サンダーボルツ*のレビュー・感想・評価
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期待しすぎた感じはある
アクションシーンは流石。
序盤から見応えあるシーンで一気に引き込まれたが、予想外すぎる展開にちょっとビックリ。
タスクマスター、あまりにも呆気ない死亡。
使い勝手のいい能力が故に勿体無い。
ボブという謎の男がこの作品の鍵となるが、ストーリーの中で丁寧に説明してくれながらセントリー化するのでわかりやすい。
ただ、強すぎる。どうやって勝つんだコレ と思ってたらまさかの精神的な概念での決着とは。
この結末は仕方ないながらも、個人的にはあまり好きな展開ではない。
でも、サンダーボルツだからこそボブに寄り添えたのかもしれない。
ヴァルは大ピンチから一気にまとめ役についたが、予想外で良かった。
3代目キャプアメのサムや旧アベンジャーズメンバーとニューアベンジャーズ達の絡みや今後のヴァルのゆくえなど期待出来る所はたくさん。
もうちょっとタスクマスターメンバーに気を使ってもらうわけにはいかなかったですか?🥺
あの出番の短さなら別にタスクマスターじゃなくても良かったのでは😤
監督さんの話ではストーリーの中での危険度を明示するため早々に退場させたということでしたが、早すぎて思い入れもあまりないうちにいなくなったからショックもあんまりない
ストーリー的には殺し合いから始まった烏合の衆が、だんだん結束していく様子も良く描かれていたし、なんとなくみんな根は良い奴なんだなと感じられて応援したくなる面子だっただけにタスクマスターの扱いはもったいない気がしました🤔せめて施設から出た後とかにすればよかったのに
サンダボは市井の人々の救助とか普通にするし頑張って欲しいけど戦力としてあんまり人間離れした強さの人がいないので今後アベンジャーズとか出ても活躍できるかな?
ヴィランの能力が劇中で示されたとき、この面子でどうやって勝つの?と思いましたが案の定精神世界で説得パティーンに入ったのでもうちょっと目新しい展開が見たかったかも
フェーズ1とブラックウィドウとアントマン&ワスプは見たけどドラマは全く見てない畑の人間なのでキャプアメ2号は全く知らない人だったけど、映画を見る直前にYOUTUBEで予習動画を見ていたので何となくわかりました😌見ておいて良かった
最近のMCUにしては面白いと思うけどまぁスースクの方が面白かったかなぁという感じ
あとボブは記者会見の場に入ってからの状況飲み込み力がすごかった😲すごい瞬時にあの場に適したいい感じの振る舞いするじゃん
訳ありならず者たちがヒーローになった瞬間
アベンジャーズはもう居ない。
こんな時、世界を救うのは…?
あちら(DC)ではもう結成して早々とリブートもされたが、こちら(MCU)では遅ればせながら結成した悪党チーム。
彼らは、サンダーボルツ*!
そのメンバーは…
エレーナ・ベロワ。レッドルーム出身の暗殺者で、ブラック・ウィドウの義妹。
バッキー・バーンズ。ヒドラの超人化計画で改造された超人兵士“ウィンター・ソルジャー”。
エイヴァ・スター。姿を消し、物質をすり抜ける能力を持つ“ゴースト”。
ジョン・ウォーカー。スティーヴの後、米政府から抜擢された“2代目キャプテン・アメリカ”。
アレクセイ・ショスタコフ。ロシアが造った超人兵士“レッド・ガーティアン”で、ブラック・ウィドウとエレーナの“父”。
アントニア・ドレイコフ。レッドルームで洗脳と改造され、相手の技をコピー出来る人間兵器“タスクマスター”。
各ヒーローと対したり、時には和解し仲間になったり、過ちを犯したり…。
ただヴィランと一括りには言えない、いずれも個性的で訳あり面々。
ヒーロー映画人気翳りからの回復の兆しの昨今。
彼らに託された任務は…?
実質主人公となるのは、エレーナ。確かに一番感情移入や我々視線になるかも。
義姉ブラック・ウィドウを亡くして以来、アレクセイとも疎遠になり、空虚な心のまま、ただ与えられた任務をこなすだけ。
その任務も人に褒められるものじゃない。
自分の仕事や立場から手を引く事を、雇い主に訴える。
彼女の雇い主というのが…
CIA長官のヴァル。アベンジャーズとも関係深いロス捜査官の元妻。
彼女には今、ある疑いが。
かつてCEOを勤めていた軍事会社“オックス社”で、極秘裏の人体実験。
それは非人道的で、危険で…。
が、ヴァルは真っ向から否定。全てを否定せず、それはアベンジャーズ無き今アベンジャーズに代わるものとなり、アメリカや世界を守るものとなる。
強気の姿勢を見せるが、議員や世論から弾劾され…。
そんな渦中のヴァルから新たな任務。
僻地にあるオックス社の保管庫にあるものとスパイを抹消。
遂行出来たらエレーナの訴えを考慮。
仕方なく任務へ。保管庫に侵入。その中に“居た”のは…
ゴースト、ウォーカー、タスクマスター。
彼らがスパイ…?
彼らを消せとの事だが、彼らも争い合い、襲撃してくる。
タスクマスターが死亡。後々復活したり、共に活躍するのかと思ったら、呆気なく…。
これで分かった。皆、同じ任務を与えられた。不要どもを殺し合わせて処分。保管庫にある“何か”と共に。
その“何か”とは…
一見平凡な青年、ボブ。おそらく何かの人体実験にされていたのだろうが、彼は何者…?
立場や主張でぶつかり合うが、反抗心だけは強いのが彼らの“特技”。
ここは一旦協力して、脱出を試みる。こんな所で裏切ったりしないよね…?
外にはヴァルや軍が。鼠一匹すら逃さない厳戒態勢。
ヴァルがひた隠すものとは…?
