MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらないのレビュー・感想・評価
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おい、誰だ!こんなこと考えるヤツは!最高じゃないか!
これは、面白すぎる!タイムループのパロディ作品!最高じゃないか!
タイムループから抜け出そうとする人間達のおかしさに笑い、人のために生きようとする人間達に涙する!泣き笑い作品だ!
円井わんちゃん最高!もっと映画で見てみたいと思う。
マキタスポーツさんも役者ですね!GYAOに出ていた頃から見てましたよ。
これは観に行くしかない!映画館で観ましょう!
話が会社の事務所の中だけで、こんな作品が出来るのか!?今年のコメディNo.1はこれで決まりだ!
#173
マキタスポーツがいい味出してる秀作
広告代理店を舞台に、1週間を繰り返すタイムループに嵌った社員たちが、そこから抜け出すまでを描くコメディでした。SFと言えばSFですが、どこにでもありそうなオフィスを舞台にしていることや、登場人物がいずれもごく普通の人であることなどから、あたかも観客である自分もそのオフィスの一員であるかのうように没入出来るところが非常に良かったと思います。また、登場人物のキャラクターの描かれ方が丁寧かつ際立っていて、あたかも旧知の人であるかのように思えてくるところも感情移入出来た要因ではなかったかと思います。さらに、広告代理店の仕事の中身にスポットを当てている「お仕事物」の一面もあり、作品に奥行きを与えていた点も評価出来るところでした。
主演は円井わんでしたが、部長役のマキタスポーツが相変わらずいい味を出していました。まさに助演男優賞を差し上げたくなるくらい。以前新宿末広亭の寄席にマキタスポーツが登場し、ギター漫談を聴いたことがありましたが、コメディアンとしても俳優としても、改めて唯一無二の素晴らしい才能の持ち主だと思わされました。
日本のサラリーマン社会を笑い飛ばす快作
同じような日々を繰り返しているような職場が、本当にタイムループしているという着想が、まず、秀逸。
よくあるタイムループものでは、そのことに気付くのは、ごく限られた登場人物だけだが、この映画では、それを皆に知らせようとするところが斬新だし、しかも、日本の会社組織の慣例にのっとって、部下から上司へ上申する流れで、それを行っていくというのも傑作である。
極め付きは、部長へのプレゼンテーションで、上司を説得する方法として、サラリーマンなら、誰でも共感を覚えてしまうのではないだろうか?
そこから、「夢」と「仲間」のどちらを取るかといった話になっていくのだが、部長の「夢」と主人公の「夢」が交差する展開に胸が熱くなるのは、演じる役者が魅力的であるからだろう。
ただし、タイムループの原因には、今一つ納得がいかないし、主人公が転職を目指していた職場の描写も、「そうじゃなかったら、別の決断をしたのか?」とも思えるので、蛇足だったように思う。
タイムループの原因は、呪いの数珠のままにして、そこから脱出するために力を合わせる中で、仲間の大切さに気付いていくという話だけで十分だったのではないだろうか・・・
誰かに鳩のポーズをしたくなる
タイムリープとタイムループ、そしてタイムトラベル。いずれも時間に関係するが似て非なるもの。本作はタイムループもの。タイムループに誰が気づき、何が原因で、繰り返す時間からいかに抜け出すのかがポイント。
本作も基本構造は同じ。上司に上申していくながれが会社っぽくて面白い。ポイントはやはり鳩のポーズだろう。あれは本当に秀逸の演出だ。鳩の衝突で同じ1週間の始まりを説明できるのもすごい。
ゾンビ映画ではありがちな展開だが、ゾンビ映画に詳しい人間が出てくるゾンビの特性や弱点を解説したりする。本作でも映画好きの社員がタイムループのことを語るシーンが楽しかった。
