劇場公開日 2022年10月28日

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「(特殊な事情があり)一度視聴しただけでは多分理解が困難?」警官の血 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5(特殊な事情があり)一度視聴しただけでは多分理解が困難?

2022年11月6日
PCから投稿

今年321本目(合計596本目/今月(2022年11月度)8本目)。

今日はこちらの作品をチョイスしました。

ここの特集や公式HPにあるように、日本の小説を許可を得て韓国を舞台に移した、警察もの。警察ものといってもアクションもの、推理ものといろいろありますが、どれか一つに極端に偏っておらず、平均的に「警察もの」といえます。そして日本の警察の制度と似た部分は結構多いので「その意味では」理解はしやすいし、韓国の警察の(捜査)技術は日本と同程度か(IT分野に関しては)それを超えるといわれるので、適当な事件を作ると即逮捕されて終了、ということになるので、あちらこちらひねっている部分もあります(私は原作小説は読んでいませんが、その意味で映画オリジナルの事件などもあるのかも)。

一方で、多くの方があげている点…これが最大の難点になるんじゃないかと思うのですが…、似た名前の人が多数登場して理解に混乱をきたす部分は序盤からどんどん出てきて、序盤でわからないと中盤終盤と何が何だかわからないまま進んでおしまい、になってしまうという点は確かにあります。「チェ」さんや「チョ」さん、さらに「チャン」さんなど似たような名前の人がどんどんする上に、どの方も基本的には韓国籍の方なので顔つきなどで明確に見分けはつきにくく、誰が誰なの?というのがわからないままどんどん進んでしまいます。

 ※ この点は、たとえば日本映画なら「田中さん」に対して「田村さん」や「田所さん」が同時に出てくるなど、を考えるとわかりやすいかな、というところです。

このため、ストーリーの理解を追うのがかなり難しく、一方で韓国映画らしく警察ものといってもひねりは2つも3つも入っているため(換言すれば、飽きさせないという工夫は見られるが)、後半は相当注意しないと置いてけぼりになる、という特異な論点が含まれているように見えます。ちょっとこのタイプの論点(似た名前の人が出てきて混乱させる)は見たことがないところです。

 もっとも、韓国映画の警察ものはクオリティが高いので、「一定程度の品質」は担保されているし、日本映画の得意とするところではないし、日本基準でみて、日本の各種法律や一般常識を応用してみることができる範囲でもっとも身近なのが韓国映画であるのもまた事実であるので、そこまで大きくは引けないところです。なお、PG12指定ですが、一部にやはり不穏当な表現・描写があるためであり、まぁ「一般よりのPG12かな」というところにすぎません。

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 (減点0.3/ストーリーを理解するのが(特殊な事情で)難しい)

 ・ 結局、私も含めて多くの方の感想にあるように、「似た名前の人が多数出てきて誰が誰かわかりにくく混乱させている」部分はどうしても否めないのではないか…というところです。かつ、原作映画の(許可を取ったうえでの)韓国映画化ということであれば工夫もできたし、そもそも「チェ」さんや「チョ」さんなども、漢字表記は存在するはずです(韓国にも漢字文化は存在しますし、本名等は姓名含めて現在でも漢字表記が正式)。

 この点はうーん…どうなんだろう…。もう少し(日本公開にあたっては)工夫が欲しかったです(たぶん、少なからずの方が序盤から登場人物関係を整理できずにハマってしまう)。
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yukispica