなくなる。
ケイト・ブランシェットさんの演技が絶賛されていて、それはそうなんだけど、主人公が錯乱して転落していく物語などというものは嫌というほど見てきたので、何かもう食傷気味。
最近の映画のエンドロールでクレジットタイトルが延々と続くのにも飽きてきたので、最初に持ってきてラストあっさり終わるという奇手はアリだと思った。
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