これだけのチームでタイムループから抜け出そうとする脚本がそもそも新鮮。タイムループであることを利用した様々な仕掛けが仕込まれていて終始楽しむことができた。部長へのプレゼンシーンが一番のお気に入りだ。
本作を観ると、タイムループものでもまだまだ面白い映画は作れそうな気がしてくるから不思議。もっと多くの人に知ってもらい、そして楽しんでもらいたい映画だ。
遠藤が強か
大半が主人公の勤めるオフィスで展開されるところは、非常に舞台的で、好みの別れる所かと思います。
しかし、それを感じさせないテンポの良さがある。
ループ物で避けられない重複描写も、しつこすぎないバランスが絶妙。
ほどよくコミカルながら、あくまで『日常』に留めてあり、わざとらしくないところも好みでした。
前半部で滲んでいた主人公の性質が、途中で衝突を生み、シリアスな面もアリ。
しかしそれも引っ張りすぎず、それまで繰り返しで深めた絆に帰結する流れもスムーズ。
“何処”でやるかより“誰”とやるかも、仕事の大事な一面ですよね。
マキタスポーツも、最後にカッコいいところを見せて、でも締まりきらない三枚目が素敵だった。
劇団ノリが合う人なら、面白く観られるんじゃないでしょうか。
それにしても、デザインを教りスキルアップした上に、運命の相手も見つけて、遠藤が強かすぎる。笑
社長にプレゼンするところがピークであとは蛇足展開
タイムループを会社員の”月曜日が憂鬱”というあるあるに設定したのはすごく上手いアイデアだなぁと関心したし、観に行きたくはなったんですが、ちょっとウーン?な映画でした。
これも会社員あるあるですが、上申制度で順番に上司→上司→上司とタイムリープしていることを気付かせて、ついに社長に到達。
またなんどもプレゼンしてタイムリープしていることを社長に気付かせる、ところがピークであとはずっと蛇足展開ですね。
上申制度も上司を口説くのは同じことの繰り返しなんでだるい展開が続くんですが、タイムリープものはまず設定を説明したり伏線をまく一週目が冗長なのは仕方ないことなので、これから面白くなるんだろうとガマンはできました。
それで、グリーンブレスレットの呪いはまぁ良しとして、マンガ家になりたい夢を諦めきれないが原因だったとしたら、それはもう”月曜日が憂鬱”というお題目からは逸脱しているというか。
ブレスレットの呪いだと早く終わってしまうのでもう一展開ほしいのは当たり前なんですが、そこからマンガ家の夢はやっぱり別の話というか、別の話をムリヤリくっつけてショートしている脚本の粗を誤魔化しましたね。
子供の頃の夢を叶える話と会社員の仕事の話は別物です。
カメラと編集がうまくてテンポがいいから尚更脚本の不自然さを誤魔化せてしまっているんですが、この映画を面白いと思っている人はリテラシーが低い人でしょう。
本編内で引用されていましたが、恋はデジャブとAll You Need Is Killとハッピーデスデイをちゃんと観ていたら、タイムループものとして数段下であることが分かるはずです。
関係ないですけど、タイムリープもので恋はデジャブを言っておけば通みたいに思っているヤツが嫌いです。あれは古典として名作であることは間違いないですが、それ以降に作られたタイムリープものでちゃんと大ヒットした映画は恋はデジャブよりももっと高みにいってますからね。
恋はデジャブだけを持ち上げて、他のタイムリープものを腐さないでほしいです。
そのレベルにも無い映画なのに。
別の話をくっつけている問題の他にも、タイムリープしている原因が社長にあると初期から断定しているのが超ご都合だし、映画の中の世界がまったく閉じていません。
会社の外には出られるし、1週間という時間単位が長いし、家に帰って寝ている時間もあるでしょう。
それなのに、なぜ会社の中にタイムリープしている原因があると思うのか?
それが社長だと思うのか?
