サンダーボルツ*のレビュー・感想・評価
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悪役が強そうじゃないのが残念
謎のキャラクター、ボブ。
イノセントな性格で、ただの善人にしか見えないが、「完全体」になってからは手が付けられない災厄を人類にもたらす。それなのにあまり強そうじゃないのは、自覚のなさと、責任能力の欠如にある。つまり誰からも頼りにされていない分、ヒーローとしても不完全だし、世界を破壊する動機もないのだ。
面白い存在だとは思うが、果たして、マーベルのコミックにこんな原作があるのか。掘り下げて調べたわけではないので、真偽のほどははっきりしない。とは言え、スタン・リーが、こんな陰影のないキャラクターを生み出すんだろうか。ただし、彼の特殊能力、トラウマをほじくり返すシーンは素晴らしい。
主役を務めた、フローレンス・ピューは着実にキャリアを積んで、ここ2、3年が絶頂期だと思う。とても魅力的なツンデレぶりだった。
残念ながらウインターソルジャーがさほど活躍できず、エンディング後のMCU劇場は、まさかのファンタスティック・フォー。これで何度目だ?まだあきらめきれないのか。日本じゃゴム人間はウケないって。
あ、『ONE×PIECE』があったか。
「正統派跡継ぎ」
正統派なはずがない。
彼らがアベンジャーズとは恐らく世界の誰も、100%納得して認めはしないだろう。
しかし、彼らの体験を追ってきた視聴者なら理解できるはず。バッキー、エレーナは長く洗脳下にあって、ゴーストは死の恐怖に怯えてきた。アレクセイは国民のヒーロー、国の象徴になるはずが人々の記憶から忘れ去られ、ジョンは一瞬にして輝かしいヒーローから転落した。今作はそんな彼らがゼロから積み上げる話であるとともに、新しいキャラクター(最強)のセントリー・ヴォイド・ボブの葛藤も描かれる。
薬品が彼にどんな影響を与えたのかは分からないが、人々をトラウマの中に放り込む能力は凶悪でどんなヒーローでも廃人になり得る。そこを突破できたところを持って、彼らをアベンジャーズと認め喝采しよう。
アウトローの集まりいいね!
ピュー大好きなので鑑賞!
最近ついていけなくってたMCUやけど、一応全部わかって良かった!
前回のキャプテンアメリカ観てないからちょっとバッキーとジョンウォーカーの関係がドラマ版で停止してたけど、まぁわからんってことはなかった。
個人的にはアレクセイまじで最高!!
なんかアウトローの集まりっていいよね笑
けど、タスクマスター。。。
なんで?公式サイトにもちゃんと紹介出てきてんのに。
そんなさっさと殺したるなよ。
後、ボブとの戦いもっと期待したのに、なんか最終の戦いは精神世界?
それまでの戦いがよかっただけにちょっと残念かな。
NEW
サンダーボルツ*
楽しかった!!
久々に4DXで鑑賞
後頭部ガンガン当てまくりで
激しいアクションシーンは
4Dならではで最高!
闇演出が怖かった
懐かしい場所も見れて
MCUファンは嬉しい
ニューアベンジャーズって発表された時は
ええええええええ.....はーんってなったけど
「アベンジャーズ」(2012)と同じ場所で
ニュー組と元祖組がどう進んでいくのかは
楽しみである
エンドクレジット
あれ?ファンタスティック④って
昔の時代設定じゃないの?
もしかしてマルチバースだから別世界ってこと?
アレクセイがエレーナを褒めた時に
エレーナすました顔してたけど
絶対にニヤニヤしてたよね?
