MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらないのレビュー・感想・評価
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低予算だが地道にロングラン上映される傑作
「カメラを止めるな!」と同じくアイディアの優れた作品。
個人的には前半だれるカメ止めよりも好きかもしれない。
ループものの作品は多いが、ループに気づいていない相手に気づかせる、それもあくまで会社の上司部下の枠組みの中で、というのが新しい。
1週間ごとに直属の上司に上申していくので、ループにオフィス全員が気付くまでにそもそも時間がかかるというのが日本らしい。ハリウッド映画なら最初の5分で全員がループに気づいて大騒ぎするだろう。
テンポのよいコメディでありながら、いわゆる社畜の主人公が、なぜ仕事をしているのか、だれと働いていくのか、を改めて考えるのも良い。
トークショーにて、停電のシーンがCGではなく手動というのを聞いて驚いた。
低予算映画ながら2023年2月時点でもロングラン上映されているのでファンも多い作品なのだろう。
予算の関係でパンフレットが作られなかったのが惜しいところ。ブログなどで制作話がまとめられているのでぜひ読んでほしい。
誰もが共感できるテーマを面白く描く
うーむ、傑作!!これ、面白い!みんな観よう〜!!
元請の大手代理店の要求に応えようと、会社で寝て起きる毎日がここ1週間続いている小さな広告代理店。若きエースで大手代理店への転職を目指している主人公の女性に、ある日後輩二人が話しかける。「この1週間って、ここのところ、ずっと繰り返されてるんですよ」
たった82分の映画。なのに、3時間くらい観た感じ。なに、この密度。なにせ展開がすごい。こんな感じで終わるのか、面白かったな、と思わせること3回(かな?)
タイトルにもある「上司に気づかせないと終わらない」 そうかも、と思わせるところがまず秀逸。それを繰り返し、さあ大円団というところからのヒネリがまた秀逸、と秀逸な点はいくらでもある。もっと強調したいのは、この映画が面白いってことだ。そうか、面白いって、ギャグやコメディがハマるってことだけじゃなくて、「観ているものと自分が重なるようで重ならず、でもなんか共感」というこの感じなのか。
いい! 俺、大好きです!!
舞台はオフィスなのに、青春映画観たような感じ。
マキタスポーツさん始め、出演者も見事だったなあ。何人かのレビュアーさんに「あ、ここにも出てる」と言われていた円井さん(わん)には、今後映画で出会うことが多くなるのかな。
おまけ1
エンドロールのイメージは「タイムトンネル」だね、きっと。
おまけ2
となりの客はよくカキクケコぱっぱっぱらー
最高だよ
おまけ3
グリーンダイアモンドの呪いが載っていた本は「ヌー」、こういうところも好き
タイムループ苦手😂
久しぶりに映画館でクスっと笑えた!
繰り返す意味
気になる点もあるけど、さくっと見る分なら。
今年3本目(合計656本目/今月(2023年1月度)3本目)。
実は公開日からだいぶ遅かったのですが、マークとしてはずしていたものを、この時期になってシネマートさんで見ることができました。感謝感謝…。
すでに多くの方が書かれている通り、時間ループもの。その時間ループを「打ち破る」ために何をしなければならないのか…を、部屋の中にいる人たちで試行錯誤するという趣旨の映画です。このため、登場人物は少しずつ増えていきますが(情報量が増えるため)、それでも10人いるかいないか…でしょう。
