「既視感 と 稚拙脚本 で没入感なし (途中からネタバレ)」キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド レオンさんの映画レビュー(感想・評価)
既視感 と 稚拙脚本 で没入感なし (途中からネタバレ)
脚本に冗長と粗雑の両方を感じる。
丁寧に説明描写を入れ進める展開と、簡略して短時間で進める箇所があべこべでは?と感じる。
本作の監督&脚本家とも過去作に目立つ作品がない由縁か。
冒頭のアクションは盾と翼を使ってまずまずだが、その後が中々物語が進まず、10分で十分な序章に30分掛けてる位に感じる冗長さ。
緊張感・スピード感・どうなるの?感が全く感じず、平俗展開・・。
なのに中盤から、重要施設テロ・遠隔洗脳・日米開戦危機・薬物変異・
遺恨復讐・希少素材争奪、
等々の多要素を、ドンドン盛り込む。
それが説明不足でとって付けたように進行するので、全く没入感なく、疑問点も沸く・・。
ファルコンは超能力を持ち得てないので、肉弾戦アクションはまずますの見応えで、それでどう作品魅力を維持させている感も漂う。
(が、生身人間にはかなりの限界も)
一番の見所は、戦闘機との空中戦だったが、早いカット割りで、何が何に激突しているかハッキリ分からないシーンもあり、
「トップガン・マーベラス」の様なリアリティーまでは全く到達してない。
それに全てのシーンで、斬新なアイデアは感じず、過去作にあるような既視感多々・・。
終盤、このアベンジャーズシリーズを全く未見の方が視聴した場合、
赤いハルクは、まるで ”子供だまし” の様な出現・展開に。
たとえ稚拙脚本でも見る者の度肝を抜きたいなら、予告やサムネ画像に、
赤ハルクは登場させるべからずと思う。
過去の「キャプテンアメリカ」作品はややシリアスで、
私的にはまあ高評価したが、今作は凡作。
PS
ひとつ感心した事が(作品的重要度ゼロだが^^;)
作中に登場する日本の総理大臣(平岳大)が、
米大統領やキャプテンアメリカより背が高い事♪
これは、大谷翔平効果か!(笑)
↓ ネタバレ
他の方も記しているだろうが、
あの赤ハルクが、大統領の変身とは・・。
それに元祖ハルクのガンマ線とは関係なく、薬物での変身って・・。
そんなに簡単に超人になれたなら、悪党の親玉は100人ハルクを作って街を消滅させてしまうぜ♪
その変身時のSPらの反応も、本物ならまず大統領としての意識存在の確認をするだろう。 が、まだ誰にも危害を加えてない時点で、発砲するとはまるで子供向け怪獣映画の脚本か!
唯一、大人演出を感じたシーンは、
見舞いに行ったアンソニーとウインターソルジャーの会話。
グッとくる台詞に、「今のライターに頼んだ?」には、流石に笑った♪
ヒーローアクションに段々マンネリを感じている方が多いと思うので、
ジョージ・ミラー監督&脚本家の様なトコトン拘った物作りが出来る方に大金払っても、
制作を依頼しないと、赤字作品が増えまっせと、危惧する。
(今作制作費は 1億8千万ドル=約270億円! ←wiki情報
ハリソン・フォードにハルクをオファーするのに、上記のうちいくら費やしたのか知りたい♪