ガッカリポイント①
アントニアが死んじゃったこと
おいおいポスター、がっつり居るし
やっぱり生きてましたー!って
後半登場するかと思っていたのに
ショック
とても面白い
MCUにはいい加減うんざりしており、億劫だったのだけど見たらすごく面白い。登場人物がみんなちょっと荒んでいて、ハッピーでない感じがいい。目的を見失い力を持て余して鬱の一歩手前みたいな、最高だ。アクションもすごくいい。吹替えでも見てみたい。
ストーリーは類型的な身内が黒幕で、ちょっと話し合えば済むような要は信頼の問題で、本当に憎むべき悪者を敵として描くのは難しい時代なのかな。
ブラック・ウィドウは存在すらなかったかのように話題にすらならないのはどうしたことだろう?
mcuまだ期待出来そうな
なかなかオモロかったな
メンツ地味なんだろうけどフローレンスピュー好きだし
個人的にかなり満足
ボブ役の人、別作品でもボブだったなぁと思ったり
セントリー強過ぎだろと思ったりで何気に気に入ったよボブ
タスクマスター秒で退場したのショック
凸凹ヒーロー
完璧じゃないし誰かを救える特殊な能力があるわけでもないしまとまりもない。
アベンジャーズの代わりにだってなれそうにない。
無いものだらけだけど、そんなヒーローがいたっていい。そう思える映画でした。
理解されなくても誰かが寄り添ってくれたり話しを聞いてくれたり、ただそれだけでも誰もが誰かのヒーローになれるかもしれない。
不安定な彼らはとても現代のヒーローって感じがして応援したくなりました。
"サンダーボルツ"が幼少期のサッカーチームの名前っていうのも親近感があっていい。
バッキーがイケ散らかしてるシーンは最高だし、ナターシャの面影を感じる自分の罪と現実との間で戦うエレーナの活躍がかっこよかったです!
今後、強くなりたい変わりたいと願ったボブがどんなふうに活躍するのか楽しみです。
とりあえず夏に「ファンタスティック4」を観に行こうと思います。
あれ、意外と真面目なヒーロー映画になってる!
ブレイブニューワールドが正直肩透かしだった自分としては期待の本作。
過去作のはみ出し者達の寄せ集めヒーロー、サンダーボルツ!
ガン版スーサイドスクワッドのような、はみ出し者アンチヒーローのバイオレンス増し増し癖強アクションになるかと思いきや、ここ最近のMCUではかなり真面目にヒーローをやろうとしてる印象。
ブラックウィドウ、ファルコン&ウィンターソルジャー、は観ていた方が楽しめるかもしれないが、
正直過去作を観てなくても、普通に楽しめる気がする。
あえて比較するならガン版スーサイドスクワッドか。
スースクからゴアシーンや諸々の灰汁を取りのぞき、真面目なヒーロー映画に仕立てた印象。
ボブを救う終盤の展開は若干くどい気もするが、
フェーズ4,5の反省を活かして、ティーンの新規ファンに向けて映画をつくってるのかな、とも感じられた。
フローレンスピュー、相当アクション頑張ってる!
後半きちんと人助けをするシーンがあったのは良かった。
本作の時系列は、直近のブレイブニューワールドの後っぽいし、この後はファンタスティック4に続きそう。
いつでるかも分からない新キャラがエンディングに出なかったのも好印象。
一旦シリーズを整理し、シンプルに再構築しようとしてる最中なのかなと思った。
ここからの巻き直しに期待。
遅すぎたが、今ここにいるよ
こないだ鑑賞してきました🎬
即席アウトローチームが脅威にどう立ち向かうのか、見どころの本作。
エレーナを演じたフローレンス・ピューは、今回も味が出てましたね🙂
諦めにも似た感情を宿しながら、しかし真っ当な仕事を望む人間らしさが目に表れてました😀
デビッド・ハーバーのアレクセイも、相変わらずロシア訛りの英語で暑苦しい😁
後半のエレーナとの対話は心に響くシーンです👍
バッキーにはセバスチャン・スタン🙂
議員でも戦いますよ💪
この男が画面に出ると安心感が😀
「アプレンティス」
ではトランプになりきったスタンが、ちゃんとバッキーに戻って…役者というのは大したものです🤔
ジョン・ウォーカーにはワイアット・ラッセル🙂
基本けんか腰なのですが、徐々に丸くなっていくのがベタながら良いです。
ゴーストを演じたハナ・ジョン=カーメンも、冷血さを示すシーンがありましたが、後半はあるきっかけを作りますね🤔
そしてタスクマスターことアントニアを演じたオルガ・キュリレンコ😔
事前に予測されてたとはいえ、あれでは…。
いくら彼女の能力である完コピが、通用しない相手とは言え…。
オルガ氏は
「慰めの報酬」
でボンドガールに抜擢され、有名になりましたね。
ウクライナ出身の方で、スラッとして目がきれいな女優さんです😀
彼女自身は、今作の役についてどう思っているのでしょう❓
ほとんどインタビューに答えていないらしいですが🤔
セントリーのキャラと背景もうまく表現出来ていて、アウトロー系のスーパーヒーロー映画としては水準以上ですね👍
MCUの今後の展開も、見守りたいと思います🫡
ニュー・アベンジャーズ?新たなMCUが動き出す!
