「MARVEL初心者が観た感想」キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド 大河黒影さんの映画レビュー(感想・評価)
MARVEL初心者が観た感想
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私はこれまでにほとんどMARVELのコンテンツに触れてこなかった。最近友人の影響で、『Madame Web(マダム・ウェブ)』と『Deadpool & Wolverine(デッドプール&ウルヴァリン)』と『Agents of S.H.I.E.L.D.( エージェント・オブ・シールド)』の第1話、『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』、そして『アルティメット・スパイダーマン ウェブ・ウォーリアーズ』くらいであった。そんな私が今作を鑑賞したわけだが、これが良かった。
ヒーローもののある意味原点に立ち返ったような作品であると同時に現代に求められるヒーロー像を示している。色々なヒーローの概念が検討され、模索されているこの時代に少し古臭いほど真っすぐな作品だ。
主人公のサム・ウィルソンは頭がよく、強く、そして優しい。それこそ超人血清を打っていないだけの化け物なのであるが、そんな彼の「目標」とするべきところはその優しさなのだろう。変わろうとしている者を受け入れる寛容さや、思慮深さに裏打ちされた優しさ。その寛容さや優しさを守る、突き通すためにはある程度は強くなくてはならない。
現実ではありえないようなこのようなヒーロー像ではある。実際にはサムの領域までたどり着くのは難しい。彼の持つヒーロー像はあらゆる能力がバランスよく高レベルにあるために成立している。しかし、それを「目標」としようと高い理想を語ることもまた、ヒーローものの古くからの役割であるのだろう。
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