脱出成功まで後一歩の所で、兵に止められる。
その時ボブが囮になり、銃撃の嵐を受け…。
ショックを受けるエレーナだが、信じられない事が…。
あれほどの銃撃を受けたボブだが、傷一つ無く起き上がる。
…いや、空中に浮かび上がる。そして、空へ高く…。そこで力尽きたのか、落下。辺り一面衝撃波で吹っ飛ばす勢いながらも、ボブ自身は死なず。
ヴァルに身柄を拘束されるが、彼は何者…?
何とか逃げ切ったエレーナ、ゴースト、ウォーカー。
自分たちに起きた事、目の前で見た事、何をしたら、何処に向かっていいかも分からず…。
一台のリムジンが僻地をこちらに向かってくる。エレーナはイヤ~な予感。やはりそうだ。ハイテンションのアレクセイ。今回も期待通り笑わせてくれるぜ、親父!
追っ手。それを撃退したのが、バッキー。バイクにまたがり、現れるバッキーがカッコイイ! だけど、アレレ、エレーナたちを襲撃…。
集った5人だけど、各々意見や主張はバラバラ。
バッキーは4人を拘束。
エレーナはヴァルに嵌められ、利用された事。
ゴーストはほとほとうんざり、ウォーカーは皮肉しか言わない。
アレクセイに至っては、俺たちでチームを組んで敵に立ち向かう。サンダーボルツ*!
チーム結成以前の問題。そりゃあ皆、一匹狼のならず者たちばかりだもの…。
流れを変えたのは、一本の電話。バッキーにヴァルの秘書メルから。
ボブの身柄を押さえたヴァルはある場所へ。
かつてはトニー・スタークの居住であり、アベンジャーズが集った場。今はヴァルが買い取り、改築されているかのスタークタワー。久々の登場が感慨深い…。
正義の象徴であった場所でヴァルが企む計画…。
キーは無論、ボブ。彼は“セントリー計画”の人体実験被験者。
彼一人に、あらゆるパワーや能力を備えさせる。
つまり、彼一人で“アベンジャーズ”。
これまでの被験者は皆失敗し、死亡…。ボブだけがクリアした。計画も成功の矢先…。
ヴァルの目的は純粋に世界の平和の為だけではないようだ。ボブを操り、自身が強大な力と権力を持って…。
それを危惧したメルが連絡。
バラバラだったエレーナたちだが、当面の目的は決まった。
ヴァルの野望の阻止。
遂に出動! サンダーボルツ*! そう言い続けるアレクセイだが、そもそも何それ…? エレーナだけはうんざりだが…。
スタークタワーへ。
ヴァルやボブと対峙。
内向的な性格だったボブだが、金髪&レトロなスーツに身を包み、大胆イメチェン。
エレーナはボブに呼び掛けるが、ヴァルにマインドコントロールされたのか、“影”が強くなり…。
もう話し合いは埒が明かない。こうなりゃ力技で。
が…
相手は“一人アベンジャーズ”。幾ら超人兵士や特殊能力を持っていても、敵う訳ない。
スーパーパワー、不死身の身体、飛行能力、超速…。まるでス○パ○マン…!?
全く相手にもならず、5人揃っても一方的にやられ、エレーナたちは一旦退散。
勝ち誇るヴァルだが、ボブの影がどんどん強くなっていく。
何故あんたの言いなりに…?
そもそもあんたが言った。僕は全知全能の存在。それはつまり…。
ヴァルに襲い掛かるが、メルが助けに現れ、逃れる。
その時ボブの起動を止めたかに思えたが、それすら凌駕。
ボブの姿は完全に真っ暗闇に囚われる。目だけ光る姿が不気味…。
もはやボブではない。
手をかざしただけで人を消す。NYを闇に覆う。
世界の脅威、セントリー!
圧倒的な力のセントリー。ひょっとしたらサノス級…?
言わばダークサイドに堕ちたスーパーマンと闘うようなものだから、エレーナたちだけで一体どう闘うのか…?
真っ向からだったらまず勝ち目ナシ。絶望的。
そのエレーナたちも分裂状態。いや、元々チームとして纏まっていた訳ではないが…。
特にエレーナの闇は深い。
今のセントリーは、闇に堕ち囚われたボブの姿。
エレーナもセントリーの超能力で自身の闇を見た。
まだレッドルーム訓練の少女時代…。
あの時から抱えた悲しみ、苦しみ、孤独…。
今また義姉を失い、自身の心も空っぽ。
私自身もあんな姿になり得る。
誰かの手を…。救いを…。
手を差し伸べた者はいた。
何だかんだいい所持ってくぜ、親父!
家族じゃないか。
チームとか家族とか酔っ払い親父の戯れ言みたいに言ってきたアレクセイだが、実は誰よりも熱く真っ直ぐ。
セントリーが暴走。街に被害。人々に危害。
迷いは無かった。人々を助ける。
エレーナ、アレクセイ、バッキー、ゴースト、ウォーカー。
誰に指示される事も無く、各々の意志で。
チームとして初めて真に結束。
だが、セントリーの脅威にどう立ち向かえばいいのか…?
かつてのアベンジャーズのように、バラバラだった個性的面子が一つになっていく様は分かっているド定番でも熱い。
スーパーパワーは無い。故にアベンジャーズ級の大スケールアクションは無い。
が、己の身体や能力を駆使して、肉弾戦メインで挑む姿は熱量充分。
エレーナのしなやかアクション、バッキーの登場シーンのカッコ良さ、皆で人々を助けるクライマックスは胸アツ。
もっと悪党ならではのヤバさやはっちゃけを見たかったという声もあるだろう。
だが、そもそも彼らは凶悪ヴィランではない。それぞれ苦悩や心に傷を抱えた人間。
ならず者、落ちこぼれでもない。
この瞬間、彼らはヒーローになった。
セントリーとの対決。
力で敵わないなら…。察しは付いた。
スーパーヒーローがその能力やパワーで敵を倒すなら、何のスーパーパワーを持たない彼らは“心”や“話し合い”で。
その対比も印象的。
敵を倒すだけがヒーローじゃない。手を差し伸べ、助け救うのが真のヒーローだ。
興奮、笑い、意外なメッセージや感動…。王道展開をそつなく。
キャラの個性、キャストの熱演とアクション。
フローレンス・ピューやセバスチャン・スタン推しが多いだろうが、私ゃやっぱりデヴィッド・ハーバー!
