声 姿なき犯罪者のレビュー・感想・評価
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裏切り者には容赦ない
奥さんが振り込め詐欺にあって、交通事故に遭って踏んだり蹴ったりの中、自分によくしてくれた会社の社長さんまでもが振り込め詐欺の被害に遭い自死。
元警官のハン判事が、詐欺集団を解体させるべく、警察より圧倒的速いスピードで、悪の組織に潜入し、戦うアクション映画。
いろいろ、いや、個人でここまで簡単にできることなら、警察どんだけ無能なん?と突っ込まずにはいられないけど、映画だから。エンタメやからね。
振り込め詐欺被害が、日本だけでなく韓国、中国でも多いに広がっていて、その額を知ると愕然とする。
映画の中でも、組織のトップは頭がとにかく良くて、下っ端はほんとに駒のよう。
詐欺の必勝法は弱い立場の人の無知を利用するのではなく、共感なんやと。
ほんとに、どれだけしっかりした人でも、常に冷静で、常に平凡な毎日が過ごせるわけではない。私達がいつ詐欺に遭ってもおかしくないことを分かりやすく描かれています。
久々に韓国のアクション映画見たけど、最近免疫が切れてたせいで、エグいてー!と何度も言ってしまったよ。怖いのよ韓国映画のバイオレンスシーンは。容赦ないから。
俳優陣の演技力の高さは言わずもがなですが、今作でもとことん暴力シーンはしっかりしてました。久々に見ると心臓に悪いわ。
トカゲのシッポを切るようなことだとしても、世の中の罪のない人が騙されて、自死にまで追い込まれる社会は間違ってるのだから。こういう映画みて、改めて意識することができてよかった。
【”詐欺師だから、騙しただけだ・・。”今作は、全世界に広がる振り込め詐欺やIT犯罪を抑止する映画でありつつ、内容が非常にリアルな作りになっている一級の犯罪映画なのである。】
■釜山の建設現場で働く元麻薬捜査官の作業員、ハン・ソジュン(ピョン・ヨハン)は危険な高所作業で一生懸命に働いている。
だが、家庭を護る妻ミヨンの所に、”夫の瑕疵により事故が起きたが、今なら示談で済ませられるから、指定口座に7000万ウォンを振り込んでください。”と冷静な声で、キム・ヒョンスを名乗る弁護士から電話が入り、慌てたミヨンは口座に金を振り込むが、漸く電話がつながった夫と話し、全財産を騙し取られた事を知り、交通量の多い道路の真ん中で立ち尽くし車に轢かれてしまう。
更には工事所長も金を騙し取られ、作業員たちの給料が払えなくなり、自殺してしまうのである。
そんな中、ベッドに横たわる妻の姿を見たハン・ソジュンは、詐欺グループへの復讐を誓うのであった。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・非常に恐ろしくも、良く出来た振り込め詐欺映画である。日本でも近年多発している振り込め詐欺であるが、今作で描かれているように、組織のヒエラルキーのトップにいる首謀者は自らの手を汚さずに、掛け子、受け子たちに汚れ仕事をさせて、自分は稼いだ金の多くを得るという構図が良く分かる。
・更に、韓国国民をターゲットにしながら、コールセンターは中国にあるという設定もIT犯罪あるあるであり、観ていてリアルに感じる要因になっている所も、流石である。
・ハン・ソジュンが、細い伝手を伝って中国のコールセンターの従業員になり、帝王の様に振舞う詐欺師のクァク先生(キム・ムヨル)の姿を見るシーン。
ー キム・ムヨルは、近年の韓国映画で注目しているコメディから悪役迄こなす演技派俳優であるが、今作でも彼の演技が素晴しいので、この作品にリアリティを与えているのである。が、所詮クァク先生も、組織の一部である事が分かる”彼に掛かって来る電話のシーン”は非常に怖い。