90分ほどでそこそこ票が集まっていて「確定的にレビューが固まっている映画」を、こうしたサイトを見て理解した上でいかれるならおすすめといったところです。
採点は以下の通りです。
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(減点0.3/後半の電話で、勝手に部長が意思表示をするところ)
・ 会社にいれば、いろいろな思いを持っていることがあります。より待遇のよい会社はないかとか、よりステップアップして働きたいなど、いろいろあると思います。
そして、こうしたことは、当然のごとく会社の電話やPCを使うのではなく私用のスマホ等を用いてやりとりされるべきものです。
映画内ではズバリ「よりよい待遇を求めて転職を考えている子」が出ます(詳細ネタバレ回避)。にもかかわらず、部長がその電話をむりやりとってしまって「あの子はうちの会社には必要なんだ」と勝手に断っているシーン(彼女が応募することさえ認めないというような発言)があります。
これは典型的な無権代理の論点で、ちょっとなんとかならなかったのか…というところです。
「どんな理由があろうと」会社を辞めたいなら制度に従ってやめれば、やめることができるし、できなければならない(憲法22条の職業選択の自由からくる、個々のルール)のであり、何かこの電話のシーンは、無茶苦茶な気がしました。
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キミは顧客にいいように扱き使われる弱小広告代理店で人としてのモラルを保てるか?! 延々繰り返される一週間のループを通して夢を一つに奮闘するお仕事青春コメディー映画
ほとんどオフィスのワンフロア内で物語が展開するぱっと見の低予算感は有りながらも、90分足らずの尺の中でテンポ良く謎解きと笑いが盛り込まれ、"タイムループ"といういわば飛び道具の設定を上手く物語のカンフル剤にしつつ最後は青春ドラマのような爽やかさも醸し出しているなかなかの秀作でした。
"低予算のアイディア勝負"という括りではいわゆる深夜ドラマ的なテイストたっぷりであり、著名キャストは数えるほどしか出ていないけれどもそのぶん特異な物語運びと親しみやすいあるあるネタにどっぷり浸かれます。
ラストは特に、みんなで一丸となって大きな一つの目標に取り組む、誰しも人生の各段階のどこかで味わった高揚感を彷彿とさせます。
歳を経るごとにそれぞれがそれぞれに抱えるものが増えていくのが常で、それだけに同じ方向を向くことがこんなにも回り道せねばならず難しいものかと仕事人のアイデンティティーに鑑みて考えさせられるところですが、だからこそそれが容易だった子どもの頃よりも幾倍もそのことが尊いのかもしれません。
ここはどこ〜‼️❓私は誰ですかー‼️❓
これはすごい
お金をかけ(られ)なくてもアイデアと脚本で面白い映画は出来るというお手本ですね
ほぼオフィスの一室内だけでお話が進むワンシチュエーションコメディで、いかにも低予算作品なので「カメラを止めるな!」を思い出した方も多いはず。
なぜかタイムループもの、タイムトラベルものって好きなんですよね。洋画では『アバウト・タイム 愛おしい時間について』など数多く良作がありますし、邦画では『サマータイムマシン・ブルース』なんてすっごく面白かったですよね。
今作は本当にしつこい位に(笑)オフィスの日常が繰り返されるのですが、その度に少しずつ業務改善がされていくところや、タイムループに気づいた社員が一つ上の上司を順々に説得していく様などいろいろお仕事風刺が効いていて社会人の方なら(わかるわかる!)とニンマリされたのでは?特にパワーポイントでプレゼンするところね、とても良く出来たパワポ資料でした!!
