MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらないのレビュー・感想・評価
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現実もタイムループのようなもの
主人公(円井わん)は小さな広告代理店に務めるプランナーで、大手への移籍を考えている。
ある日、同僚から同じ1週間を繰り返しているのでは、と指摘される。
気付いた主人公はみんなに教え、納得させられるが、支店長(円井わん)だけは頑として認めなかった。
支店長を巻き込んで、どうやってタイムループから抜け出すのだろうか。
現実の仕事を皮肉りながら、とても面白い作品になっている。
佳作(良い作品という意味)です。
マキタスポーツさん。
最近見てるテレビドラマでもたびたび拝見します。
記憶にあるだけでも「きのう何食べた」「この素晴らしき世界」そしてたったさっき見終えた「エルピス」
どれも なかなかの名脇役っぷり。
この作品では 部長という役どころ。
だいたい会社でも 部長って あんまり何も実践的な仕事はしないのに 責任とか取ってくれたりして
中間管理職の悲哀を一身に受ける立場。
上からも下からも 挟まれてつらいやつ。
その立場を うまく演じてる、と言うより
この作品の立ち位置もまるでそれ。
円井わん さん
この素晴らしき世界でマキタスポーツさんとも共演していたけれど、 味のある役どころを あんまり美人とは言えない感じの顔立ち(🙇)で、主演ですよね これ。
みんなで一斉に停電と同時にパチンとランタン風の電気付けたり、鳩が何回もバシンとぶつかってきたり。
最初は地味な映画だなあと思ったけれど、どんどん引き込まれて見終えました。
デザイン事務所 なので みんな 一応 絵とか描けちゃうのよね。
そう言う設定もいいし、愛すべき同僚の絆みたいな
心がどこかほっこりする漫画も、良かった。
そもそも人間って 一人の人も 多面的なのだと思う。
やなやつ いいひと 一人の人も相手によって変わったりする。
誰に対しても同じではないのだ。
その部屋の責任者の人柄というのが 出て来るのだよね。
愛すべき人って、仕事場を暖かくする。
何気なく見てみたら
タイムリープ漫画。もっと早く完成して投稿してれば!
漫画の落ちに泣かされるとは(笑)
地震とか停電とか誤配達とか深読みしながらここで泣くという。
ハンカチを落として・・・あ、違うとか
とても楽しく視聴できました。
ラストの鳩はやめて
漫画のトコ
劇中にマンガが登場して、その漫画原稿が物語の鍵になったりするんだけどそのマンガ自体が結構ダメ漫画なの。
劇中では皆んな面白いって褒めるんだけど、漫画としてはダメなヤツだと思う。
何でかってすげーセリフ説明が多いの、主人公が自分の気持ちそのまま言葉にすんの、セリフじゃ無く絵で説明しなきゃ、演出で解らせなきゃ、漫画家憧れが落ち入りがちなヤツ。
だから劇中でもこの漫画は残念賞くらいで終わんの。
でもね、描こうとしていたテーマとか本質は正しいし人間の物語なの。
劇場の登場人物もいきなりGペン握って線引けるスキルですよ、美術学校出て広告会社に勤務。
若い頃はデザイナーとかクリエイター目指してたんだろな。
でも人間皆んな成功しないじゃん、夢の現実化はなかなか無いけど人の幸せってそれだけじゃ無いじゃん、人と出会えたり人の心に触れる事が幸せだったり。
って描いた映画だと思った、こんなの描ける人がヘタクソ漫画作る訳無いじゃん。
わざとダメ風マンガにしたんだよ、くーウマイなあ。
前進
面白かった。
なんか斬新な切り口だった。
1週間を繰り返す。
で、脱出には全員の協力が必要とか。
部長以外の人が原因だった場合はどうなるのだうか?皆、気付かずに悠久の時を繰り返すのであろうか?