そうそう、彼がずっと言っていた“サンダーボルツ*”! メインタイトルであり一応彼らのチーム名だからカッコイイ由来かと思ったら…。
でも、いいじゃないか。サンダーボルツ*!
からの…
ニューアベンジャーズ!
えっ、本当に…?
商品登録巡って“シビル・ウォー”しないでね…。
調子を取り戻してきたMCU。
これなら歴代メンバーと並んでも見劣りナシ。
次は、MCUリブートによる元祖ヒーローチームだ!
裸一貫再出発第二弾
「ボブの穴」✖️エヴァ16話
というネタの使い方は低予算映画ゆえの戦い方か。
ハリウッド映画でこれをやられると、「嗚呼、本当に金の節約を強いられているんだ…」という
世知辛い気持ちになった。
その金をファンタスティックフォーに回しているんやな、というのが推測される。
本編に関係ないIMAX用の驚き演出まである。
「次は絶対当てるぞ!」という気合いがよく伝わってくる。
ファンタスティックフォー、果たしてどうなるだろうか?
キルケゴールの話も出てくるので、脚本チームはほぼ間違いなくエヴァをみているのだろう。
メンタルヘルスの問題を真摯に扱おう、という姿勢は買いたい。
フローレンス・ピューにはエネルギーを感じる。
しかし国のトップレベルのエンターテイメント作品が鬱々してくるという事実に病理を感じる。
それはアメリカそのものの病理である。
「おれたちは殺人国家としてやってきたけど、果たしてそれで良いのだろうか?」というような悩みだ。
日本が鬱々していた90年代から30年間そうなったように、
アメリカもこれから20年間くらいは右肩下がりになるのでは?と予感させる。
ひとりじゃない…ルーザーズの反撃
マーベル・シネマティック・ユニバース第34作。
通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
原作コミックは未読。
ヒーローにはヴィランが付き物である。魅力的なヴィランがいてこそヒーローが輝くと言っても過言ではない。本作は、かつてアベンジャーズに敗れた者たちのチームアップを描く。
彼ら彼女らの抱える苦悩がしっかりと描かれており、今までのMCUとは一味違う風味の作品である。新機軸だと感じた。
エレーナをはじめ、集められた面子は単純に悪者と断じれない者ばかり。運命が違えばヒーローになれたはずの者たちだ。
自分たちは所詮、負け犬かもしれない。しかし、負け犬にも曲げてはならないものがある。負け犬たちの反撃が始まる。
結成されたサンダーボルツの前に立ちはだかるのは、最強クラスのチート能力を持つセントリー。ほぼ生身みたいなものであるサンダーボルツが果たして勝てるのかとハラハラした。
セントリーとなった青年ボブ(演じる俳優は「トップガン:マーヴェリック」でもボブと云う役を演じていた気がする…)も孤独を抱えており、エレーナたちはシンパシーを抱く。
まるで自分たちの写し鏡のような存在であるボブのメンタルケアを通し、己の過ちやトラウマと向き合うことで、サンダーボルツ側も救済されていくと云う展開に胸が熱くなった。
サンダーボルツの敵としてセントリーはあまりにも能力が桁違い過ぎるのではないかと考えていたが、これほど彼らに相応しい敵はいなかったのではないかと、今では思う。
セントリーのつくり出した無限地獄での戦いはこれまでに無い斬新な展開だった。情感揺さぶるドラマ部分との融合が見事である。「自分たちは孤独だけれど、決してひとりじゃない」ことを悟り、次第に立ち直っていくエレーナを演じたフローレンス・ピューの演技がとても良い。暴走するボブを羽交い締めにしている時の慈愛を感じさせる表情が特に素晴らしかった。
実はサンダーボルツが「ニュー・アベンジャーズ」であったと云う締め括りは、一応サプライズ展開なのであろうが、唐突過ぎるきらいがあって、あまりしっくり来なかった。
セントリーの破壊から市民を救った行動はまさにヒーローそのもので感動的だったのに、ヴァレンティーナの機転で彼女の評判回復の一手に利用されただけの感が強いからだ。
しかしながら、新しい「アベンジャーズ」の映画を2本控える今結成されたニュー・アベンジャーズが、どう関わることになるのか、楽しみでもある。特にセントリーが…
[余談]
冒頭でタスクマスターがあっさり殺されてしまったことが本作最大のサプライズではなかろうか。かなり驚いた。
心の問題を考えさせる娯楽作
今朝(2025/05/05)映画館で観ました。
フローレンス・ピュー映画は『ミッドサマー』『オッペンハイマー』『ドントウォーリーダーリン』辺りを観ましたが、本作でも影のあるタフな女を見事に演じてくれました。
空虚な毎日をなんとなく過ごすエレーナ、音信不通だった父アレクセイは絵に描いたような堕落した生活、責務に耐えかねた落ちこぼれのジョン・ウォーカー、居場所のないすり抜けゴースト、CIAに利用されるバッキーと謎のボブ青年。なんともパッとしないチームの完成です✨(笑)
アクションシーンは、マーヴェル作品らしいいつも通りの印象で、可もなく不可もなくといった感じ。
大切なのは、どうしようもないメンバー間のくだらない喋りのシーン(笑)
そして登場人物のソフト面、つまり心の問題。本作はその点を少し掘り下げていて、リアルに悩みを抱える人に寄り添う内容になっています。こちらも観ていて考えさせられました。
エンドロール後もおまけ映像があって、興味があんまりなくても次回作を観たくなってしまいます。あー、ペドロ・パスカル出てるしなー😵
というわけでGWも残すところ後わずかなので、本作を家族全員で観に行きましょう!きっと気に入ってくれると思います!
