ブロンドのレビュー・感想・評価
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虚像、偶像…
この映画の通りの人生なら、彼女は幸せではない。。全編通して、幸せなシーンがほぼなく、後は苦しみしかない。父親はおらず、母親からの愛も受けず、結局この幼少期のトラウマがずっと引きずっている。不幸なことに中絶、流産と自らも子供に恵まれない。華々しいスポットライトより、その影の部分が人生を彩っている。また、世の男性のセックス・シンボルとしてのマリリン・モンローはその影の部分、ノーマ・ジーンから逃げ出したかったからこそ、演じられたのか、しかし、その反動は精神的にも耐え難いもので、薬に手を出してしまったのか。アナ・デ・アルマスの美しさを差し引いても、とにかく苦痛、苦悶の時間が長く続くので辛かった。
気持ち悪いが制作者の拘りを感じた!!
チャップリンの息子が出てきた辺りでウワッとなりましたが、それは序の口に過ぎませんでした。思い込みの激しい女性のSNSをずっと観続けるくらいの気持ち悪さのある映画でした。アクセサリー感覚の女であまり共感は得られないと思いますが、制作者の思い入れの強さを感じました。私もある程度年を取って、その時付き合っていた人と時間を振り返る事がありますが、このような時間旅行もあるのだなと思いました。父に捨てられ母は精神病でしたが、一生パパ…パパ…言ってて印象に残りました。
観終わった後、なぜかJORKERを観たくなった。
マリリンモンローのなんたるかは、それなりに理解している上での鑑賞。
彼女のダークサイドを誇張して大いに脚色しているとはいえ、それを差し引いても、大衆(オスども)からモノ扱い同然のセックスシンボルの苦悩と悲哀が作品を支配し、ただただ怒りを覚えるほどの衝撃だった。
当初、マリリンを演じるにはアナだと線が細くひ弱な印象があったけど、話が進むたびにその演技力にぐいぐい引き込まれる。アカデミー賞が楽しみ。
おそらくカメラワークや編集力のクリエイティビティが、彼女の演技を更に引き立て、作品のメリハリにつながっているように思う。
マリリン・モンローの印象を変える衝撃作
マリリン・モンローと同時に愛と教養に溢れた
ノーマ・ジーンを描いた問題作。
本作を体験した人は今まで抱いていた
彼女の印象が変わるのでは?
ノーマ・ジーンが関係した男性も多く登場し、
そこに確かに愛は存在しているのですが、
唯一終盤に登場する、いいイメージを持っていた
あのリーダーの描かれ方に衝撃。あれは事実?
幾つもの悲劇に見舞われながら迎える
ラスト直前のエピソードが出色。
時に自分の望まない
消費のされ方をするエンタメ業界。
アナ・デ・アルマスが出演を決意した思いは?
彼女が俳優として生きる強い覚悟を感じました。
アルマスのキューバ訛りへの避難に対し
プロデューサーのブラピや
モンローの遺産管理会社が
擁護したエピソードも興味深い。
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