冒頭はコメディっぽかった。
世界観を理解するまで、ヒロインに理解させていくのと同じ速度で、この世界の法則を理解していく。
記憶による蓄積と修練による技術の向上が、当初の無理難題な案件をクリアしていく。
「時間」が及ぼす成果は計り知れない。
あの職場はその1週間を何回繰り返したのであろうか。ダメならリセットされる。
漫画の原稿を何回完成させたのであろうか?
前に進むという執念は本能が訴える欲求みたいなモノに見えてくる。
見せ方も面白かった。
一度予測は裏切られる。
部長にだけ記憶の蓄積がないのは「鳩」の合図がないかららしいが、そういうルールならば飲み込まざるをえない。タイムループがどういうものか俺は体験してないのだから否定のしようもない。
やり直しがきく人生は羨ましくもあるけれど、停滞してしまうのなら話は別だ。
成功も失敗も全て振り出しに戻る。
あの漫画の台詞も深かったなぁー。
そして、コメディ色が濃かった筋書きは、一転してホラーの要素を醸し出す。
抜け出せない迷宮。
悠久の時に囚われる時間の牢獄。
1番最初に自覚した事務員の女性には恐怖しかなかったろう。そして彼女は半ば諦めてたりもする。
そんな脚本のテイストが秀逸だった。
トライ&エラーを繰り返し成長していく。
繰り返す時間の中だからこそ、その機会は何度も訪れる。でも現実に置き換えても、それしか出来る事がない。
そんな事を気づかせてくれた。
良い作品だった。
楽しく見られるタイムループもの
いたたまれない
みんな若いねー
意外と重いストーリー
この手のタイムループ系ストーリーとしては、「サマータイムマシーンブルース」、「ドロステのはてで僕ら」、「リバー、流れないでよ」等の名作で有名な老舗のヨーロッパ企画が先駆者なので、この作品もその亜流かなという印象ですが、作風はかなり違っていて、ストーリー自体はかなり重く、カラッと笑い飛ばす事は出来ませんでした。
予告編を見る限り、軽いノリでハチャメチャなスラップスティックコメディかと思っていたのですが、前半と後半では大きくトーンが変わり、終盤は結構真面目で重い展開になり、ちょっと気が滅入って来ました。
個人的には、この手のパターンは、ヨーロッパ企画の様に、アイデア先行でもいいから、カラッと楽しめクスッと笑える程度のタッチの方が良い気がしました。
感動要素を混ぜ込もうとして、途中から人物描写を盛り込み始めた事で重い展開になってしまったのは残念な気がします。
また、中小規模の下請広告代理店が置かれている実情もリアルに描写されていて、それはそれでいたたまれない気分になりました。
とんでもない状況に追い込まれて、登場人物が振り回される様子を見るのは面白いのですが、クスッと笑わせたかったのか、感動させたかったのかの焦点が曖昧になっている気がしました。
チャラい作風のまま、アイデア先行で、そのままむりやり強引に突っ走ってもらった方がスカッと観られたと思います。
良性メタ
面白い映画をつくろうという動機があるならカメ止めや「MONDAYSこのタイムループ上司に気づかせないと終わらない」のようなのがもっとあってもいい気がするが、こういう映画はあまりないような気がするのはなぜなんだろうか。こういう──というとばくぜんとした定義になってしまうが低予算でアイデアをこねて観衆を第一にかんがえたアマチュア精神の映画。とでも言おうか。
実際の現象でテレビ廻りのクリエイターのほうがいい映画つくるのは定石になってしまっているし、振興をやっているという幾つかの団体の作品群みれば振興が機能しているか、していないのかは瞭然としている。素人の雑感にすぎないが映画やるならカメ止めの上田慎一郎やこれの竹林亮の方法が正常だと思うのは、やはり観衆のことを面白がらせようという動機によって映画をつくっていることがひしひし感じられるからではなかろうか、と思う。
じっさいカメ止めとかMONDAYSみたいな映画あげてみようにも、そういう映画があまりないからこそ、しっかり脚光浴びているわけであって、なにより「MONDAYSこのタイムループ上司に気づかせないと終わらない」がしっかり観衆に好かれていることがなによりの証左ではなかろうか。