新たなキャプテン・アメリカが現れたところで、マーベルの新ヒーローズの登場です。
配信ドラマを見ていないので、どういう経緯でこうなったか分からないウィンター・ソルジャー、「ブラック・ウィドウ」に出ていた妹のエレーナとレッド・ガーディアンを含んだグループが大活躍?する話です。
MCUで暗躍していた無法者たちが世界の危機を救うという事ですが、どんな暗躍だったのかもよく知らない。
その分、新鮮な気持ちで楽しませてもらいました。
ちょっと余談です。GWの最終日ということもあって、かなり人も多かったのですが、こういう時って、普段映画を見ない人も来るんですよね。何しろマナーが悪い。エンドロールが始まった途端、アチコチでスマホの明かりが・・・
最初にオマケ映像のことも教えてくれたのに、席を立つ人も何人かいました。まぁ、個人の事情もあるでしょうが・・・どうなんだろう?
【ネタバレ】
前半がね〜、ウダウダした感じでちょっと記憶が飛んでるんですが、後半、一気に来ましたね。魅入っちゃいました。
ボコボコにやられて、逃げるしかなくて、四散した面々だったのですが、新たな危機を迎えて、集結するところは熱く込み上げるものがありましたね。(ただ、その集結までが呆気なく、短かった感じは若干ありますが)
テレビCMでもおなじみの人が影になってしまうシーン。あんな敵に、この弱小集団がどう立ち向かうのかと思ったら、案の定、精神世界の話でした。まぁ、ご都合主義の極みかな。
ところで、この話のヴィランって誰?
誰かがやっつけられたわけでは無いし・・・
そもそもの原因であるあの女性(上官?)もあれでいいの。みんなを呼びつけて、いきなりの記者会見。何、ニュー・アベンジャーズって?サンダーボルツじゃなかったの?
ラストは、お決まりのオマケ映像。アベンジャーズの商標でもめてるのは笑えました。
そしてお約束の次回作「ファンタスティック・フォー」の宣伝も、しっかりやってくれました。
姉、帰る
コレじゃ無い感の半端なさ<原点帰りの嬉しさ、ってのが結論なんですけどねw
ピューじゃ無いよなぁ。予告を観る限り、おバカに振りやがったかぁ、スーサイドの方向かぁ?
などとなどと。
あらぬ疑い持っての観戦開始です。期待はピューの3点着地だけですもん。不純です、全くもってw
コレがコレが。
広げすぎた風呂敷をみごとに畳んでくれまして。シンプルなムネアツも分かりやすく準備してあって。お笑いもソコソコ。内心と向き合い、「一人じゃないよ!」がオチという青少年向けシナリオ。原点帰りしたー!
とホッコリしたのも束の間。
UFOだとー?
異次元からの未確認飛行物体だとー?
舌の根も乾かぬうちに、またぞろ大風呂敷?
やめてくれー!