マキタスポーツさんがやっぱりイイですねぇ。最初は単なる業界ノリの軽い上司と思っていましたが、実は部下思いの熱いお人で…。
日本の会社の縦社会システムを揶揄していたり、下請け弱小会社(映画では広告代理店ですが)の悲惨な労働状況を描いていたり、皮肉もありつつのお仕事コメディの佳作。
タイムループものが好きなので少しオマケの4点です。
この作品、是非舞台化してほしいなぁ。
低予算作品だがなかなか含蓄があった
小さな広告代理店に勤める吉川は、大手広告代理店への転職を目指し、時には会社に泊まり込んだりと多忙な生活を送っていた。10月25日・月曜日の朝、後輩2人から、自分たちが同じ1週間を何度も繰り返している、と知らされた。他の社員たちもタイムループに気づいていくが、脱出の鍵を握る永久部長だけが、いつまで経っても気づかない。部長に気づかせてタイムループから抜け出そうといろいろやってみる社員たちだが・・・てな話。
ほぼオフィス1部屋の中だけで起こる、あまり有名俳優も出ていない低予算作品だが、なかなか面白かった。
特に吉川役の円井わんの表情が良かった。
森山さんがドランクドラゴンの塚地に似てるな、とか、平さんが中島歩に似てるな、など、勝手に有名俳優に置き換えて楽しめた。
劇中漫画もなかなか含蓄があった。
【”先輩、鳩っす!”タイムループを繰り返す中で、成長、絆を育んでいく広告代理店の人達の姿に、クスリと笑い、時に沁みたり・・。仕事のマンネリ感を斬新な視点で描いた作品。部長の漫画、読みたいなあ。】
ー 小さな広告代理店に勤める吉井(円井わん)は、ボーイフレンドとのデートも出来ずに仕事三昧の毎日を送っている。クライアントからの無理な要望の応えるべく、土日返上で働く日々。
だが、ある日、後輩男性二人から”同じ一週間を繰り返しています!”と、告げられて・・。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・サラリーマンであれば、月曜の朝は憂鬱である。所謂”ブルーマンデー”である。それが、土日も働いて、又月曜日となれば・・。
”皆さん、何日連続で働いているんですか!”
・そんな中、吉井は後輩男性社員の遠藤と村田から、”同じ一週間を繰り返しています!”と告げられ、オフィスの窓から見える人々の行動を言い当てて行く彼らの言葉に、愕然とする。
ー そこから、彼らはディスコミュニケーション状態だった、先輩社員の森山と、平に毎朝オフィスのガラスにぶつかる鳩に気付かせるため“鳩っす”と、鳩サブレのようなポーズを取り、自分達がタイムループに陥っている事に気付かせようと、やっきになる過程が面白い。-
・そして、遠藤と村田は怪しげな雑誌を取り出し、”永久部長(マキタスポーツ)の手首に付けているストーンが、原因です!”と言い、一番先輩の平から部長にお伺いを立てて貰う。
ー この辺りも、最近は改善されているが、仕事あるあるの、一々上司の許可を得ないとイケナイ日本の仕事の仕方を揶揄している気がする。可笑しいなあ・・。-
・で、漸く厳かにビルの屋上で、部長自らストーンを叩き割って貰うが、何故かタイムループは続く・・。
だが、ここで今まで地味だった事務のおばさんが実は、タイムループに真っ先に気付いており、何度も社員たちに訴えていたが、無視されていた事や、漫画好きの部長が心残りにしている投稿出来なかった書きかけの漫画が切っ掛けである事を、訴える。
ー 同じオフィスで働きながら、働く仲間には無関心だった、吉井を始めとする社員たちの姿が浮き彫りに・・。-
・そして、吉井以外は、部長の未完成漫画を完成させ、投稿させるべく結束して漫画製作に没入。だが、吉井だけが無理を言って来るが憧れの木本がいる製作会社への転職を目指していて、その中に入って行こうとしない。
ー で、偶々吉井が、無理を言って来る言葉だけはお姉気味の崎野(池田良:名バイプレイヤーである。)の所に行った際に、木本(しゅはまはるみ)と会うが、彼女の冷酷な態度に一気に熱が冷める。普通、社外の人の前で部下を馬鹿にしたような事は言わないよなあ・・。-
<漸く、自分の愚かさ、傲慢さ、一緒に仕事をする仲間への配慮の無さに気付いた吉井は、皆と一緒に部長の漫画を完成させる。
今作は、タイムループをキーとしながら、社会人あるあるを面白く、時にジーンとするシーンを交えて描いた作品である。
崎野から納期が遅いと吉井に抗議の電話が入った時の、マキタスポーツ演じる永久部長が吉井に代わって電話対応するシーンは、
”大事な時にはキッチリ自ら対応する、部下想いの良き部長ではないか!”と思ってしまったぞ。
それにしても、部長の漫画、深くて面白そうだったなあ・・。
読んで見たいと思ったのは、私だけであろうか?>
<2022年12月25日 刈谷日劇にて鑑賞>
良質なコメディ映画
50歳になんかなりたくな〜い、時よ!止まれ〜
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