すっとぼけボブと転がし上手な長官。
CIA長官からの指令である施設へ向かう始末屋から転身を考え中なエレーナの話。
「何を盗むかを調査、分かり次第始末」と指令を受け施設に入れば長官ヴァレンティーナに集められた数人の戦士と1人ラフな格好のボブが現れるが…。
エレーナの冒頭アクションから心掴まれたが、任務で向かった施設から少し会話長めで少し眠い。
マーベル作品は苦手な私ですがエレーナキャラのカッコよさとアクションで楽しめた。観終えれば私の命令は絶対な長官の手の平の上で転がされましたね。
引っかかる部分は所々あれどキャラがいい
他のキャラがいいだけにタスクマスターが雑に死んだのは気になるが…。
タスクマスターは過去は壮絶だが作品内でのキャラ立ちはわりと弱いので実は生きていて…という線を期待したくてもあまり希望を持てないところが悲しい。今後出てくるのかなぁ…こんな適当に死なせて終わりにしていいキャラクターじゃないと思うんだけど…
ジョン・ウォーカーの吹っ切れ方がかなり好きだった。確実に性格は悪く、しかし性根が腐りきっているわけでもなくなんだかんだ責任感はある。
しかし過去に固執しすぎて妻子を失っていて、アメリカで"キャプテン・アメリカになる"ことの重さを感じられて良い。
ジョンには今後もああいう泥臭い執念を抱えていて欲しい。笑
脱出計画が上手く進まなかった時の「俺がやらないと」というセリフが印象に残った。責任感…
エレーナはやっぱり可愛い。
辛い時に辛いと正直に言えるのはある種の強さだし、コミュニケーションに問題だらけのサンダーボルツ(ニューアベンジャーズ)のメンバー内では唯一コミュニーケーションを取ろうという意思があり、まとめ役はバッキーよりもエレーナなのかなと思った。
ナターシャがバナーとハルクを恐れず向き合ったように、エレーナもボブに向き合うんだな…。
ボブは観客が共感しやすいキャラクターだなと思った。
何者かになりたい凡人であり過去の傷から来る大きな空虚を抱えていて、ボブがヴォイドの自分とうまくやっていけるようになればいい…と思うけど難しいだろうな。
でもなんとなくマイペースなところがありジョンに嫌なことを言われれば反抗する気概はあって気弱なだけではなく少し変なやつなのが結構好きだった。
ボブの今後の活躍が楽しみ。
皆が拘束されてた時、ジョンだけ鋭利なもの刺さってたのはボブがジョンのことあまり良く思ってないからなんだろうな。笑
金髪の件は白人・金髪・碧眼を崇拝したがる社会への皮肉であり(自分が好きな設定の)原作に忠実でないと排斥したがるファンへの嫌味…か?と思ったけど後者は考えすぎか?笑
サンダーボルツのメンバーにはそれぞれ傷があるが、初代アベンジャーズにあまり出来なかった印象のある"相互で癒し合う、痛みを理解し合う"みたいな優しさがあったのが良かった。
バッキーはかっこよかったけど名刺紙くず扱いされたり飯こぼしたり食洗機でアーム洗ったり心配が心配して心配だったりでなんかおじいちゃん感が面白かった。笑
バッキー(withサンダーボルツ)、サムと商標で揉めてるのか…?笑
ポスクレのファンタスティックフォーは続きが本当に気になる。ドゥームズデイに繋がるのか?今後の展開に期待。
これまでのヒーローたちのような超人ではないからこそのリアリティというか、感情移入がしやすかったように思う。
映画としての盛り上がりみたいなものは少し薄めのようにも感じたが総合的に見ると面白かった。
最高!新たな傑作の誕生!(後半ネタバレ有り)
4DXにて鑑賞。
……どうしましょう。レビューを書きたいのに頭の中が「最高!」で埋め尽くされて冷静さを失ってます(笑)具体的に何が良かったか、頑張って書いてみますね。
まずマーベルシリーズでありながら比較的敷居の低い内容であったこと。予習しなくとも、作中で登場人物達の過去や現在が語られていたし、キャラクター像が分かりやすく描かれていたので、過去作を知らなくても入り込めると思います。
その個性的なキャラクター達が集まると…かつてのアベンジャーズの活躍を見てきた人なら笑っちゃうようなシーンの連続!罵り合う、キレる、煽る…おいおい、こいつら大丈夫か?とハラハラドキドキ😵バカっぽい会話はキャラクターの性格がよく出てるし、テンポ良く観れた要因にもなってたと思います。
そしてマーベルシリーズに欠かせないアクションシーンは流石です!スピーディーで各キャラクターの持ち味を活かした戦闘シーンは凄くかっこよかったです。ゴーストやばぁ……😨誰も飛べない、ビームも出せない、それでも「かっこいい」は作れる!
脚本も凄く良かったです。キャラクターの魅力を引き出しつつ、テンポ良くストーリーが進んでいくので目が離せませんでした。こいつら集まってもどうにもならんやろ…からの!予告でもあった街の一般市民を助けるシーンは胸熱過ぎて泣きました😭うおおおぉぉぉぉ!!
