ストレンジ・ワールド もうひとつの世界のレビュー・感想・評価
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奇想天外な地下世界
ディズニープラスで鑑賞。
地下に広がるカラフルで奇妙な世界での冒険は、ジュール・ヴェルヌの地底旅行さながらのワクワク感がありました。また、終盤でその隠された秘密を知ったときは、あまりの意外さに驚いたと同時に、ディズニーらしい展開で流石だなと感心しました。
今回の登場人物は、主人公サーチャーとその息子のイーサン、さらにはおじいちゃんのイェーガーの3世代で展開される珍しい作品でもありました。ここでも、親子での価値観のズレが描かれており、イーサンが農場生活よりも冒険に関心を持つ所から、子供が親の意見に左右されずに自立して道を決めることも大切であるように感じました。
ちなみに、サーチャーの声優を英語版では『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』などに出演したジェイク・ギレンホールが、日本語版ではお笑いグループ「ネプチューン」のメンバー原田泰造が演じました。それぞれで違った表現になっており、見比べてみると新たな発見があって面白かったです。気になった方は、英語と日本語の両方で見てみるのもおすすめです。
ポリコレは度外視してみるべき!
面白かった。
Disney+で視聴。
公開時「ポリコレ色が強すぎる」と、本国アメリカの評判が非常に悪いという評判に見る気を削がれていたけれど、暇つぶしに見てみたら思ってたよりずっと面白かった。
“もう一つの世界”やそこに住む生物のビジュアルデザインは単純にワクワクするし、その中で行われる冒険やアクションも楽しい。
父と息子の確執と相互理解というテーマもかなり丁寧に描かれていて好感が持てるし、三世代それぞれの価値観の違いをゲームを通して描くアイデアは素晴らしい。
その辺はさすが「ベイマックス」の監督が手掛けているだけあるなという感じ。
で、何かと話題に上がるポリコレに関して言えば、個人的には主人公の少年がゲイであることや、それを両親が普通に受け入れていること、ペットのワンコの足が一本欠けている事自体はそこまで気にならなかったけど、それよりも、それらの設定が作劇に何の意味もない事が気になったかな。
主人公の相手は女の子でも作劇上まったく問題ないし、ワンコは4本脚でも3本脚でも物語的に変わりはない。結局、ただ「設定のための設定」でしかないんだよね。
それこそWOKE的には「それが当たり前の世界」という体なんだろうけど、例えばワンコの過去に何があったか、両親が息子がゲイであることを飲み込んだ経緯など、ほんの少しの「匂わせ」でいいから入れてくれればもっとすんなり飲み込めるし、物語のノイズにもならないんだけどね。
多分、オタク文化に慣れた日本人は、西洋諸国の人と比べれば多様性や包括性に対する嫌悪感は少ないと思うけど、それでも「それが当たり前」の世界はもうちょっと段階が必要だと思うし、本当に世界に多様性をもたらすにはもっと丁寧に階段を積み上げていく必要があるんじゃないかな。
あまり急いで雑に事を進めてしまうと、むしろ分断を生み出すだけだと思う。
見え過ぎちゃって困る
ディズニープラスで視聴しました。音楽を作る時に曲が先か詞が先かってのがあって、それぞれにメリットがあると思います。映画等の作品を作るにしても、設定や世界観等イメージやアイデアが先にあって、そこにテーマや思想性を練り込む場合と、先に伝えたいメッセージがあって、それに肉付けしながら世界観を構築する物があります。どちらの場合にも名作、駄作はあるのでどっちが先かより、テーマと世界観が如何に調和しているかの方が重要で、この映画の駄目な部分はそれが調和していない部分なのでしょう。
どのジャンルの作品にも「テンプレ」は存在し、ヒット作品を狙うならば過去の「ヒット作品のテンプレ」を使った方が成績をある程度計算できます。この作品にもアメリカ映画の「父と子の対立と和解」、「個性尊重」と言ったよくあるテンプレが練り込まれていますが、お話の世界観やキャラの魅力よりもメッセージが目立ち過ぎなんですよ。それも伝えたいメッセージが過剰。それでもクリエイターが本心から伝えたかったテーマならば世界観とも違和感なく調和したのでしょう。おそらくストレンジワールドはこの世界観の企画書があって、そこにクリエイターではなく「企業理念」を後付したのでは無いかと思うほどメッセージが見え過ぎなのです。一昔前の文部省選定の安い道徳教材映画みたいに。同じ企画書を10年前にジョン・ラセターが作っていたら世紀の傑作になったかもしれません。ポリコレ映画を作るにしても、自己主張より先に物語が魅力的で無かったら単なる説教ビデオ。やりたい事とは裏腹に反発を招くだけ。説教するために肉付けした違和感あるエンタメ部分が滑ってるというのが感想。
犬やふしぎ生命体が可愛い!