・だが、ハン・ソジュンが命懸けでコールセンターの位置を、韓国警察のギュポ捜査官(キム・ヒウォン)に知らせ、韓国警察が詐欺団150人を一網打尽にするシーンは、ハラハラであったが、爽快であった。
■これは私見だが、日本の刑法246条の詐欺罪の量刑は、厳罰化が進んでいるとはいえ軽すぎると思う。最大20年の拘禁刑であるからである。
日本で、詐欺に遭って今作の所長の様に自死している人が、年間何人いるか知っている方も多いと思うが、組織の首謀者は終身刑(減刑なし)。受け子も掛け子も最低10年はぶち込むべきだと思う。
一罰百戒である。そして、それをメディアでもっと流すべきである。”振り込め詐欺には気を付けましょう”と呼びかける事は勿論大事だが、額に汗せずに真面目な人達から金を騙し取る輩は、甘い汁を一度吸うと何度捕まっても刑が軽いと、直ぐに出所し、犯罪を繰り返すからである。
<今作のラストで、韓国警察のギュポ捜査官がTVで言った言葉は尊い。
”被害者の方はご自身を攻めてはいけません。”
自死した方の多くは、自責の念と、高齢者であれば子や孫から激しく叱責されて、絶望して命を絶つ方が多いからである。
今作は、全世界に広がる振り込め詐欺やIT犯罪を抑止する映画であり、内容もリアルな作りになっている一級の犯罪映画なのである。>
つまらなかった
振り込まないで‼️
今や世界共通の犯罪となっている "振り込め詐欺" ‼️振り込め詐欺の恐ろしい実態や、被害者の怒り、悲しみを描いた内容かと思いきや、犯罪グループと、妻が被害にあった元警官との対決を描いたアクション映画だった‼️意外と被害者たちの描写は背景程度‼️しかし犯行の描写は克明で、弁護士、警察、職場など複数で被害者に追い込みをかけ、挙句は通信遮断まで‼️頭脳派集団によるチームプレイ‼️恐ろしいですね‼️そんな犯行グループに怒りをあらわにし、戦いを挑む主人公‼️強引に組織に潜入し、組織を壊滅させるカタルシスはなかなか見応えがあって面白かったです‼️ただ詐欺は無くならないという現代社会の闇を暗示したラストはゾッとしました‼️いや、続編を暗示してるのかな⁉️
安定の韓国映画
振り込め詐欺の恐怖
冒頭でソジュンの先輩と奥さんが詐欺に騙されるが、その巧妙なこと。いゃ〜怖いよ!
復讐のために組織の中核の中国に潜り込み、自らカケコになるソジュン。スキを見て、上層部に近づこうとのしあがろうとするが、観ていてもうハラハラドキドキ。そんなことしたら見つかっちゃうよ、捕まってボコボコにされちゃうよ、とハラハラドキドキ。絶対に人を騙したくないだろうけど、大元を捉えたいからカケコとして電話もかける、いやだろうね。
詐欺集団のアジトがバレて撤収する時の手際の良さ、すごい。まあおそらく実際でも、そうなった時の手順や訓練もできてるんだろう。そして目標金額が達成した時のみんなの喜び様、被害者たちの落胆した様子を交互にみせるのがまた恐ろしさを感じる。
ある程度の組織の解体もできて、お金も回収出来、警察にも復帰できた、よかったよかった、、、でも、最後、結局、ボスは新たな場所でまた何か企んでいるし、ソジュンを兄貴と慕っていたが、お金欲しさに最後は裏切った気弱な男が今度はのし上がっていくようなラスト、振り込め詐欺は無くならない。
観ていて本当に怖かった。せめて自分たちが騙されないように気をつけて暮らすしかないのか?色々と便利になったけど、暮らしにくい世の中だ。
強欲!今笑う者が最後に笑うことになる?!
建設現場で働いていたソジュンが、組織ぐるみの犯罪、振り込め詐欺に遭遇してしまう
緊迫感のある冒頭部分、慌てふためく奥さんの走る姿、近寄る車が掛ける急ブレーキ!
まんまと逃げ失せる詐欺をした連中の車
建設会社の従業員に責められる怒号の嵐!
