MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらないのレビュー・感想・評価
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日本人にしか描けないオモシロくもハートフルなタイムループ作品
今までこんなタッチのタイムループもの見たことない。
コメディだけどシリアスで
世俗的だけどシニカルで
滑稽だけど とてつもなく真面目で
くだらないように見えても価値があり
笑かしてくれるのに泣けちゃう。これが(笑
会社という身近な世界だけを舞台にしていることで
小さくも組織としての価値観を持つ日本人にしか描けない切り口や発想が最高に活かされていて、そのリアリティゆえの没入感で
タイムループ系にありがちな中だるみも感じない、あっという間の82分。
仕事ってやりがい含めて自分の為だと思いがちだけど、
自分という存在は仕事の成功価値としてだけじゃなく、
仲間やグループとしての些細な信頼や協力の賜物だと認識すれば、
見えてくる世界も変わるのかもしれない。な。なんて∙∙∙。
実はそんな深さもサラッと感じさせるストーリー性も秀逸。
そして何より、
これでもか!と憎らしいほどにビタっとハマっている音楽や効果音とカットが、笑ってしまうくらいに心地よく最高にイケてる。
そのくせになんと人間的なハートウォーミングな世界観∙∙∙。
キャストの皆様のバランスも絶妙で、本当によく計算された巧妙な作品。
あっぱれでした!!
円井わんさんが‼︎
化けキツネの呪い?
自己評価点の高い人低い人
また今週が始まるのか
全ての働く人々の《あるあるネタ》を突っ込んだ秀逸なタイムループもの
予告編を観た瞬間、意地でも行かなきゃと思っていた作品。
そう思っていた人が結構多かったためか、普段閑古ど…いえ、おとなしめな来客数が今作品に限ってめちゃくちゃ多かったです。
確かに、面白かった。
この作品、何周どころではなく、何十周とタイムループをするのですが、その現場は全て職場。
なお、タイムループをしていることに気づく人達も、ヒラ社員→主任級→係長級と、会社員の業界で言えば足軽級の人々から気づいていく。
ここの描写が面白くて、恐らくはタイムループの原因であるトップに一言を言うために、まずは手近な上司から味方につける&言葉で言ってわからない上司にはプレゼンで攻めるやり口が、職場あるあるすぎて笑えました。
なお、見た目についても、
プレゼン1回目→全員私服
プレゼン3回目→全員スーツ
と変えてきたり。
某所であるものを破壊する場面がありますが、なんか超やり遂げた感があって、かっこいいのにどちゃくそ笑えます。
ラストは意外なことに(失礼)結構泣けました。
あー、こんな職場で働きたい。
見せ方の妙。
日本式ボトムアップでループ脱出?
円井わんさんとマキタスポーツさんの好演!
鳩です
オープニングもエンドロールも世界観に浸れる仕掛けいっぱい!
東京ポッド許可局リスナーとしては、マキタスポーツさんがいい感じでコミカルなおじさんをやっていて面白かったです。実質ラスボスなのでどこか芯があり、どこか芯がない感じを、転じて捉えどころのないキャラクターを見事に演じていたと思います。
タイムループをしていると認識する人がどんどん増えていく感じがとても面白くて、モブキャラがモブキャラじゃなくなっていくのが良いなと思いました。ある意味諦念にも似たようなキャラクターがこれもまたコミカルで面白かったですね。
前半の方がテンポがあって面白くて、実質の謎解きの部分はちょっとスローダウンしてしまうのはもったいないと思いながら、タイムループものでお仕事ものにチャレンジした意欲はとてもかいたいと思います。
何よりオープニングのキャスト紹介の面白さと、エンドロールの不思議な感じが最後まで世界観を楽しませてくれたなと思います。
竹林監督は「14歳の栞」でも手際よく編集されていましたが、フィクションでもその手腕を見事に発揮されていたなと思いました。
監督がインタビューでも言うように、60分前後に収まるのもまた良いなと思ったので、ブラッシュアップできるところもあったのかなと思いました。
ユニークなタイムループもの
オンライン試写会にて鑑賞。
タイムループものは、これまで何作か観ているものの、本作のように(タイトル通り)月曜日からの同じ1週間を繰り返す映画は珍しい。
序盤のうちは「このタイムループが全編繰り返すのかな…?」と思っていたら、なかなかのバリエーションや上手い収束は見事であった。
タイムループ映画で自分が(おそらく)最初に観たのは黒沢清監督の『タイムスリップ』(主演は大杉漣)だったと思うが、これは爆笑ものであった。
映画館で観た映画ではトム・クルーズ主演『オール・ユー・ニード・イズ・キル』などがある。
本作は、そうした過去のタイプループものとは一線を画したような映画であり、アチコチで微笑ましい場面が見られる作品。
この映画の脚本を作り上げるのも大変だったろうし、恐らく順撮りでないと撮影も難しかったのではなかろうか…。
観ている間は、それなりに楽しめる映画。
<映倫No.123545>
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