暇潰しに見て面白かったのでレビュー。
まずはタイトル通りさすがディズニー作品!
動物や架空生物のキャラクターが可愛くて素敵でした。
クスッと笑って癒されるシーンが沢山ありました。
もう一つは3世代でのコンプレックスや衝突と和解が心を温めさせました。
息子と栄光を掴み取りたい祖父に、栄光ばかり追った父と違い現実的で息子思いな父親を目指す主人公。祖父と父とは違い異なるモノと反発し合うのでは無く共存の道を選びたい息子のやり取りは人間味溢れていて、教育っぽくなることなく息子が訴えかけるボードゲームのシーンはとても良かったです。
また冒険物としても一部王道で夢のある世界観がとても良かったです。
子供の頃に読んでいた児童書を思い出して嬉しくなりました。
最後に、この作品で驚いたのは息子が男の子に片想いしてることでした。
他にも飼い犬が片足無かったりと、何の説明も無くそう言ったキャラクターが出てきて少し驚きました。
同性愛に特に違和感の無い世界なのか、普通に主人公や祖父が息子に男の子との恋愛を後押ししてて、ちょっとあれれ?とは思いました。
同性愛者を否定しないのは良いですが、子どもが見るものに刷り込みのように同性愛は当たり前みたいな表現をするのは少し違くない?と思いました。
違うモノを理解して受け入れるのと、最初から問題ないものとして見るのは違うと思います。この世には女を好きな男も居れば、男を好きな男も居る。それは同じじゃなくて違うことなので。人は違いを否定したがる生き物だけど、違いを認めて人格を尊重する事が大事なのであって、違うと認識する事自体を無くすのとは間違って居ると思います。
そこだけモヤっとしたので評価は4で留めときました。
でも普通に面白いし、伝えたいことは素直に素敵だと思います。
ポリコレ・ワールド 現ディズニーの世界
映画で人種の多様化やLGBTを描くのは悪い事ではない。寧ろ、素晴らしい事だ。映画を通じて伝えられるメッセージ、自由。
ハリウッドでは長らくホワイトウォッシングが問題視され、ようやくそれが見直され始めた。
しかし、最近のディズニー作品には甚だ疑問を感じる。
昨年公開の『バズ・ライトイヤー』。バズの相棒女性が同性愛者。昨年配信の『ピノキオ』実写版。ブルーフェアリーが黒人に。そして今夏公開予定の『リトル・マーメイド』実写版。赤毛白人少女のアリエルが黒人少女へ。
何も私は差別主義者ではない。ただ、最近のディズニーの人種やLGBT描写に絶対的にそうでなくてはならない必要性を感じないのだ。
『リトル・マーメイド』なんて人種を変える必要は何処にある? ディズニーはオーディションで純粋に抜擢したと言っているが、真の理由は…?(これについてはいずれ、作品を見た時にまた)
ディズニーの如何にもな今の世に優等生ぶって配慮したあざとさ見え見えに、ほとほとうんざり。
本作も然り。いや、その極み。
“ストレンジ・ワールド”じゃなく、“ポリコレ・ワールド”。
主人公の白人男性。妻が黒人。息子はハーフ。
異人種の結婚は今や珍しい事ではないが、それも含め息子をハーフにした理由は…?
特にナシ。
息子は同性愛者でもある。好いてる男子がいる。
息子のマイノリティーな内面が描かれるのか…?
特にナシ。
飼い犬が片足が無い。そんなハンデを背負いながらも、何か秀でた活躍を見せるのか…?