必死になって働いて貯めた7000ウォンの大金
亡くなった人間の無念を晴らそうとする
命懸けの捜査が描かれていました。
建設現場で見た後ろ姿の一部分から、犯人を
追い詰めていく潜入捜査は、実際に日本でも
あった振り込め詐欺の犯人をイメージしました。
サイバー犯罪、個人情報の流出、成り済まし
がストーリーの中にありました。
クァクが仲間割れしたかのようにお金を持ち逃げしようとする場面は人を人とも思わないほど暴力的でした。
ラストは、まだまだ終わらない振り込め詐欺の実態を匂わせるような、見ている人たちに
警笛を鳴らす作品でした。
振り込め詐欺撲滅映画
日本でも横行している振り込め詐欺☎
隣国、韓国ではその被害額が
日本の約2.5倍というから恐ろしい😨
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近年、その手口は進化、巧妙化し
「そんな簡単に騙されないって」
なんて高を括っていても
用心していたとしても
その被害総額や件数を思えば
如何に組織化され、
巧みな話術に騙されてしまうって事で
本作はある意味フィクションではない🖐
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珍しくコミカル要素が少なく感じたのは
より真剣に本作を警鐘作品としてるからか🤔
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それでもしっかりエンタメ作品として
十二分に楽しませてくれる。
元刑事ソジュン(ピョン・ヨハン)と
詐欺グループの総責任者クァク
(キン・ムヨル)の対峙もハラワクだし
クァクのク●っぷりはもう最高なのである😍←めちゃ褒め
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ラストは、想定していなかったけど
優秀な人材はそりゃ欲しい👮🏻🚓(笑)
なんとなく「続編があるのか?」と
感じたけどどうだろな。
ムヨルさんがまた出たらいいけどなぁ🥰
ピョン・ヨハンさん、かっこいいなぁ。
個人的には土建屋の時の髪型の方が
似合ってると思う😍←聞いてないw
(原題)보이스
VOICE
だいぶ遅れながら鑑賞。劇場では久々の韓国映画に心ウキウキ。
社会問題を扱ってここまで面白く仕上げるとはさすが韓国映画だなと一撃を食らわせられた作品でした。
主人公の奥さんが振り込み詐欺に遭い、自身が勤めている建設会社のお金も全て奪われ、社長が自殺までしてしまうという冒頭からハードモードですが、それに対する主人公の姿勢も潔くて、個人情報を運ぶ車に突撃して情報を引き摺り出して、敵組織へ徐々に侵入していく流れです。
絵面の迫力も十分にありますし、現実味のある詐欺のトリックとスピーディーさもまた良かったです。ハッカーの女性も首まで埋められてなお、どうにか脱出しようと足掻く姿も最高です。車寸止め1発目ごちそうさまです。
そこから敵組織に侵入し、潜入捜査官を発見し、ハッパをかけて警察官に突入させて、ボスをうまいこと逃がしつつ、足跡を残して警察に協力するという流れも情報詰め詰めながら見せ方が抜群に上手いので面白くなっていました。計画性がありつつも、猪突猛進なので、スムーズな展開にも必見です。
主人公はそこそこ強いんですが、無双するまではいかず、やられる時はとことんやられるのも人間味があって良かったです。今作わりかし戦闘力高めの人間が揃っているので、肉弾戦も多くはありませんが楽しめます。ロープを伝って天井へ向かうシーンはハラハラものでした。
社会問題をエンタメにする、こういうジャンルの昇華において韓国映画はやはり抜きん出ていると思います。今年も来年も韓国映画はまだまだ豊富、楽しんでいきます。
鑑賞日 10/30
鑑賞時間 11:55〜13:50
座席 F-1
兄貴って呼ばせて下さい。
これぞ韓国映画の真骨頂。もうほんまにこの手の映画はひとり勝ち状態のような気がする。頑張れ邦画。
今回の舞台は振り込め詐欺集団の巨大アジト。建設現場で働く元刑事のソジュンが身近な被害者の為、持ち前の頭脳と行動力で一人組織に立ち向かう。
