「優しい時間」とべない風船 ひでぼーさんの映画レビュー(感想・評価)
優しい時間
鑑賞まえの舞台挨拶つきで鑑賞
普段は事前知識なしでみる方だが、舞台挨拶という形で事前に製作者からどんなことを伝えたいのか聞いた上で観るというのははじめて。
今目の前で見た演者が映画に出ていると言うのはどこか親近感もあり、また、人間関係や背景などがわかり、とても観やすい。
広島、瀬戸内にとてもこだわりのある作品、災害や、人々の葛藤を描いているということで、大体の話はわかるものの、それを上手く描けていた。
推していた多島美、島の雰囲気をみていると、何より島に住みたくなった。
俳優陣。
東出昌大は観るたびにいろんな役をしているなあ。
舞台挨拶では素直で明るい雰囲気が滲み出ていて、正反対の役柄ではあるが、これはこれでいい。漁師の顔ではないけれどそこまで気にはならなかった。
三浦透子は島外の人から、馴染んでいく姿をうまく演じていた。ぱっとみ少し距離の置きがちな印象の彼女にぴったりなキャスティングである。
そして、冒頭、島で出迎える小林薫は先週観たDr.コトーのまんまであった笑
気になったのは、場面と場面の転換や、間が不自然だったところ。
それぞれの場面はうまくできていたのに、急に切れていたり、間延びしていたりと、映画を観ているんだと現実に引き戻され、編集で苦労した形跡が感じられる。
終始、島の一部分だけで行われている印象もあり、島の魅力が伝わりづらいところもあったが、人に焦点を当てたドラマとしては、島の雰囲気もあり、優しい気持ちで自然に観ることができた。
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