本作の舞台は出版の下請けみたいなところで、じぶんは知らない世界だが、こういう世界は階層カーストで下請けが隷属するというようなことを聞いたことがある。構造上奴隷であることを認識しているためスタッフは一種の諦観を抱えている。この諦観がMONDAYSの逆襲の布石になりえることは容易にわかる。ようするに下請けのうっぷんを晴らすような転覆を仕込むことができれば痛快な結びを飾ることができる。
大手は下請けを人間とは見なしていない。かれらの弱い立場はMONDAYSの熱さにつながる。恵まれた環境にいる者やエリートなら熱くはならないが、薄給で会社に連泊するような過酷な仕事をこなしている者らがみんなで協力しあって事態を打破するとき、それは映画的ダイナミズムにかわる。これは遍く映画というものの基調構造だが、その素地にタイムループを絡ませる。
下下が奮起するメカニズムがカメ止めとおなじゆえにカメ止めに似た高揚へつながったのだと思う。
今はファンタジーのひな形をどこかしらメタにする傾向があるんじゃなかろうか。スライムとかゾンビとか”件”とつくやつとか三木聡とか女子ーズとか勇者ヨシヒコみたいなやつだ。カメ止めもメタだろう。
メタがなにを意味しているのかよく知らない(笑)が、たぶんファンタジーを書いてる作者自身が介入してしまうような構造や、はなからタイムループしてますよという虚構で語ってしまうこのMONDAYSもいわゆるメタだと思う。
で、メタするとき重要なことは面白いことをやっているんだというムード、そこはかとない得意面を見せないこと、感づかれないことだと思う。派手にメタするときほど鼻息を見透かされないようにしたい。だからこそ現実的な疲弊感と諦観が大事で、その表情に円井わんはぴったりだった。いいかげんこの理不尽な社会に辟易していますという感じの倦み気配がはまり役で、おたく雰囲気をだした三河悠冴も巧かったしほかの役者も過剰さがなくタイムループに自然に向き合っていた。
面白がってしまうと観衆は醒めるので映画内は「ボクらただ単にタイムループしているだけですよ」──という平常運転を醸成しているところがこの映画の高ポイントだったと思う。
弱者たちはタイムループを抜け出すためとはいえチームを組んで一丸となり、そこから思いがけないほどの熱いところへ昇華する──というとおおげさかもしれないが、劇中マンガの好ましいタッチとやさしい佳話に大きなぬくもりを感じたし、lyrical schoolのTIME MACHINEにもぐっときた。
最初に数珠が原因かと思ったのがフェイントになっていたんだが屋上で数珠粉砕儀式やった後にマキタスポーツ先頭でスローモーション軍団になるところはかんぜんに笑えた。またマンガをやりとげたあと、ああまたしても鳩バンか、と思ったらマキタスポーツバンだったのが巧くて、しっかり組み立てたストーリーとアイデアをもっていって、元請けに対して痛快な反撃もしてみせた。が、結末は小さな歓びにとどめたことで節度とセンスが光った。
(ちょっといいこと言っちゃうけど)「もうこんな社会ヤダけど明日もがんばってみようかな」という気にさせる小品だった。
クリエイター愛!
チョコレートさんの作品ということで見にきました!
最初ループものに、もうループは無理でしょと。。
何回ループしてきたんだ、、、、
ドニダーゴ、バタフライエフェクト、、、、時かけ、、、、、
もうループはやれることなくないみたいな固定概念がありましたが、
あぁ
クリエイトする業界ってのは
「ループ」について、、、ものすごい親和性があるんだなと。
何度も磨けば、
あの瞬間に戻りたい、
そして、自分の輝きは永遠に繰り返す。
それに気づいた瞬間
心がふわってなりました。
素晴らしいです。ループもの人生はループなのかもしれません。
これは大好物
タイムリープものは、大好物です。
ハッピーデスディより、平和ですし。
俳優さんが凄く、頑張ってます!とても良かった!
また観たいし、人に薦めたくなる映画でした。
無料配信されたら、また観たいな。
86点 新たなタイムループ系映画
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