その辺が超ムリヤリにご都合でやってしまっているので、話に入っていけませんでした。
ピークといっても、それは出演者のコメディアンヌとしての才能で笑わされてしまっただけで、はっきり言うとすごいウソっぽくてリアリティの無い脚本です。
鳩のハンドサインで机バン!されると他の人もタイムリープに気付く、っていうのがすごいウソがあります。フィクションでもそんなご都合は許されません。
というか、それを家に帰ったときに家族や恋人にすれば、ストーリーがそっちに展開するはずだし、それをしないであくまで会社の中だけで展開させているのがもうダメダメなんです。
恋はデジャブとかAll You Need Is Killは時間と場所を限定させる理由がちゃんとありました。
タイムリープのルールから逸脱しないように、脚本の中でちゃんともっともな理由付けをして世界が拡がりすぎないような制限をかけているんです。
この作品にはそれが無い。だから、逸脱していくのが自然なのに、なぜかご都合で会社の中だけで話が展開していくんです。
そのために登場人物の言動や行動原理がちょっとずつウソになって、こっちはどんどん白けていきます。
あと、引き抜きしようとしている別会社の人たちの記号的な性格の悪さ。
キャラクターとしての薄っペらさ。
可愛くない女性社員に「やっぱりこの会社が好き」と言わせる結末ありきで登場人物を作っているから薄っぺらくなりますよね。
TAKEC?というユニット?がストーリーを考えたことになっていて、監督とあともう1人が脚本でクレジットされていて、それ以外にも脚本協力で10人以上の人の名前が並んでいて。
その誰も知らない人なんですが、まぁそれだけのマンパワーで脚本作ろうとしても超えるべきハードルを越えられてなかったですね。
人海戦術で面白い脚本になるなら苦労しないです。
1人でいいから面白い脚本を書ける人を連れてこないと。
偏差値45ぐらいの人が大勢いても、偏差値75の問題は一生解けませんよ。
あと、本編の内容とは関係無いですけど口コミで大ヒットさせようという宣伝手法が気持ち悪いです。
面白かったら各人が勝手に面白いと言うでしょう。
それを観客にSNSで何かさせようさせようとしている宣伝が鬱陶しいと感じました。
宣伝が気持ち悪いと思う映画はだいたい配給宣伝がPARCOです。
日本人にしか描けないオモシロくもハートフルなタイムループ作品
今までこんなタッチのタイムループもの見たことない。
コメディだけどシリアスで
世俗的だけどシニカルで
滑稽だけど とてつもなく真面目で
くだらないように見えても価値があり
笑かしてくれるのに泣けちゃう。これが(笑
会社という身近な世界だけを舞台にしていることで
小さくも組織としての価値観を持つ日本人にしか描けない切り口や発想が最高に活かされていて、そのリアリティゆえの没入感で
タイムループ系にありがちな中だるみも感じない、あっという間の82分。
仕事ってやりがい含めて自分の為だと思いがちだけど、
自分という存在は仕事の成功価値としてだけじゃなく、
仲間やグループとしての些細な信頼や協力の賜物だと認識すれば、
見えてくる世界も変わるのかもしれない。な。なんて∙∙∙。
実はそんな深さもサラッと感じさせるストーリー性も秀逸。
そして何より、
これでもか!と憎らしいほどにビタっとハマっている音楽や効果音とカットが、笑ってしまうくらいに心地よく最高にイケてる。
そのくせになんと人間的なハートウォーミングな世界観∙∙∙。
キャストの皆様のバランスも絶妙で、本当によく計算された巧妙な作品。
あっぱれでした!!
