マリッジカウンセラーのレビュー・感想・評価
全2件を表示
すっぽんマジック
正直物足りない。
批判的な意味ではなく、もっと観たかった。
序盤は赤羽の性格と出向の経緯をテンポよく。
ここの潔さは好み。
そこからは主に4名の相談者と関わる中で話が展開されていきますが、各々キャラ立ちもしっかりしている。
様々な人間と触れ合う中で、赤羽の元来持つ性質も明らかに。
そりゃただの嫌われ者だったら、いくらしつこくてもマンション買いませんよね。
登場人物みんな不器用で、それでも人情味が溢れていて、自然と応援したくなります。
大袈裟すぎないコミカルさも相まって、非常に気持ちの良い作品でした。
十和子の謎の強キャラ感が活かされなかったのが残念。
また、他事務所のカウンセラーや元同僚、小料理屋の夫婦など、まだまだ話は広げられそう。
連ドラでやったら面白いのではないでしょうか。
【今時、アンナ古い価値観を持ったオジサンがいるのかなあ、いるんだよなあ・・。地元が舞台で、松本若菜さんがW主演と言う事で、期待したのだがガックリと肩を落として劇場を後にした作品。】
ー 渡辺いっけいさんは愛知県出身の誰もが知る名バイプレイヤーである。だが、今作では脚本故か、滑稽なセクハラオジサンを空回りしながら演じている・・。
松本若菜さんは、仮面ライダー電王で佐藤健さんのお姉さん役で拝見し、”誰、この女優さん!”と、息子は電王、私は松本さんを見ていた・・。
それ以降、モデルや女優業で頑張っておられ、最近は主演ドラマがヒットしたそうで(スイマセン、ドラマ観ないんです・・。)嬉しき限りであった。
で、期待半分、不安半分で劇場へ・・。-
◆感想
・前半は、渡辺いっけい演じる過去の栄光営業マン男赤羽の、数々の言動に苛苛しながら、観賞。
ー で、当然出向。出向先は結婚相談所「とわえもあ」。だが、そこでも一生懸命婚活している男女たちの姿を見て”情けない!俺の若いころは、自分で見つけたもんだ!”等と宣い、結婚相談所の時田結衣(松本若菜)に激怒されつつ、会場から引っ張り出される始末。
いるんだよなあ、年齢に関係なくこういう人。何となく50代以上のおじさんに多い気がするが・・。国会議員にも、多数生息しているよね。-
・で、物語は赤羽が徐々に反省して行くように進んでいくのだが、脚本が粗くって、又、苛苛・・。
ー もう、こうなったら救いは、松本若菜さんのみである。確かな演技で、赤羽を叱咤する姿。何だったら、一発張り飛ばしちゃって下さい!あ、パワハラだ・・。スイマセン。-
・40過ぎの女性が、気に入った男性の夢”家族で、四季に旅行したい”を聞いて、尻込みするシーンや、30過ぎの男性が3回目に必ず断られる理由が分かるシーンは、少し面白かった・・。
ー 自分の理想と、相手の理想が合う事なんてナカナカ無いと思うが、この男女の相手の事を思っての行動と、相手の想いとの擦れ違い・・。-
・時田結衣が実は、バツイチで、)をマリッジカウンセラーの先輩でもある自分の母(宮崎美子)を越えられない事に悩む姿や、赤羽の奥さんが既に亡くなっていたことなどが徐々に明かされるシーン。そして、二人が少しづつお互いの立場、境遇を理解して行く姿は、少しよかったかな・・。
<私事で恐縮だが、地元である西三河が舞台であるので、3を付けたよ。(地元愛ってことで、御勘弁を・・。)
それにしても、男女の縁って、結婚がゴールではないし(むしろスタートである。)、別の形での縁もあると思うんだよねえ。
そこら辺まで、掘り下げて描いて貰いたかったなあ、と思った作品である。
そして、松本若菜さんには、益々のご活躍を祈念したいモノである。>
全2件を表示