なんと言っても絶望感やばかったです。え?これ無理やん。てなります。ヴィラン強すぎだし、あいついなくなっちゃうし…んで、またそこからが意外で面白かったー!🤔ナルホドー
シリーズ全て観ているわけではないですが、ここ数年で一番胸が熱くなりました!内面的なドラマを見せつつ、しっかりヒーローもののかっこよさも見せてくれて凄く良かったです。何より魅力的なキャラクター達が面白くてカッコよくて…今後の活躍が楽しみで仕方ありません!🤗
以下ネタバレ
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お気に入りのシーン
・天井が見えないくらい高い円筒状の通路をどうやって上がるか?→4人で背中合わせで足を壁に押し付けてエッホエッホ……。なんじゃそりゃーwww
・バッキーがバイクで颯爽と登場!かっこよすぎて立ち上がって「バッキー!」って叫びそうになったwそんでその後エレーナ達が乗ってる車を爆破。こんなん笑うわwww
・バッキーの腕がもげる。ここの絶望感もやばかった…。
・エレーナが消されるシーン。嘘!?エレーナ死んだ!?監督ふざけんなよー!!(`;ω;´)ウググググゥゥ……
・ラスト。「ニューアベンジャーズ!」あ、なるほど。「サンダーボルツ!」じゃないんすね。商標登録うんたらウケるw
オマケ
タスクマスターの序盤の退場は監督の「作品に緊張感を持たせるため」という意図のもと。確かに「あ、こいつら平気で人殺すやつらや…」っていうのが分かるシーンで、非常に印象的。
Rogue
マーベルでの悪党…というよりかはシリーズにおけるならず者たちによるヒーロー活動といった感じで、マーベル版スーサイドスクワッドを期待して観にいったんですが、ちょーっと違う…というか本当にこれで良いのか?という作りでした。
新スーサイドスクワッドが比較対象になってしまったのもあり、フェーズ5の締めとしても物足りなさが勝ってしまいました。
今作の主人公格はエレーナで、初っ端からカッコよさ全開のアクションや、潜入任務でも見せ場十分で良かったです。
過去の出来事もエレーナが1番描かれるので感情移入は1番しやすいと思います。
バッキーの政治家からウィンターソルジャーへの変わり身は最高にイカしていました。
ゴーストとUSエージェントもそれぞれの能力を活かし、かつ過去回想も最低限ながら分かりやすく描いていてキャラ把握がスパッとできたのも良かったです。
アレクセイは「ブラック・ウィドウ」よりも更に活き活きとしたパパで頼り甲斐満載でした。やかましいくらいですが笑
ただ序盤からいきなりタスクマスターの扱いがいくらなんでも雑…これなら登場させないでも良かったんでは?と思いましたし、ドゥームズデイのキャスト発表のままの事しか起こっていなかったので、せめて今作が公開して落ち着いたくらいにキャスト発表すれば良かったのになと思いました。
ボッと出のボブが中心にいるというのもなんだか釈然とせず、最初はいがみ合いつつも徐々に協力していくという流れにボブがいる事でどうしてもノイズになってしまい、そのボブが物語の核にもなっていくので、もうボブが主人公でいいじゃんってくらいになってしまうのはかなり萎えてしまいました。
ボブのドラマパートが多すぎるし、長官もそこに嫌というほど絡んでくるし、ディザスタームービーが始まるかと思いきやボブの覚醒後の能力で有耶無耶になったりと盛り上がる手前でなぜか抑え込んでしまうのが気になってしまいました。
ならず者たちの内面を深掘りしていき、過去の経験やトラウマを克服していくという流れではあるんですが、別にヒーロー映画にコッテコテの闇の面を観たいとはどうも思わず、その深掘りが結構長いのもあって退屈に思えてしまいました。
そのせいでアクションシーンが映える事なく、別の時空での話が大半を占めているのもあってアメコミ作品というアドバンテージを自ら放っているようで残念でした。
ヴィランというよりかは、自分の内面に挑む物語というある意味メタ的な感じではあるんですが、そのメタさも新スーサイドスクワッドには遠く及ばずといった感じで体をくねくねさせながら観終わりました。
新チームの名前もこれまた安直で…もうちょい捻ってくれよと思いました。
マーベルにしては珍しく、しっかり次の作品の次回予告をエンドクレジット後にやってくれるんでなんだか許してしまいそうになるんですが、フェーズ5とフェーズ6の繋ぎ役に徹してしまったかなと思いました。
ドゥームズデイでどんな風にサンダーボルツの面々が活躍するのかというところには注目していきたいです。
個人的MUC映画フェーズ5格付
1位 デッドプールVSウルヴァリン
2位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3
3位 キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
4位 サンダーボルツ*
5位 アントマン&ワスプ:クアントマニア
6位 マーベルズ
フェーズ7では映画一本でしっかり楽しめるやつを…!
鑑賞日 5/2
鑑賞時間 16:40〜19:00
孤独と向き合うセラピーヒーロー映画
詳しくはYouTube「桜楓 Sakura」で話していますので是非!
CIA長官であるヴァレンティーナに利用されるだけ利用され、「シュレッダー」されそうになるはぐれ者たちが団結し、「新アベンジャーズ」として世界を救う事になる、、、!?
初期メンバーのような華やかさこそないものの、挫折や苦悩、辛い過去があるからこそ心優しい精神を持ち、人々を助けるまさに「ヒーロー」そのものである6人のメンバー「エレーナ」、「レッドガーディアン(アレクセイ)」、「バッキー(ウィンターソルジャー)」、「ゴースト」、「ジョンウォーカー」、「セントリー(ボブ)」、(「タスクマスター泣」)が大活躍する姿が見れて本当に面白かった。
皆最初はクソ野郎って感じだけど、何だかんだちゃんと助け合いながら人々を救うその姿は、何だかほっこりした。
勿論アベンジャーズ初期メンバーも各々色々抱えてはいたものの、1度負け犬となってどん底を味わっているからこそ、弱者の気持ちが痛い程わかるのだろう。
だからこそ、ボブを救い、NYを守る事が出来たのだろうなとしみじみ思う。
印象的なシーンは山ほどあるが、とにかくメンバー全員大好き!
