「映画である意味について」かぐや様は告らせたい ファーストキッスは終わらない gutenさんの映画レビュー(感想・評価)
映画である意味について
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予定が空いた隙に衝動的に観に行ったということもあり、これが「先行上映」であるということを失念していました。
そのためか、最も戸惑ったのがアイキャッチです。パートが終わるたびに丁寧にアイキャッチが挿入されるのでそのたびにせっかく没入していた意識がつまずいてしまい、「映画」としてはかなり厳しいものがありました。(尺に対して長いなという感想すら持ったくらいです。)
あるいは先行上映ということを考慮すると、むしろアイキャッチはテレビ放送なりまでとっておけば良かったのではないでしょうか。
白銀御行が倒れてから目が覚めるまでのかぐや様の葛藤を一気通貫に描くシーンは本当に揺さぶられました。それを考えると、なおのことアイキャッチで流れを断ってしまった全体の構造には疑問を持ってしまいます。
同様に、最後のショッピングモールのシーンは今わざわざ流す必要があったのかも疑問です。先行上映の意味するところ次第ですが、映画は24日のやり取りまでにとどめて、続きはテレビ放映をお楽しみに、でも良かったのではないでしょうか。ここまであっての「ファーストキッスは終わらない」なのはわかりますが、どうしても取ってつけた感が否めませんでした。
ぜひ本上映を楽しみにしたいと思います。細かな演出も映像も音楽も演技も、映画館のスクリーンと音響で体感できて良かったと思えるものでした。その分だけ余計に、コンセプトが掴み取れなかったことが残念でなりません。
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