「3.6 どういう感情なんだと思わずにはいられない」宮松と山下 asa89さんの映画レビュー(感想・評価)
3.6 どういう感情なんだと思わずにはいられない
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香川照之、素晴らしい。もう出で立ちがすでにやられ役ではない。何をしていてもシリアルキラーに見えてしまうオーラがある。そして死に方がすごすぎる。きっと死にすぎて、死を超越した死に方がうまくなっている。
そして記憶が戻ってからの感情表現が絶妙だし、演技の節々で顔をピクつかせるのは、表情筋コントロールしすぎだろと思った。最後の笑みはポジティブな感じなのだろうか、それともマッドマックスな世界なのか。個人的にはポジティブな笑みなんじゃないかと思っている。より楽観主義で行けば、妹の幸せのために「戻った」という意味で取りたいところ。
また作品を通じて、「戦、ヤクザ、殺人事件、美人局」とどこか意味深な作品ばかりでているので、その意味だけでなく、話の中での登場の仕方が自然すぎて「どこまでがエキストラ」なんだと思わずにはいられなかった。しかし、おそらくそれも狙いなのだ。
「すべての役ができた」彼にはうってつけなのだ。ちょうどいい量、ちょうどいい映画。いい映画である。
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