などとなどと。
阿鼻叫喚の脳内でしたが。宇宙船のロゴを見て爆死w
あーもー何なんだよーそれってw
次作、どんな展開が待っているのか、楽しみにして待ってます。
楽しかった。
かなり。
人助け最高!と思える映画
ブレイブニューワールドに続き、(ボブ含め)人を助ける描写に重きを置いている感じがあって非常に良い。
ソーやストレンジのように超能力持った人が、宇宙規模の強大な敵に立ち向かうみたいなストーリーも好きだけど、結局一般人を救うのがヒーローだよねってのを感じさせてくれた。逆に戦闘シーンを求める人にとっては少し物足りないかも。
不満点としては、予告で見たバッキーが叫びながらトラックで突っ込むシーンとか、その他見たかったシーンが結構カットされてたのが残念。あとメンバーそれぞれのトラウマをもう少し描写してくれると、よりストーリーに入り込めたかなって感じ。
何かを象徴しているようで
なんか観ててやるせないの。
あんなにキラキラしたヒーローたちが大活躍してたのにさ、しょぼい奴らが頑張ってるみたいになっちゃって。
アメリカ合衆国の衰退を象徴してんじゃないかって気がしちゃうの。
ディズニーが全然イケてなくなっちゃったのもそうだしね。
20世紀はアメリカ合衆国の世紀だったからさ、そこで作られるコンテンツに対して憧れがあったよね。
アホなくらい陽気で、それで突っ走っても全く問題ない国力がアメリカ合衆国にあったと思うの。
いまはショボいよね。突然、関税かけ始めたり。
なんか、この作品観てると、その状況を想起しちゃうんだよね。
もう強いアメリカはなくて、しょぼいヒーローが頑張るんだけど、それでもアメリカの世紀は終わっていくのかっていう。
ストーリーも、まあ、どうでも良かったね。
最後に突然みんなで一致団結して戦うといいなと思うよね。キャラクター全員が「では、ここでお約束の」ってやってる感じがした。
エンドロール後は「なんと《ファンタスティック・フォー》とクロスオーバー!」ってやるんだけど、さすがに、この手には飽きたでしょ。
クロスオーバーは子供だましみたいなところもあるし、たまにやったら「うおおおおおー!」ってなるけど、毎回やったら「なんだかな」ってなるよ。
もう、クロスオーバーやるならさ、《白雪姫》とやったら。意外に面白いかもよ。
2025年の映画最高傑作
サンダーボルツ 今年僕たちを楽しませてくれてありがとう!!
今作は、ただのヒーロ映画ではなくセラピー映画である。今までのマーベル映画のヒーロー像を根本から変えている。そして、一度負けて退散したメンバーがニューヨーク市民を守りに集合するのは、本来のヒーローの姿だと思い出させてくれている。最近のmcuはマルチバースやポリコレで路線がずれていきましたが、今作でマーベル映画復活と感じました。
そして、一番の魅力はボブという最強キャラを倒すのではなく、みんなで救けるというのも魅力である。ボブは愛を知らない孤独な人間だったが、サンダーボルツメンバー全員に抱きしめられたことで、彼は孤独という辛さを克服した。今作を観る前最強と言われたボブになぜ、このメンバーと思ったが、彼らじゃないと解決しない問題だと思った。キャップや従来のヒーローではボブを救えない。サンダーボルツいやニューアベンジャーズは今までみたヒーローよりも輝いていた。ボブとニューアベンジャーズの絡みの続きをはやくみたい。ボブとエレーナの恋愛も気になる。ありがとうサンダーボルツ!! 次のニューアベンジャーズ楽しみにします。
この先に期待
フェーズ3以降、個人的にツボる作品がなく、興行的にも振るわないものも多かった。
ただここ最近はドゥームに向けて盛り上がりつつある感じがする。
今作も繋がる作品ということで、ストーリーもキャラ紹介しつつチーム結成から次作への布石というながれは良かったかな。
テンポも良く、これまでの超絶かっこいいヒーローではないのがまた良いですね。落ちこぼれ集団ががんばる、というのが。
まぁ一部キャラがあっさり退場するのはちょっと…と思いましたが、全体的にまとまっており、観やすい作品でした。
ただ、ドラマありきのキャラクターとかやめません?誰かわからん。
R.I.P.タスクマスター
「キャプテンアメリカブレイブ〜」から直接の続きであり、次回作「F4」へのつなぎ(宣伝)も出来ている点では及第点。
