「息苦しい、観てるこっちが吐きそうだ」TAR ター ちゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
息苦しい、観てるこっちが吐きそうだ
SNSが発達し過ぎてしまった現代
成功者へのやっかみは過剰で、まるで蜘蛛の糸みたい。成功者が登る蜘蛛の糸に、すきあらば引摺り落としてやろうとする亡者たちが襲いかかる様は人間としての理性を忘れたかのように動物的で、もはや我欲まみれのケダモノの様、こんな便利なんだか不自由なんだかわからない世の中は、なんて息苦しいんだとあらためて思った。
セクハラ、パワハラ、ジェンダー、コロナ禍
今流行のものを全て詰め込み、ネチネチと神経質に画く159分は疲れますが、ケイト・ブランシェットの独演会だと思って観ればいいかも。
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humさんのコメント
2023年5月24日
息苦しいほどの空気でしたね。理性を忘れたかのように動物的…舞台襲撃はまさに。動物の縄張り争いを連想しました。究極になるとあのような態度になるんだとすると、それは敵もできてしまうでしょう。実家に帰り涙したとき、少し安心しました。まだ、自分をとりもどせるだろうと。再生は新天地アジア圏でのステージ。冒頭のエピソードが効いていましたね。