「風船が飛べない理由は風船にも風船を握った人にもあるようです。当事者の心境に寄り添える人ほど共感できる作品かと思います。」とべない風船 もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
風船が飛べない理由は風船にも風船を握った人にもあるようです。当事者の心境に寄り添える人ほど共感できる作品かと思います。
最近観た「そばかす」で観た三浦透子さんが
出演している作品ということで興味が涌いて
鑑賞してきました。
のですが… 。
作品の世界に、上手く入り込めなかった感じです…。 むぅ
なので、モヤモヤした感じが残りました。
何故かなぁ… と振り返ってみて
思い当ったのは
#ヒロインは、何故この島に来たのか。
#東出に、どんな十字架を背負っているのか。
#小さな女の子は誰の子?
#東出をなじる初老の男は誰? 奥さんの父親?
…etc
そういった事が語られないまま
話が進んでしまうから、と そんな気がします。
登場人物の 「背景」 と
登場人物間の 「関係性」 。
そういったものが、
観ていく内に何となく分かってはくるけれど、
ストーリー冒頭まだ見る側の理解が浅い段階から
「登場人物の感情のたかぶり」
「こだわりの部分」
の描写が続いて描かれていて、
「理解」 や
「共感」 を感じられず
最後まで 「傍観者」 として 観てしまった感じです。
※何か大事なポイントを見落としてしまったのかなぁ…
そうならば悔しいし、申し訳ないのですが。。
◇ 最後に
空飛ぶ風船
風船が1個だけ空を飛んで行く場面なら
色々な作品で目にしてきたように思うのですが
「風船2つ」 をヒモで繋いで飛ばすのは
新鮮な光景でした。
「Uの字」 になって飛ぶのですね。
繋がってる感がありました。
◇最後の最後に (…観終えて2週間過ぎて思うこと)
風船が飛べない理由は
重いものが詰まった風船そのものと
風船を縛りつけてしまった人の
それぞれにあった。 ということ…なのでしょうか。
重さが軽くなり
縛りを解かれて
二つ一緒になら、飛んでいくことが出来た。
最後の場面をそう理解すれば、
余韻を感じられるエンディングという気がしてきました。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
こんばんは♪
共感していただきましてありがとうございました😊
三浦透子さん、『そばかす』の時は、私も見入って観ましたが、本作東出昌大さんが静か〜にポツポツと光っていただけのような、三浦透子さん、役にはまりきっていなかったように思えてチグハグ。
度々。
私は、今作は面白く且つ哀しみを覚えた映画でした。
家族を喪った男の哀しみと、社会の中で行き場を失った女性が徐々に再生して行く姿が、印象的な作品でした。
東出さんは、私生活で色々と会ったようですが(私は、演者の私生活に映画の評価を反映させるのは好きではないです。)、今作の演技を見ると矢張り凄い俳優ではないかとも思いましたね。では。