皆がご指摘の通りポスターにも写っている、「ブラック・ウィドウ」のヴィラン、タスクマスターの早々の退場に不満を持つ者が多いのではないか(実際に制作陣へクレームが入ったとのことw)
監督曰く、
・物語の悲壮性を高めるために誰か死ぬ必要があった。
・ある程度動かしてシナリオ終盤で死なすのはシナリオのバランスを崩す。
・DCの「スーサイド・スクワッド」だってメンバー死んでるから。
ならばひとりと言わず2、3人犠牲にするべきだったと思う。
ヴィランのヴォイドも第2人格のようなもので、イマイチぱっとしない。
コレはデップーに改変して貰う案件だな(笑)
エレーナの為の映画
思ったよりアクションは無がなく盛り上がる用なアクションはなかったです。ストーリーは出演キャラの過去の闇を描いた感じで、特にエレーナに主点を置いてる感じで、サンダーボルツだけど主人公はエレーナです。セントリーの心の闇の中もなんか音楽も演出もホラーチックで、ちょくちょく演出が他の映画を真似てるみたいにみえてオリジナル性がないように感じた。
最初の方にタスクマスターを無駄に退場さすのが意味わからないのと、セントリーが人々を影みたいに消していくのを、監督が広島の原爆で人が消えたら影後みたいになるのを着想を経て描いてるのが気に入らない。
この監督は原爆やタスクマスターを即退場させることによってサプライズみたいに思い、人の命を軽視してるとにしかみえない。
結果、サンダーボルツという新しいオリジナルな映画じゃなく、ドラマの続きの映画版にしかみえない。ただエレーナの演技はうまく、エレーナの心の弱さをみたときは心にグッときました。
サンダーボルツはサッカーチーム?ピューはGKだって。
5月5日(月)
TOHOシネマズ日比谷で「サンダーボルツ」を。
マーベルは殆ど観ていない。たまたま観た「デップーとウルヴァリン」が下品で愚劣だったから、まぁ観なくて良かったと思っていた。見逃して残念に思ったのは「ブラック・ウィドウ」位だ。
アベンジャーズはもういない、という謳い文句とフローレンス・ピューがメインなので観に行った。
フローレンス・ピューは脚が太くて短い。
足が細くて長い女が格闘技が強い訳がないので、オープニングのダイブから格闘でバッタバッタと敵をなぎ倒すピューは素晴らしい。
マーベル観ていない私にはメンバーが判らないが、過去作出演者ばかりらしい。
その中でクレジットにはオルガ・キュリレンコがあったが、何処に出ていたのかと思ったら直ぐに死んだマスクの女(タスクマスターと言うらしい)だった。何で彼女だけ直ぐに死んじゃうの?大人の事情か?
戦う相手がボブの心の闇って言うのがちょっと珍しい。
Will returnって、ボンドかよ。
続編決定なら、またピューが主演か。それならサンダーボルツで良いんじゃねぇ。
やっぱり「ブラック・ウィドウ」は観ておけば良かったようだ。
落ちこぼれ達がヒーローになる。
主役のエレーナをはじめとした脛に傷を持った人間が自身のトラウマを乗り越えヒーローとして再誕する話。
パンフレットのあらすじが映画本編とまったくと言って良い位違い過ぎて呆れてはしまうが映画本編は面白かった。
腹黒いCIA長官の秘密裏の計画を縦軸にその計画に絡むことに成る謎の青年ボブを交えて各キャラクターたちが協力したり一戦交えたりをして彼らがチームとして纏まって行きます。
この映画だけでは無いのだが一連のマーベルのシリーズ物として配信ドラマや過去の映画を見ていることを前提としている作りなので相変わらず一見さんお断りでは有ります。
今回の悪役はいかにも悪役と言える人物では無く倒してスッキリと言う終わり方では無いのでカタルシスはそれほど有りません。
ポストクレジットで夏映画の事をチラッと紹介をしているので今後はそれらと何がしら絡んで来ると思います。
深夜のドン・キホーテにいそうなフローレンス・ピュー
映画開始と同時にスクリーンいっぱいに映るフローレンス・ピューの顔……あれ?なんかムクんでね?しかも首にもシワがクッキリ刻まれてて…えぇ…。
カットが変わり彼女の全身が映るとこれがまたダボダボな衣装のせいもあるのか手足の短い何ともチンチクリンな体型で…キミ「オッペンハイマー」(23年)の時はもっと違わなかった?
