「あ、久しぶりだね、君。」ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り 侍味さんの映画レビュー(感想・評価)
あ、久しぶりだね、君。
歳のせいか最近名前を思い出せない。
久々に見かけた君。
元気してた?
確か、、、ヒ、ヒ?ヒース?ホー?ピュー?
えっと、待って待って。ちょっと待って。
あ、その笑顔忘れないに決まってるじゃないかぁ。
冒頭15分そんな心境で、ようやく名前を思い出した。
そう、ヒュー・ジャックマン!
あれ?
ヒュー・グラント。
そうそう忘れてないよ。
プリティーウーマン良かったねぇ。
(それはリチャードギア)
微妙に記憶の片隅に残っているヒューグラント(ちゃんと言えた)が丁度良い小悪党を演じていて、全てがパーフェクト。
空腹で街のレストランに出掛けて、食べたい料理が食べたかった味で出て来た、あの感覚です。
話のテンポも王道ながら綺麗にまとまっており、配役もパーフェクト。
主人公のクリスパイン(こっちはちゃんと言える)も丁度良いコメディ味に要所要所でシリアスに攻めて来て、何よりミシェルロドリゲスが無敵。なんだろう、この安定感。男を見る目がない所も良い。
途中で遭遇したジェダイマスターがジェダイマスターとしてちゃんと良い仕事をして(最後に回収もしてくれて)思い残す事は何もございません。
アバターが海外でヒットしたのに、日本国内ではさっぱりだったのに象徴されるように、日本では海外のsf・ファンタジーは数字を稼げない。
そんな上層部の決断で、こんな素晴らしい映画がパンフレットも発行出来ず、脈略のない日本の「歌」を唐突にぶっ込んで終わる。
日本の映画産業自体が自分で首を絞めているとモヤモヤしながらも作品は素晴らしいし、途中のドルイドチェイスは意欲的なワンカット風だったりと見所もたくさん。
丁度最近、ウォーハンマーを始めた事もあり、自分にとってタイムリーすぎる展開で満足いく映画でした。
こっからTRPGを始め、アナログゲームを始める方が増えると良いな。
次の主人公は、貴方です!
p.s. 前回、そのアバターを一緒に観に行った女性とはバレンタインのチョコを貰って3日後に振られました。