円井わんさんが‼︎
周回のテンポ感を上げることでマンネリを回避した和製タイムループコメディ。 ただ笑えるだけじゃなくて、めちゃめちゃ感動できる秀作。
ある会社のオフィスで同じ1週間が無限に繰り返してしまうタイムループ現象が発生してしまうというストーリー。
この映画は日本映画ではなかなか見たことないオシャレなオープニング映像から始まっていてとても期待値が上がりました。
そのあとのストーリーに関わってくる要素を紛れこませながら、巻き戻し映像にすることでタイムループ物っていうテーマを表現したオープニングで素晴らしかったです。
数多あるタイムループ物の作品と違ってこの作品が素晴らしかったのは、タイムループの進むテンポ感と展開のさせ方だと思います。
他のタイムループ物が大体多くても3〜4周くらいの出来事をたっぷり描いているのに比べて、この作品では冒頭の5分くらいで1周目が終わってその後もとんでもないスピードで周回が増え続けていきます。
無駄なシーンを削ぎ落として周回のテンポを上げることで、挑むべきミッションにトライ・アンド・エラーを繰り返して徐々に改善していく様子を描いていたのが斬新でした。
ああゆうタイムラプス的な長期的なスパンで何かを成し遂げようとする描き方は、劇中でも言及はあったオール・ユー・ニード・イズ・キルぐらいでしか見たことないし、かなり新しい描き方だったような気がします。
そしてこの作品は中盤くらいまでは社員たちがループから抜けだそうと奮闘するSFコメディだと思っていたんですが、中盤以降は人生の後悔についてとか人生において何が本当に重要なのかを問うなかなか深い話になっていてとても染みました。
部長が書いていた漫画も単行本が発売されたら必ず買いたいくらい良いストーリーでした。
全体的に食傷気味のタイムループ物のなかでなかなか新しくて面白いアレンジを加えてきたかなりの秀作だと思いました。
化けキツネの呪い?
自己評価点の高い人低い人
最高
ただのタイムループものではない。劇中でも言っていたがタイムループは掘り尽くされてる。作品の芯が定番の場合、客に感動を与えるには奇天烈なことをやるか、ガチで初見なことをやるかになる。今作はガチで初見なレベルだった。女性が主人公として、主人公以外タイムループしてることを徐々に知っていくのだと思ったら、最初の1週間女性は知らずに、次の週で隣の男二人に教えられる。そこで次週は太った男、次週は年配男、次週は部長にプレゼンしてルビーを、壊す。しかしそれでは直らず次週になり年配女から漫画がきっかけと教わる。その後主人公に紆余曲折あったが(転職先に行くか行かないか迷う)漫画を完成させ編集部に提出し映画は終わった。ここで言及するのは感動したということ。四畳半よりも現実的な作品のため感情移入がしやすい。最終的には自分一人でなんとかできると思ってた主人公がやっぱりみんなの力必要と改心する。四畳半よりも主人公しかり部長しかり人間味溢れた作品だ。
タイトルなし(ネタバレ)
【良かった点】
超おすすめ作品。OP、ED、80分という短い上映時間、キャラ立ち、ストーリー展開、どれをとっても文句なしの傑作。こっち来んな月曜日をここまで拡大解釈して、そこにタイムループを盛り込んで、コントのようなずっとこの社員たちを見ていたいと思わせる手腕に脱帽した。個人的ベストシーンは、部長にプレゼンでタイムループを説明するシーン。あれは本当に最高。
【良くなかった点】
特になし。
また今週が始まるのか
全ての働く人々の《あるあるネタ》を突っ込んだ秀逸なタイムループもの
予告編を観た瞬間、意地でも行かなきゃと思っていた作品。
そう思っていた人が結構多かったためか、普段閑古ど…いえ、おとなしめな来客数が今作品に限ってめちゃくちゃ多かったです。
確かに、面白かった。
この作品、何周どころではなく、何十周とタイムループをするのですが、その現場は全て職場。
なお、タイムループをしていることに気づく人達も、ヒラ社員→主任級→係長級と、会社員の業界で言えば足軽級の人々から気づいていく。
ここの描写が面白くて、恐らくはタイムループの原因であるトップに一言を言うために、まずは手近な上司から味方につける&言葉で言ってわからない上司にはプレゼンで攻めるやり口が、職場あるあるすぎて笑えました。
なお、見た目についても、
プレゼン1回目→全員私服
プレゼン3回目→全員スーツ
と変えてきたり。
某所であるものを破壊する場面がありますが、なんか超やり遂げた感があって、かっこいいのにどちゃくそ笑えます。
ラストは意外なことに(失礼)結構泣けました。
あー、こんな職場で働きたい。
見せ方の妙。
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