偉大なるアベンジャーズの一員だった姉(スカーレット・ヨハンソン)も結構クセのある顔立ちでしたがタイトスーツが艶めかしい抜群のスタイルを誇っていました。それに比べるとこの妹は…いや、まぁ、う~ん…えぇ…。
さらに衝撃なのがオープニングで一仕事終えた後、仕事の悩みを抱えて父を訪ねるシーン。この時の格好がもうなんというか深夜のドン・キホーテなのである。
いやそのゴツいネックレスはどういうアレなんですか…?何故か徒歩でお父さんの家まで来てましたけど絶対そこらに車高下げた黒い軽のハイトールワゴン路駐してるよねぇ!?
あれ、コレMCUだよね?間違えて岸和田少年愚連隊か下妻物語のスクリーン入っちゃった?とソワソワしてしまう程、スクリーンに映るフローレンス・ピューの姿は、寝付けぬ夜にサンダル履きで牛乳を買いに行った激安の殿堂でよく見掛ける女子の姿そのものなのです。
このシリーズ屈指のインパクトを誇る冒頭にかなり心がざわついてしまった訳ですが、いやいやその後の「コレを最後にこの仕事から足を洗うぞ」と決めて臨む姿が実にいいのです。
ちゃんとしたユニフォームを着て装備も万全、戦化粧を施したその顔はやさぐれ感を程よく残しつつもワイルドで精悍な顔つきなのです。このギャップに正直心を掴まれてしまいました。
今までブラック・ウィドウの妹という、それ以上でも以下でもなかったエレーナ(を演じるフローレンス・ピュー)が好きになりました。
私は去年「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(21年)のレビューを投稿し(投稿してから知ったのですが配信ドラマへのレビューはアプリ版では表示されず、ウェブブラウザのみで表示されます。)そこに書いたことですが、正直とんでもないニワカMCUファンです。
さらに言うと「ホークアイ」(21年)からウン?となり
「ムーンナイト」(22年)「ミズ・マーベル」(22年)の詰まらなさを必死に耐えながら視聴し、
「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」(22年)のワンダと家族の物語って「ワンダヴィジョン」(21年)で綺麗に纏まった物を無理やりほじくり返してる気がして納得できず、
「ソー ラブ&サンダー」(22年)は悪くないけど今さら映画でやるべき内容だったのかなぁ?と思い。
「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」(22年)で、わかんない・フォーエバーとなり。
「アントマン&ワスプ クアントマニア」(23年)は普通に楽しめたけど、
MCUに対する熱がすっかり醒めてしまい、それ以降は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3」(23年)さえ未鑑賞のまま放置しています。
上記の「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(21年)のレビューで「キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド」(25年)楽しみ!みたいなこと書いたくせに、
レビューを書いた後、本作の存在を知り、私の好きなU.S.エージェントが出るのがこっちだったようで、そのこともあり、いざ「ブレイブ・ニュー~」が公開されてもなんか億劫で観に行かなかったのです。
本作に対しても取り敢えず久しぶりに映画館に行くという目標が先にあって、特に予習する事もなく観に行きました。しかもよくよく考えてみるとMCUを劇場で観るのも初めてだったのです。
そんな低いモチベーションが功を奏したのか、本作はかなり楽しめました。「ブレイブ・ニュー~」もちゃんと観に行けばよかった!と後悔するほどに!!