特にデイビッドハーバー演じるアレクセイが大好きで、彼の演じるNetflixドラマ「ストレンジャーシングス」のホッパー署長も大好きだし、やっぱりいわゆる「ダメ親父」って感じの不器用だけどとにかく良い奴の役がとても似合う好きな役者の1人だ。
そのアレクセイとエレーナの、エレーナのずっと感じていた孤独と、姉が亡くなったのに全然会いに来てくれない父親に対する怒りをぶつけて、アレクセイはちゃんと謝り、お互いの愛をしっかりぶつけ合うシーンで思わず涙してしまった。
エレーナの辛さが痛い程わかるし、アレクセイはとにかく不器用だからなかなか器用に上手く父親をやれないけど、娘の事をとても愛している事もよくわかった。
今作では、単にはぐれ者達が団結するサクセスストーリーとは別に、現代人が皆抱える「孤独」と「双極性障害(躁鬱)」に対しての描写がとてもしっかりと描かれていたと思う。
エレーナはボブに最初強がって「孤独なんて自分の中で押し潰しちゃえばいいのよ」って言うけど、そんな事出来ないのは本人が1番わかっていたはずだ。
そして再びボブにエレーナは「孤独をとにかく誰かと分かち合って、1人で抱えず誰かと一緒に過ごすのが大事だ」と伝える。
そう言えるようになったのは間違いなく父親のアレクセイのお陰でもあるし、ゴーストもジョンウォーカーも誰1人逃げて見捨てようとはしなかった事のお陰でもあるだろう。
今回のメンバーに単独作品等はなく、キャラが薄いとかパッとしないと言われるのはわかっていたけど、私はそんな事全然思わなかったし、要所要所に各キャラクターを愛せるようなシーンがあり、それぞれの過去を知っている人は余計にその優しさやカッコ良さが染みてくるのである。
てか、セントリー(ヴォイド)は原作通りやっぱ強すぎんか???
「もう1人のボブ」が戻ってきたとして、エレーナや皆がいる限り孤独を抱えることがないのでもうヴォイドにはならないのかな?
だとしたらセントリーが今後戻ってきてくれればソーやキャプテンマーベル、ハルクに匹敵するかそれより強いかもしれない味方が出来ることになるので、ワクワクが止まらない。
ただひとつ!やっぱりタスクマスターの退場は、、😭
予告編からも、暫定メンバーが公開された「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」の中にタスクマスター役の俳優さんがいなかったのもあり、薄々わかってはいたけど、彼女の戦い方は好きだったし、過去も知ってるからこそあんなにあっさりと殺されちゃうなんてと、とても悲しくなった。
まぁ脚本の展開上邪魔だったのかなとは思うけど、だったらそもそも入れなくても良くない?と思ってしまった。
エレーナ達のお母さんの元でウィドウ達と頑張ってて欲しかった。そしてアベンジャーズとかでちょい出演してくれるだけでも嬉しかったのになぁ。
それとゴーストの能力とかはどうなったんだろう?
初代ワスプがゴーストを死なせないように頭に手置いたり量子世界からなんかエキス?みたいなの取ってきたりしてたのでどうにかなったのかな。
あとビル博士はどこ行ったんやろね?
その辺有耶無耶にしていくのかな笑
まぁゴーストが幸せならいいか。
そしてエンドクレジット後の会話、展開がめちゃくちゃ大事。
バッキーの話だとサムと交渉決裂した、アベンジャーズという名前の商標登録が取れないとか言っていたので、現在新アベンジャーズが結成した、或いは結成途中である事は確実だ。
だったらもっと「キャプテンアメリカ:ブレイブニューワールド」でその描写見せてよ!
それと遂に来た「ファンタスティック・フォー」。
別アースの筈なのに宇宙間を飛び越えてジェット機で来たって事はリードリチャーズの研究は成功した???
それと流石にギャラクタスを4人で倒すことは出来なかったのかな。
それで助けを求めに来たとか?
何にせよ全部2ヶ月後の「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」で明らかになるだろう。
とにかく待ちきれないし、ようやく新生アベンジャーズが集結しつつある感じでもうワクワクが止まらない。
サンダーボルツのメンバーもサムや皆と共闘する姿を見られるのが待ち遠しい。
とにかく、やっとMCUの醍醐味が戻ってきた感じがするので、今後に大期待だ。
PS:「桜楓 Sakura」という名前でYouTubeはじめました!
この作品の事をもっと詳しく顔出しで話しているので、是非是非。
余りにも勿体ないけど戦闘シーンでお釣りが来た
最初のタスクマスターの戦闘シーンが最高
アベンジャーズシリーズで一番好き。
アベンジャーズシリーズに関わらず最近の創作は、普通こうなるよねとかこの場合はこうみたいな(それ見たことあるし同じこと何回やってんの?)みたいになりがちだけど
今作の最初の戦闘シーンみたいな畳み掛けて更にフルスロットルみたいなの大好き。
Xメンとかの知らないキャラが能力出していくシーンみたいな普通に熱い部分もあって良い。
バッキーの登場シーンも最高だった。タスクマスターか?とも思ったがバッキーでも熱くなれた。
タスクマスターがチーム入りしていれば更に面白かったのだろうが、ストーリーの台本感を見るに入れる余裕が無かったのかもしれない。タスクマスターは出来ることが多すぎてアクションも連携もいるとレベルが跳ね上がると思う。制作側からしたらホッとしたのではないだろうか。
逆に問題点は作品として完結出来ていない点である。そもそもそういう物と言えるかもしれないが、ここまで可能性があった作品なのにキャラの掘り下げを避けて次回作の分を残しておこうというのは余りにも勿体ない。こればかりは出来上がってからじゃないと気づけない。
その点ヴァレンティーナも鑑賞後の心のささくれである。見てもスッキリできない。
なるべく変えないならエリーナが優位に立ったことをもう少し強調できると良かった。