ハラハラドキドキの展開。テンポ良し、アクション良し。インテリの敵キャラがしばきたくなるほど憎たらしい。このぶっちぎりの王道よ。もうオチに関しては始まった時点で予想できたけど、それでも面白いのが凄い。
韓国でも社会問題となっている振り込め詐欺。組織的犯行ってよく聞くけど結局人海戦術で仕掛けてくるからどこかでひっかかってしまう。そして捕まるのは大抵下っ端の捨て駒なのでラスボスまで辿り着かない。とにかく知らない人に大切なお金を渡さないことで防御するしかない。
巧妙で豪快
面白かった。
振り込め詐欺というありそうでなかった題材をスリリングに活写した韓流サスペンスアクション
釜山の建設現場で働くソジュンは元刑事。真面目な仕事ぶりが現場の所長に認められて正社員にならないかと誘われた矢先に現場周りで通信障害が発生、その間に大規模な振り込め詐欺が発生し、自分の妻と職場の同僚が被害に遭ってしまう。ソジュンは奪われた資金を取り戻すべく振り込め詐欺組織に潜入を試みる。
臓器売買目的の誘拐や猟奇殺人、犯罪組織間の抗争等血生臭いネタが多い韓流サスペンスの中で詐欺組織への潜入というプロットは非常に新鮮。主人公がなぜ警察を辞めて建設現場で働いているのかという背景をチョイチョイ匂わせつつ、新たな詐欺計画を次々に繰り出す詐欺組織のリーダー達、組織を一網打尽にすべく地道に奔走する警察、格差社会に搾取され犯罪に手を染めるしかなくなった詐欺組織末端の構成員、そして慎ましく穏やかな生活を一瞬にして破壊された詐欺被害者達といった人間模様も丁寧に拾っていながら、組織に潜入したソジュンと詐欺組織の企画室リーダーのクァクの対決に少しずつフォーカスしていく展開がスリリング。韓流サスペンスにしては珍しくレイティングがGですが、だからといって生温い映像になっているわけではなく、皮肉な因果を匂わせる終幕に静かな怒りを滲ませた熱いドラマになっています。
主人公のソジュンを演じるピョン・ヨハンのジェームズ・マカボイに似たクールな佇まいのが印象的で、敵対するクァクを演じるキム・ムヨルの憎々しい不敵な笑みとのコントラストが鮮やか。ソジュンを陰でサポートするハッカー、カンチルの活躍が全編暗いトーンの中でアクセントになっていて、演じるイ・ジュヨンの軽やかな演技が花を添えています。
犬はタバコを吸わない
アポ電強盗の次に振り込め詐欺の作品を鑑賞。個人的に社会的・経済的弱者を狙う詐欺ってのが許せない!ので、もうソジュンに感情移入しまくり、足は突っ張るわ、カラダはよじれるわで大満足。
それにしても韓国の振り込め詐欺は凄いですね。自動で偽の電話番号を送りつけるソフトとか、かなりえげつない高度な技術。詐欺の台本を読み上げる従業員たちも迫真の演技。ソジュンの嫁さんミヨンが騙されるのも無理はない。怒り心頭!元刑事のハン・ソジュンが刑事時代に相手してきたIT系のこそ泥的な女カンチルに手伝わせ、警察を出し抜いて単独潜入捜査するのだった。
ミヨンに電話をかけてきたキム・ヒョンス弁護士の声を何度も聞いて覚えるソジュン。韓国内を仕切っているパク室長までは警察のイ・ギュホも辿り着き、アジトに踏み込む直前に警察を出し抜くのだ。詐欺グループ本体は中国の「コールセンター」と呼ばれる所にあるのだが、そこへ単独で乗り込んだ彼は一流企業顔負けの組織に驚くも、認められのし上がるべく目立った行動を取るのだった。
クァク室長がキム・ヒョンス弁護士だ!奴を「殺す」と誓ったソジュンは詐欺を未然に防ぎながら、巨悪へと一歩一歩近づいていくのだが・・・頭のいい奴には体力勝負だ!てな感じ。
緊迫感の連続。時折『ダイハード』並みの激しいアクション。厳重なビルから外へは出られないし、外部との連絡は通信障害によって取ることができない焦燥感。大人しい46番を手懐けたりして、優位に立ったり、ピンチに追い込まれたり・・・そして、ソジュンを追う警察も彼の意図を汲み取って・・・と、息つく暇もない。面白かったぁぁ。
カンチルが埋められたり、車がすんでの所で止まったり、犬に襲われたり、メリーちゃん怖いよ。そして、「犬はタバコを吸わない」って言葉が妙に引っかかるのです。ソジュンが言い逃れるためにタバコを吸ってたのはまさしく犬(潜入捜査官)?
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