やはりバッキー、レッド・ガーディアン、U.S.エージェントと自分の好きなキャラクターが暴れまわっているのを観るのは単純に楽しいです。それにキャプテン・アメリカ系列のアクションが好きなんですよね。銃弾を掻いくぐって近接戦闘で泥臭く殴り合う!
もうMCUでは空飛べて目や手から怪光線出せないと話にならないよ!ってレベルの中で自分たちはどう戦っていくのか?その現実に直面するシーンが本作にもいくつかありましたが、急造の凸凹チームが反目しつつも協力してその難問を突破していく様が時にユーモラスに、時にスリリングに描かれていて良かったと思います。そしてこの他者との圧倒的な実力差は今後も付いてまわる問題です。これからは他のヒーローたちやヴィランたちとどう渡り合っていくのか?そういった点も今後の楽しみとなりました。(単純に力のあるヤツに丸投げって方法以外を期待したいです!)
またこの作品がゴールデンウイーク映画なのも実にいいのです。
日本ではここ数年のゴールデンウイーク映画の覇者は「劇場版 名探偵コナン」シリーズです。30年目を迎えようとしている長寿シリーズとは思えない勢いでシリーズ歴代興収成績を年々更新しており、もう正直怖いです。
その強さはご存じの通り「アベンジャーズ エンドゲーム」(19年)でも太刀打ちできない程で、別にMCU系の作品も興収的に失敗はしていないのですが余りに眼鏡のガキンチョ探偵が強いので、少し見劣りするのです。
なので私の中ではゴールデンウイーク公開のMCU作品は“敗戦処理”枠というイメージなのですが、これが本作の冒頭でエレーナが自分の仕事を「尻拭い」と称するのと妙にシンクロしてしまって、とても味わい深かったのです。
ただやはり1本の作品としてはかなり大味です。単体作品での最終決着が割とアッサリなのはMCUのある意味伝統ですが、やはり出し惜しみしてる感があるのでもっとクライマックスの盛り上がりを意識して欲しいのです。本作では最後よりちょっと前に盛り上がりのピークが来てしまった感じがしましたので尻すぼみな印象になりました。
それと主要キャラクターが多いこともありキャラクターの掘り下げがやはり雑です。メインのエレーナに関しても父親であるレッド・ガーディアンとの和解シーンがかなりベタで、こういうセリフ言っとけば親子のわだかまりも消えるだろ!ハイ、次いってみよ~!というなんともインスタントな感じです。確かに私は本作でエレーナを好きになりましたがそれは演者であるフローレンス・ピューの役作りのインパクトによるところが大きいのです。
また世間に対して後ろ暗い日陰の仕事をしてきた彼らが一念発起して表舞台へ躍り出ていくという展開には胸が熱くなります。そして彼らが本当に世界に認めてもらえるかは今後の活躍次第という含みがあるのもとても良いと思うのですが、けれどもうワンクッションあっても良かったかな?と思うのです。
というのも今回のメンバーで私が一番好きなのがカート・ラッセルの息子演じるU.S.エージェントなのですが、彼の何が良いかと言えば「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で自分の理想と現実の乖離に苛まれた彼は精神的に追い込まれ常にピクピクしている危うい状態に陥るのです。このいつ爆発してもおかしくない危うい状態の彼が私はすごく好きでしたので、もっとこの状態の彼が他のヒーローたちを引っ掻き回す展開が観たかったんですよね。
U.S.エージェントのスポンサーであるヴァレンティーナ自身は結構いろんな作品に登場して暗躍していましたが、そこに彼の姿は無く、本作で久々に見られる!と思ったら結構もう自分の境遇を受け入れて落ち着いてしまっていたので(暗い方に)、その過程をもっと見たかったなぁ~と、すごく残念でした。
ですが先に記したとおり基本的にはかなり楽しみましたし、久しぶりにMCUの次の展開にも興味が湧き、溜めている作品も鑑賞しみようかな?とシリーズに対して前向きな気持ちにしてくれたので、個人的にはとても良かったです。
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