変えても良いならヴァレンティーナはあくまで暗い部屋で命令だけ出させ、最後の最後にしっかり登場し例の紹介に入れば「そういうことだったのね」と納得できただろう。
もしくはヴァレンティーナの、権力の無い正義は意味が無いとか言う、創作の世界で何回言われているかわからないような言葉で彼女の性格を表すべきではなかっただろう。悪人が逃げ延びて、スカッともしない気持ち悪い終わり方である。それなら合法な点とかスタークに比べてとか、志願者だからとか、途中の超能力レッスンをミアに任せるとかしてほしかったところ。映画を見終わった感想で後味が悪い作品を作りたかったわけでもないはずだが。
あんなクソの側近でありながら良いことがしたいと言えるミアはまさしくニューアベンジャーズに相応しい人間だろう。バッキーがヴァレンティーナをぶん殴って「いいえサンダーボルツです」と言っても良いし、ボブが指パッチンしても良かった。
それにボブのトラウマ迷宮で一番酷い所が、ただのボブの心の部分なのも拍子抜けである。
あとゴーストが一抜けみたいなことして戻ってくる件ではもっと萌えたかった。能力とキャラがバッチリなのだからもっとやってくれ。チームに全然興味ありませんけど?みたいな感じでもっと助けにきて。
あと二人ぐらい行きずりのヒーロー出しても良い。8人ぐらい出して。
おじさんキャプテンとお父さんの年齢もっと出して。これは流石に次回作でええか。
気になる点は多々あるが、最初の戦闘シーンがそれだけ価値があったと思う。
*最高のB級チーム
*注 吹替版での視聴です。
まずはMCU恒例の事前予習作品についてだが、
勿論単体映画としても面白いのだが、
最低限、アベンジャーズエンドゲーム(フェイズ3)までに起こった基礎知識内容と、
・ブラックウィドウ
・ホークアイ(ドラマ)
・ファルコン&ウインターソルジャー(ドラマ)
が視聴推奨と感じた。
特にブラックウィドウは必須とも言える。
余裕があれば、
・アントマン&ワスプ
・キャプテンアメリカ BNW
の視聴もオススメしたい。
さて、本作サンダーボルツについて
・主演エレーナ役のフローレンス・ピューの演技が良い
は、各所で語られているので割愛する。
私も、これに関しては大きく同意見だ。
そんな中で、本作の良かった点、残念だった点をそれぞれ3点書いていこうと思う。
良かった点
・コメディとシリアスのバランス
本作で所々に挟まれるユーモアシーンは、本当に心地良かった。前作のBNWは常にシリアスだったし主人公のサムが生真面目な為、画面は終始緊張気味だった印象がある。本作ではエレーナの憎まれ口や、レッドガーディアンの大ボケ発言、バッキーの食洗機や、ヴァレンティーナのアベンジャーズタワー再利用など、随所にユーモアが散りばめられている。
勿論、ユーモアだけでなく、孤独やトラウマの描き方も上手く、そこを乗り越えるシーンへ辛くなりすぎない絶妙なバランスでラストのボブ救出シーンまで描いてくれた。
127分の長さも余り感じない展開(一部もたつくようなシーンはあるものの)だった事の大きな要因だったと思う。
・闇堕ちセントリー(ヴォイド)のデザイン
本作メインヴィランであるセントリーの闇堕ちした姿は本当に良かった。元のスーツがダサいのもこの為だったのかと思わせるような、漆黒と目の光のみのデザインは、恐怖と孤独の具現とも言えるビジュアルデザイン。
また精神世界に飛ばす描写は、監督インタビューでもあった原爆の影をイメージしたとの事。日本人としては不謹慎とも思ってしまうが、恐怖を描く上で「やられた」とも思った。
・セカンドチャンスと救いの描き方
本作のサンダーボルツの面々は、悪に手を染めた輩ばかりだ。
力はあるがヒーローになれなかった輩たち。
彼らがボブと共にヒーローとして活動する未来を用意してくれただけで、本作には価値があったと思う。
ボブとの決着のつけ方も、前作BNWと同じく「対話」だった事も、そこまでの突出した力のない彼らだからこその描き方だったと、納得の行くエンディングだったと思う。
救いたくなる悪役と言うのも、中々難しい役だと思う。そこを描ききった事が素晴らしいと思った。
悪かった点
・小物集団のアクションシーン
やはり今作のチームのメンバーは、いかんせんヒーローとしては2軍クラスとしか言えない‥と言うのが本音だ。
無印アベンジャーズの集団戦
ウルトロンのラストバトル
IWとEGの総力戦のようなチームアップバトル
ビーム、稲妻、レーザー、巨大化、飛行、スマッシュ。そんなスーパーパワーが見れる事は無い。
超人ヒーローがいない為、彼らは瓦礫を持ち上げるので精一杯なのだ。勿論人助けのシーンはすごく良いのだか、それでも私がスーパーパワーを望んでいるのも事実である。
・最後、ギリギリ気持ち良くない
ヴァレンティーナの最後の会見シーン、あれで気持ち良くなった人はどれくらい居るのだろうか?
私はあの女は報いを受けているようには見えなかったし、逆にNEWアベンジャーズ発足の立役者みたいな立場になった事も許せない。
いっそ失職させて秘書のメルが立場を奪った上で、発足させるような流れにして欲しかったのだか、どうなのだろう‥‥。
・タスクマスター問題
こちらも各所で語られていると思うので、割愛しようかと思ったが、ブラックウィドウを再度見直して改めて残念度が増したので書いておこうと思う。
ブラックウィドウのラストで洗脳が解け、ウィドウの生き残りと共に飛行機に乗るシーンで終わった。そうなれば彼女はウィドウの救助活動を中心に仕事をする事になったはず。それならば、エレーナとも同組織で活動していたかも知れないし、空白の5年での活動変遷があったかも知れない。
ただ、タスクマスターも、ある種ナターシャの形見のような存在のはずなのだ。
それなのにゴーストに殺された際のエレーナは、まるで他人や敵の敵くらいの扱い‥‥。
これ出す必要ありましたか?
せめて見せ場のある格好良い死に方とか用意出来ませんでしたか?
「お姉さんの借りを返す」とかで焼却炉から逃がしてくれるとか出来ませんでしたか?
