声 姿なき犯罪者のレビュー・感想・評価
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エンタメで詐欺の実態を学ぶ
リアリティとエンターテイメントのバランスもよく、カタルシスをたっぷり感じることができる。 振り込め詐欺のアジトにそんな簡単に潜入できるのか? とか、熱気ムンムンの中で詐欺の電話をかけているのか? ツッコミどころはいっぱいあるが、物語が進んでいくにつれ、詐欺集団に対して、どんどん怒りのボルテージが高まっていく。 キム・ムヨルの悪役ぶりが徹底している。詐欺行為を楽しんでいる上に、詐欺トークが上手い。息をする様にウソをつき、詐欺クルーも被害者も自分の養分だと思っている。善良な心は母親の胎内に置いてきた生粋の悪人。それでいて知能指数が高いサイコパスだから、始末が悪い。 思い通りにならない時のキレ方が、めちゃくちゃエキセントリックで、「シーバルセッキ」を何度連呼したことか。 ハッカーのオネエちゃんもいいキャラしているんだよね。クビまで埋められてもへらず口をたたいて、何とか切り抜けようとする。 楽しんで、詐欺の実態を学ぶ。二つの味がする作品でございました。
声、のみの犯罪話だけれどアクションたっぷり。
元刑事の一匹狼犯罪組織潜り込みがテンポよく描かれていて面白かった。警察チームやお助けチームもすっとぼけていて楽しい。実際に一向に減らないなりすまし詐欺。こんな一大企業な大組織でやってるのかしらん。受け子やら脚本家やら、肉付け話も面白かった。
振り込め詐欺の被害者の逆襲だが
2022年劇場鑑賞232本目。 奥さんと勤務先の所長が同時に振り込め詐欺にあい、元刑事が奔走する話。 振り込め詐欺なんて卑劣な犯罪者に鉄槌を下す痛快エンターテイメントを想像していたのですが、なぜかあんまりスカッとしなかったですね。悪党が「もっとターゲットよく調べてお前に手出さなきゃよかった!」とか後悔してくれたら良かったんですが・・・。
車寸止めはお約束
建設現場で働く元刑事が嫁と上司が欺された大規模振り込め詐欺組織に潜入捜査する話。 現場で事故が起きて夫が逮捕された示談金と称して7000万ウォンやられた嫁が更に事故に遭う中で、目を掛けてくれていた所長が30億ウォンいかれて自殺したことで、当てにならない警察に変わり、自ら組織に乗り込むストーリー。 更に欺すならまだしも、わざわざ勝利宣言の電話を掛けてくるアッフォな犯人とか、政治家の息子をパクって退職させられるレジェンドとか、流石ですwな設定もありつつの展開ながら、末端から始まり支部、本部と遡り孤軍奮闘する姿がなかなかスリリング。 色々とやり過ぎ感はあったけれど、そこそこのアクションもあるし面白かった。 エピローグの件は…建設現場で働いた方が良いと思いますよ。
振り込め詐欺の被害者が詐欺組織に逆襲する物語です。変な描写もありますが面白いです。
振り込め詐欺の被害者が詐欺組織に立ち向かうお話です。 スピーディーで基本、面白いです。 ただ、韓国映画らしく韓国警察が大活躍しますが、中国本土での単独行動は無理でしょう。 その他おかしいと思う描写もありますが、自分が韓国に詳しくないせいかもしれません。 まあ、細かいことは横に置いておいて単純に映画を楽しむ作品かと思います。
アクションも凄い‼️
組織化された振り込め詐欺を元警官一人で壊していく、正義感が満たされる内容。 そこまでボスにすぐに信用される?と思ったけど、ま、そこは多目に見て良かった‼️ 韓国映画は日本を越えたと思わせる一本。
卑劣極まりない犯罪に立ち向かうんだからこれで良し。
韓国映画はこういった社会問題をアクション・エンタメに仕上げてくるから、みんなが映画を観るんだな。 誰もが怒りを覚える卑劣極まりない犯罪に立ち向かい、奪われたお金を取り戻すんだからこれで良し。 細かいことは気にしない。 タイトルが出るまではドキドキしたなぁ。 ベイビー・ブローカーや野球少女に出てたイ・ジュヨンがいつ出てくるのかな、と思ってたらあの女の子カンチルだった。気づかなかった。 振込詐欺って年寄りだけを狙ってるんだと思ってたけど、違うんだ。いろいろ勉強になった。
開始15分は期待がどんどん膨らむテンポ
このテーマなら絶対に面白い‼︎ と期待。 頭の15分がとても面白いだけにその後 都合よく進むストーリーに呆れ尻すぼみし間延びする展開に飽きる。 今年の夏・初秋の映画はちょっと不作かな。
振り込め詐欺は日韓共通。
今年297本目(合計572本目/今月(2022年10月度)11本目)。 タイトルの通り、振り込め詐欺をテーマにしたものです。映画内でも示される通り、振り込め詐欺の被害者は自分を責める傾向があり、それが(積極的な)自死や「極端なひきこもり」を生むということで韓国国内ではひとつの関心ごとになっています。 映画のストーリー、それ自体は架空のお話だと思いますが、当然、「振り込め詐欺」自体は韓国でも起こりうる話で、文化圏的には日本韓国は隣国です。起こらないと考えるほうが不自然なくらいです。 まぁでも、あの映画はあくまでも「架空のお話です」の扱いですが、「台本」がどうだの(今日のだましの筋はこれで行くだの)といった話は日韓共通な気がします。 日本では実態がどうなっているかわかりませんが(映画内の一つの描き方も「架空のお話です」ということで、ひとつの描き方にすぎない)、まさか「国をまたいでかけてくる」「恐ろしく大規模で専門的な「教育」すらされている人が存在する」という描き方にはびっくりしました。韓国だと実際に(固有名詞などはかえてあるとして)あった事案なのでしょうか…?日本ではせいぜい、ボイスチェンジャー程度の類型ではなかったかな…と思います。 法律的に見ると結構ややこしく(日本と韓国は民法は似ます)、このように騙されて送金した場合の扱いは究極的には不当利得の話になるものの、不当利得を主張しても相手側がいないとどうしようもないのは確かだからです(だから、第三者詐欺による取り消しの主張(民法96条)など(ほかにも考えられます)も、理論的には可能だけど、主張したらお金が戻ってくるわけではない)。 もっとも映画内には「こんな詐欺にはひっかかっちゃいけませんよ」という例が結構多いので、「楽しみながら振り込み詐欺にひっかからないようにする」ような、ごく軽い意味での「学習映画」という観点も感じました。 評価に関しては下記のようにしました。 --------------------------------- (減点0.3/特異な事情) このサイトでは「キャラクター予告&メッセージ映像」という動画の中で、「振り込め詐欺がかかってくる可能性があるから、鑑賞中はマナーモードにしてみましょう」という趣旨の注意書きがされます。要はどの映画でもそうですが、この映画に限っては「振り込め詐欺がかかってくる可能性があるから」というのは一つのポイントなはずです。 ただ、シネマート(心斎橋)さんではそれは流れず…(一般的な、例のポップコーンが頭の人が出てくるマナー編だけ、という程度)。ここは映画の趣旨としてそのような動画を用意してくださっているのに、それを活用していないのは、ちょっと残念に思いました。 もちろん、それとて単なるどうでもよい差異ですが、映画の「趣旨を考えると」、「携帯をマナーモードでみましょう」がどのバージョンで流れる、というのは「この映画では」大きなファクターを占めます。 ---------------------------------
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