特にナシ。
男女は勿論、白人、黒人、アジア系、同性愛者に障害者(犬)…。
あらゆる人種や多様性をぶっこみ、これが今のハリウッドの求めるお手本とでも言うかのように。
世界は一つで、それらの設定について何も触れられていないのは偏見などではなくそれが当たり前で自然に受け入れられるものである事を伝えているのだろうが…
もう一度言う。私は差別主義者ではない。
絶対的にそうでなくてはならない必要性が感じられないのだ。
例えば近年なら、『ミラベルと魔法だらけの家』は舞台がメキシコだから当然メキシコ系だし、監督ドン・ホールの前作『ラーヤと龍の国』は古代のアジアのような世界だからアジア系。監督の代表作『ベイマックス』は日本オマージュだから日本を彷彿させるような設定やキャラ。
本作は架空の国だから様々な人種が平等に暮らしている…のだろうか? 何か、少なからず納得いく理由付けが欲しかった。
何だかまるで話の展開より、このキャラを黒人にしよう、このキャラをアジア系にしよう、LGBTや障害キャラも登場させて…と、100%必要ではないキャラ設定が優先されたような気がした。
これで話が面白かったら、まあまだ見れたのだが…、
違和感しか覚えないキャラ設定に拍車をかけるかのように、話もつまらない。
本当に、近年のディズニー作品ではダントツのワースト。
話は…
架空の国、アヴァロニア。
かつては文明未発達だったが、ある冒険の過程で発見された植物“パンド”の資源により豊かな国に。
が、そのパンドが枯渇。危機に見舞われた国を救うべく、解決の糸口が秘められている地底世界への探索チームが編成。
パンドの発見者である農夫サーチャーも加わるも、行方不明になった冒険家の父イェーガーへのコンプレックスから冒険嫌いになっていた。ひょんな事から息子イーサンも紛れ込み、地底世界で知った秘密とは…。
ジュール・ヴェルヌのかの名作を彷彿させるような地底アドベンチャー。
地底世界のイメージを覆すようなカラフルでファンタスティックな世界。
3世代の親子の絆…。
ディズニーらしい冒険ファンタジー!…と言いたい所だが、冒険の目的も展開も、そもそもの話それ自体も全くワクワク魅力さを感じない。
不思議な世界、奇妙でコミカルで可愛い異生物キャラ、ユーモア、冒険×アクション、危機、奇跡、感動…全てが予定調和のお決まりの連続で、何処かで見た事あるような既視感だらけ。設定も展開も本作だけのオリジナリティーを感じない。
ドラマの軸であろう3世代の親子の絆も弱い。弱すぎる。
これほど楽しさも面白味も感動も感じなかったディズニー作品は珍しい。
作り手に聞いてみたい。本当にこれで、これまでの名作群と並び、『アナ雪』のような大ヒットを目指したのか、と。
ディズニーは今年、創立100年を迎える。節目のアニバーサリー・イヤー。
現在のディズニーの体制を確固たるものにしたCEOの復帰が伝えられたばかりで(前CEOはいまいち評判悪く)、今後の動向が気になる所。
目下、配慮し過ぎたポリコレ・ワールドでさ迷い中。
盛り込み過ぎで消化不良
気を遣い過ぎ?
世界観が不思議で自由に作った感じなのに、
キャラ設定が、
息子を同性愛者にしたり、
黒人と白人の家族だったり、
片足の犬だったり、
ストーリーに関わるならまだしも、
ちょっと気を遣い過ぎと言うか、
この世界は自由なんだと言う意味合いが
キャラ設定を不自由にさせてしまってるように
思ってなんかモヤモヤしてしまう。
最近のディズニーはこの感じが他作品にも出てて
評価を下げてしまっている気がする。
もっと自由に、今までみたいに物語やキャラクターに
感動させてもらいたい。
ストーリーは、終盤までなんだこれは?
どう言う事なんだ?
と言う疑問符をなんとか家族の関係性や
犬や青い物体のキャラで保たせていると言う感じ
でした。
ラストまで観て説明されても、どう言う事なんだ?
って感じだったけど、
なんとなく、皆で協力しないと地球も危ないよ?
って事なのかな?と思いました。
ディズニーの迷走の始まりか、新しい世界の幕開けか、
次はどんな作品になるのでしょう?
ポリコレ祭以外ディズニー作品としてはクセの少ない普通の一本だけど、...