ポスターに出す必要ありました? ゲスト扱いで良かったのでは?
‥‥タスクマスター問題は、今後のMCUにおいて、サブキャラやサイドキックを推すと、あとで痛い目みるぞとしか感じない、悲しい事件だったと思う。
と、まぁ色々書きましたが、
近年のMCUでは圧倒的に満足度の高い映画でした。
キャラも良い、掛け合いも良い、少しだけ画面が地味になりがちだけど、そこもサンダーボルツ的な味を感じる。
強いて言えば、MCUは新作映画の前に、10分くらいの要約動画でも作るべきだとは思う。
マーベルズやBNWや本作は、新規でいきなり観る事を躊躇されてしまう作品だと思う。
だからこそ、ここからでも入れる要約動画を公式には期待したい。観たいなら前作まで全部観ろ!ではなく、入口はもう少し広く入りやすくして欲しいと切に願う。
次回のF4は、ある種そこの配慮が不用なので、気楽に楽しめそうだ。
余談だが、吹替での視聴でストレスを感じないのもありがたかった*。声優陣に拍手。
*ブラックパンサー2、マダムウェブ参照
BNWは字幕視聴の為、未判断です。
人間くさくていいじゃない。
ちょっぴり泣けた。
そして笑えた!アレクセイ、いい味出してる(笑)
そしてバッキーはほんとカッコイイ(笑)
鬱な心情って、永遠の課題な気もする泣
人それぞれ映画に求めるものって違うし、いろいろなコメントも有るけど、私は単純に、観て楽しめた。
その時だけでもワクワクした気持ちや、楽しい気持ちになれた。
ガーディアンズも面白くて好きだけど、新たにサンダーボルツ*も好きになりました!
やっぱバッキーだな
この前のキャプテンアメリカでは「ええ?一緒に来てくれんの?」って感じだったから、バッキーの活躍はうれしい。
最初の議員としてマスコミ対応しているところが、進次郎かよ(笑)って感じで面白かった。
ぶっちゃけサム率いる本家アベンジャーズのメンバーより、サンダーボルツ面々のほうが好きかも。
ジョンも好きになったわ。
こいつ誰だっけ?と見返す作品も本家に比べると少なく済むしね。
応援はしたくなるアベンジャーズの劣化版チーム
特に超人でもないメンバーの寄せ集めで
各々抱えるものがあり、闇もあり、
それでも立ち向かおうとする姿に
優等生じゃない自分からすると応援したくなるのに
ボブの闇堕ち覚醒?辺りから、
「ひとりじゃないんだよぉー」「みんなついてるからねー」とかはちょっと違った。あの辺がスパッとなくて
ぶつかり合いながらもボブを助けようとするならば
もっと点つけたかも。
それにしてもまだまだみんなアベンジャーズを
求めているのでしょうか。
あの作品たちを越えるシリーズって出来るのでしょうか。
ロバート・ダウニーJrのアイアンマンだから
クリス・エヴァンスのキャプテンだからこそ
あの盛り上がりだったと思うんだけどなぁ。
そろそろ全く違う作品を作って欲しいかなぁと思います。
ツッコミどころは満載だけど、私は好き
『サンダーボルツ』レビュー:異端者たちが挑む“救済”の物語、その光と影
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の中でも、ひときわ異色なヒーローチームを描く本作『サンダーボルツ』。アベンジャーズのような正統派ではなく、過去に汚れ仕事をしてきた者たちが主人公という設定からして期待感は高かったが、内容には賛否が分かれそうな仕上がりとなった。
まず冒頭から観客を驚かせるのは、タスクマスターの早々の退場だ。ポスターでも顔が隠されていた伏線から、重要な役割があるのかと期待しただけに、あまりにあっけない扱いには肩透かしを食らう。オルガ・キュリレンコの演技力も光るだけに、もっと見せ場が欲しかった。
一方で、本作で最も心に残るシーンのひとつがエレーナとセンツリー=ボブの関係性だ。エレーナがボブに語った「虚しさは残るけど、人に話したら気分はスッキリする」という台詞は、派手さこそないが、人間の本質に迫るような深みがある。MCUシリーズの中でも屈指の名言として記憶に残るだろう。
アクション面では、バッキーのバイクアクションが圧巻。無駄のない動き、躍動感あるカメラワーク、そしてシンプルに「かっこいい」と思わせるスタイリッシュさは、まさに本作のハイライトのひとつだ。
ただし、物語の核心であるボブ=ヴォイドとの決着には不満も残る。薬物依存や精神不安定という複雑なバックグラウンドを持つボブを“救う”という構図は悪くないが、その過程があまりに平坦だ。精神世界という自由度の高い舞台を活かしきれず、説得と抱擁だけで終わる展開は拍子抜け。特に、ボブと深い関係性を築いていない他のメンバーが唐突に感情的な行動を取る場面には違和感すら覚えた。チーム全員が役割を果たし、“彼らだからこそできた”と思わせるような展開があれば、もっと納得感が得られただろう。
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総評:
『サンダーボルツ』は、MCUの“裏側”を描いた意欲作であり、キャラクターの魅力や部分的な演出には光るものがある。ただし、ドラマチックな盛り上がりやチームの結束力を描くうえでは、もう一歩踏み込んでほしかったというのが正直な感想だ。とはいえ、今後のシリーズへの橋渡しとしては十分に機能しており、今後の展開に期待をつなぐ一作ではある。
今後に期待
相変わらず愛されるキャラ作るのが上手い。
一気にレッドガーディアンのファンになりました。
一人ひとりの個性的なキャラがいて楽しめました。
しかし改造人間はあっけなさすぎて寂しすぎる。。
NYが舞台なので、蜘蛛や蟻、ホークアイがサプライズあるかと期待しましたが、サプライズゲストも無くまだサンダーボルツの1ページ目って感じかな?これからどうやって、アベンジャーズと関わるのかとても楽しみです。
夏のファンタスティックフォーが楽しみです!
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