劇場公開日 2023年3月31日

  • 予告編を見る

「そうそう、こういうのでいいんだよ」ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り callさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5そうそう、こういうのでいいんだよ

2023年4月10日
PCから投稿

D&D、古のTRPGプレイヤーなら見に行かねばならない義務感で行きました。
だって予告編、CM、どこをとっても外れの予感しかしないんだもの。

しかし実際に見てみると、そうそう!こういうのですよ!
テンポはよく、コメディ回して飽きさせず、小ネタをバラまいて古いメンドくさい系のヲタに「わかっているよ」とアピール。
しかし、そこがわからない人を全くおいていかないしっかりしたギミック。

ニヤリとできる人はニヤリと笑え、そうでない人には何の支障もないから普通に頼んでくれ。
これこそリスペクトです。

今のなろう世界や異世界転生で「ナーロッパ」と揶揄される世界の元ネタはロードスやスレイヤーズあたりなのでしょうが、
さらにその元ネタこそが指輪物語であり、このD&Dなのです。
多少なりともそういう世界を知っている人がいれば、どんな人も置いていかない素晴らしい作り。
しっかり知っている人にはちょこっと端々にそういうギミックを仕掛けているとても素晴らしい作り。
ビホルダーと言われれば、Bastard!!と叫びたい。

昨今、昔のコンテンツのリメイクが流行っているのですが、
こういう作りこみこそ目指すべき一つの到達点だと思いました。
2022年の最高の映画はRRRでしたが(※個人の感想です)
2023年の最高の映画はD&Dです(※個人の感想であり、三月末時点の感想です)

もしハズレ部分があるとするならばパンフを作らないほどに期待しない状態で配給をおこなった配給会社であり、あんなダメダメそうな予告の切り抜き方をしたチームです。
これはもっと盛大に宣言されて良い映画ですとも!

call