配信開始日 2022年9月28日

ブロンドのレビュー・感想・評価

全25件中、21~25件目を表示

3.0好きなアルマスさんを堪能しました。

2022年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ということです!
それで満足なさくひんです。
ま、実話ベースですからね。

PLAN -B、は良作が多いですね

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けはえ

3.5父の愛を求め続けて裏切られ続けた永遠の少女...  セルフプロデュースで糧を得て未来を失った大女優伝記作品

2022年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 本作では彼女が女優となってからスターダムに上り詰め、そのイメージに苦しみもがく姿を、結婚と恋愛と性にフォーカスしつつあぶり出しています。
 そしてどの道であれ、スターとなった人物は往々にして金銭面であったり対人関係であったり創源性であったり爆弾を抱えているものですが、果たして何が彼女のアキレス腱であったのか、という生き方の話でもあると思います。
 ともあれ、世の様々な男性のニーズにばかり迎合してしまったのが結果的にその後の彼女を苦しめ続けたのではないかと思います。もし孤児院時代に里親にNO!と自分の意志を突きつける女友達がいれば、モデル時代に自分の中に確固としたボーダーラインを持っていてオファー側の過剰な要求を断固拒否する女友達がいれば、女優になってから性接待や愛玩動物のような振る舞いを強いる周囲を毅然と固持する女友達がいれば、"ダム・ブロンド"と呼ばれる男性に都合の良いモンロー像の肥大化に待ったをかけてくれたのではないかと思います。
 それではあそこまでのスターに、あそこまで早くして成れなかったのかもしれませんが、その後のアルコールや薬物への依存を見れば美人薄命という美辞麗句では片づけられないはずです。
 本作を観る限り、彼女がセクシーなブロンド美女として出演した数々の全盛期のヒット作は製作側の覚えが良い一方で彼女にとっては忌まわしく、反対にそのイメージから脱却しようと我儘を貫いた晩年の作品は皮肉にも製作側には苦々しく興収という旨味の少ないものだったのでしょうか。
 彼女が己の既成イメージを打破しようとした作品を、セックスシンボルとしてではない形で記憶するのが一つの供養の在り方になるのではないかと思いました。

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O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)

4.0心が平静な時に観て欲しい。

2022年9月29日
iPhoneアプリから投稿

誰もが知るセックス・アイコンであるマリリンモンローの半生を虚構と狂気とシェイクさせ、グロテスクな耽美さを漂わせながらも淡々と描き167分も続く重い物語。
冒頭から母親の幼児虐待、そして性暴力、流産の描写も辛すぎる。
劇中でノーマが「映画の撮影は細切れよ。パズルと同じ。でも、ピースを選ぶのは(自分ではなく)監督」
と言及するようにノーマ/マリリンの肖像を描くために必要なピースの創造、選択、並べ方が卓越していた。
ただ映画としては優れていると思った。以上!

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しをん

4.0アナ・デ・アルマスの飛躍!

2022年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

私の大好きなアナが文字通り体当たりで演じる20世紀最大のスターの光と影。色々な撮影技法が使われていて楽しめました。

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tony

3.0「マリリンは好き嫌いが別れる、私には関係ない」

2022年9月28日
Androidアプリから投稿

ただの夢…ただの夢…なんて酷い夢なの、私の人生をこんな風にしたのは誰?マリリンは何を望んでいるの?良くも悪くも演技よ。2時間半以上ずっと靄がかかっているようだった。そして、その中をいくら手探りで進んでも決して出られることはなかった。終始陰々鬱々とした挑戦的な語り口は、もはや心理ホラーだった。

ベビーにはパパが必要、私のパパはあなたかしら?"彼女"は幸せじゃない。幼少の頃からずっと父性の欠如にさらされてきて、だからこそ父の面影、父という心の拠り所/支えを追い求めてきた。だって父親と名乗る人からの手紙が本物だという証拠もないわけで。夫のことを"パパ(Daddy)"と呼び、そうした代替の存在であったとしても彼に褒めてほしくて認められたくて頑張ってみせる。そうしてしまう、そうせざるを得ない。
 ー泣いてる父より

冒頭の病んだ母から既にだいぶと本作のアプローチの遠慮のない恐ろしさを物語っているけど、作品通して見たときにもっと根幹からツラすぎて拒絶反応が出そうだった。
セクハラやレイプが罷り通る男尊女卑著しい性差別社会で、女性は"性"を全面的に押し出して売り物にするしか生きる術はないのか?精神を病んでいる人は他の誰かを演じたがる。あなたのお陰で世界が生まれ変わった。金髪という虚飾の象徴。マリリンから切り離せられなくて、いつまでもどこまでも付きまとってきては、モノ扱いされる。本当の意味でプライベートなんて無い名声。名作『お熱いのがお好き』などのときの彼女の情緒不安定だったというエピソードも納得した。
見ているこちらまで暗く辛く精神参りそうになる。伝記映画が公私の"私"にスポットを当てるのは当然だけど、これは流石に容赦なく行き過ぎていて、あまりに闇=病みが深く(憂)鬱。勇敢にも挑戦的で野心的で、ある意味では称賛に値する真に価値あるものかもしれないけど、やはりイチ観客として見たときに二度と見たくない。

今なおポップカルチャーに浸透し、世界中の誰もがその名を聞いたことあり知っているセックスシンボルとして(実体なく)"愛されてきた"=祭り上げられてきた"マリリン・モンロー"のノーマ・ジーンとしての本当の姿に迫り、生涯にわたってついて回ってきた葛藤や打ちひしがれるほどの絶望を体現するアナ・デ・アルマスの素晴らしい熱演。
彼女の存在が、『ジェシー・ジェームズの暗殺』という素晴らしい映画と『ジャッキー・コーガン Killing Them Softly』という観客ウケ最悪な会話劇を撮ってきた作家主義アンドリュー・ドミニク監督による突き詰めた解釈ビジョンと、ハイセンスな確固としたスタイルと陰々鬱々とした語り口から展開されるヘビーすぎる悪夢をどうにか支えている。カット毎に変わる画角、左右(上下)のマスクや、シーン毎に変わるカラーとモノクロ白黒世界など強迫観念的な演出。

スポットライトは君のもの、光の輪の中にいる
I changed my mind.
泣いている女は存在しない

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とぽとぽ