「二代目キャップとインクレディブル・ハルクの実質的続編!こういうのでいいんだよ!」キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド よんしんさんの映画レビュー(感想・評価)
二代目キャップとインクレディブル・ハルクの実質的続編!こういうのでいいんだよ!
全く期待せずに観に行きましたが、純粋にストーリーが面白かったです!
私は『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』がイマイチでした。MCUらしからぬ重いテーマが苦手でした。なもんでファルコン、というかアンソニー・マッキーが二代目キャプテンってのがどうも受け入れられませんでした。だって生身の人間でスーパーヒーローじゃないんだもん。
DCで言えばバットマンというよりロビン、仮面ライダーで言えばライダーマンですよ。
んで二代目キャップ、やっぱりそんなに強くない。同じ生身でもアイアンマンのような万能感やアントマンのようなスゴ技もない。いつもギリギリの闘い。
でもあえてそれを描くことで二代目キャップの葛藤を描くことに成功しています。さらにアンソニー・マッキーの胸と腕の筋肉がすごいことになっていて、彼自身が二代目キャップを襲名するにあたって相当な努力と葛藤があったことがうかがえます。
本作からロス長官役でMCU参戦のハリソン・フォード。予告にあるように大統領に就任します。ハリソン・フォードが大統領と言えば『エアフォース・ワン』、大統領によってエージェントが振り回されるのはこれまたハリソン・フォード主演の『今そこにある危機』を思い起こさせますが、本作のストーリーも『今そこにある危機』を彷彿とさせるような内容となっています。そしてあの「二つで十分ですよ!」を思い起こさせるファンサなセリフもあったりします。
ストーリーはMCUの始まりとも言える『インクレディブル・ハルク』から続く因縁の話で、実質『インクレディブル・ハルク』の続編とも言える内容です。また、MCUのフェイズ1からフェイズ4の最初あたりまでの出来事が関係してくるので、あの頃のMCUのその後の話という点でも面白いです。んで、宇宙の危機とか地球の危機とかマルチバースとかお腹いっぱいな内容でなく、現実的な危機と過去の因縁からくるややフクザツな心理を描いており、
かつ、みんなが好きだったフェーズ3までの古き?良きMCUと関連した話になっているので安心して楽しめました。
最近はディズニーのポリコレへの反発からディズニー叩きが当たり前になっていて、MCUも新作を出せば3本中2本はハズレというか、やっぱりダメだと叩くのが当たり前のような風潮があり、本作も「やっぱりMCUはダメだ」とか「ディズニーはダメだ」と評する人もいるとは思いますが、いち映画ファンとしては前評判や人の評価に流されず一本一本映画を楽しめるようになりたいですね。