ポリコレ祭以外ディズニー作品としてはクセの少ない普通の一本だけど、その分卒なく普通に楽しめる利点もある
よく見るプロットで、危機に立ち上がる親子三世代の分かりやすい地底世界への冒険!ジェイク・ギレンホール演じる主人公の父親は正真正銘伝説の冒険家イェーガー・クレイド。冒険家といったらやっぱりこの人インディ・ジョーンズみたいな(露骨に?)ロゴに、エンディングなど時折スター・ウォーズ意識しているのかなみたいなジョン・ウィリアムズが頭をよぎる音楽のフレーズもあって、自ずとそうしたスピルバーグ作品などへのオマージュもあるのではと勘ぐってしまった『インディ・ジョーンズ最後の聖戦』。
みんな服がかわいい。うれしいと言ってくれてうれしいけど少しアピールが過ぎる?黒人にLGBTQ、だけどやっぱり誰かがしないと。そう、それが次の100年へと進んでいくコンテンツ帝国ディズニーの意識的な役割で悪者はいない。環境との共存を目的とした開拓プライマル。若者の対応力に、変わり者の生きにくさ。個人的には本作に対する期待値が低かったこともあってか、最近のディズニー作品に通ずるテーマや要素を押し出しながらも、普通に楽しめるファミリー映画に仕上げている。
勝手に関連作品『アントマン・アンド・ザ・ワスプ』『インディ・ジョーンズ最後の聖戦』『ザ・コア』『ゴジラvsコング』『バズ・ライトイヤー』
仲人口ってあるよね。
はい。よく私のやんちゃレビューを覗きに来て頂きました。ありがとうございます。
本作もディズニー原理主義の映画でございます。例えば白人、黒人、黄色人、均等に見せ場を作る。LGBTQに配慮する。絶対に喫煙者はいない。喫煙者=絶対悪だからね。
ここで脱線します。アメリカ映画で日本人が出てくる映画ってあるよね。だいたい変なんだけどね、メタファーとして出てくるのが、「猿の惑星」「グレムリン」
うん。許す、面白いから。
直接出てくるのが「ダイハード」「キル・ビル」
これも許す。面白いから。しかし・・・
「ティファニーで朝食を」
許さん‼️ミッキールーニーが日本人役。ユニオシ。
チビ、出っ歯、メガネ、きーきーうるさい。なんかね第二次世界大戦中の反日の新聞のキャラなんだよ。これがまた。今だったら無理ーー。日本は大切なマーケットだからね。
もう少し続けます。
観ているとだんだん全部にむかつくんですよ。初めて悪口言いますが。
せまい部屋で大騒ぎしてタバコを吸いまくり。図書館の本に落書きするし万引きするし・・・いやね、オードリーは可愛いんですよ。オードリーは・・・しかし私はですね・・・
鬼瓦‼️
そっちのオードリーかよ‼️
まあ今なら珍品として面白いかもね。
はい。枕終了。ストーリーはカットします。なんかね親子の情愛とか、地底への冒険譚とかね・・・オチは●●●の●●圏とかね・・・
わかるんですが、ポリコレ至上主義が鼻についてね・・・一番良かったのはオープニングの例のお城の映像かよ‼️
あのね、ディズニー映画とかピクサーとか好きすぎるんですよ。私は。期待値が高すぎるんですかね。
まあ悪口言いました。ごめんなさい。あっ?言っときますが映像は最高ですよ。間違いない。
お付き合い頂きありがとうございした。
ゲイが当たり前の世界がストレンジワールドってこと?
2022年劇場鑑賞280本目。
吹替しか上映してないので0.5マイナス。
ジェイク・ギレンホールとかデニス・クエイドの演技聴きたかったよ・・・。
吹替俳優も別に演技的に問題なかったけど、大塚明夫なんてうますぎて聴く前にこういうしゃべり方するんだろうなって左記に予測できちゃうからちょっとつまらなくもあったり。
ディズニー史上もっとも奇妙な世界という触れ込みでゲイの少年が出てくるのはまぁいい、両親が全くそれに抵抗ないのもまだいい、でも昔かたぎのおじいちゃんまでいきなりそれを聞いてノーリアクションはさすがにちょっと気持ち悪いよ。
奇妙な世界をあんまり押すとこっちはデヴィッド・リンチかクローネンバーグかといった想像をしてしまったのですが、まぁなんだろ、全体的にのっぺりしてんなぁと。
電気になる植物の設定だけはちょっと面白かったですが、親子の確執がちょっとあっさり解決しすぎかな。
駄作ではないんだけど、映画館にまで足を運ぶ作品では…
これまでかと色々のテーマの多様性を盛り込んでいる。
自分はそこまで気にしないタイプだったがここまで盛り込まれると流石に気にしてしまい序盤は作品に入り込むことが出来なかった。
最近のディズニーは家族にスポットを当てている作品が多く今作も同様だが、これは家族で一緒に見たいと思える作品ではなかった。
吹替版を視聴したが原田泰造など全員演技が上手かったの驚いた。
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