劇場公開日 2022年9月23日

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「【”誰にも分かり合えない絶対の孤独”を抱える親族を無くし一人浜辺の温泉宿を営む娘と恋人を失った青年との出会いと僅かなる再生を静謐なトーンで描いた物語。井樫彩監督の感性と映像センスが光る作品。】」あの娘は知らない NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 【”誰にも分かり合えない絶対の孤独”を抱える親族を無くし一人浜辺の温泉宿を営む娘と恋人を失った青年との出会いと僅かなる再生を静謐なトーンで描いた物語。井樫彩監督の感性と映像センスが光る作品。】

2025年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■若くして、海辺の町にある旅館・中島荘を営む中島奈々(福地桃子)。
 中島荘が休業中の9月、藤井俊太郎(岡山天音)と名乗る青年が「どうしても泊めてほしい」と訪ねて来る。彼は1年前に愛する人唯子をこの町で失い、その恋人が亡くなる直前にこの旅館に宿泊していたと語るのである。
 宿帳を見た奈々はすぐに思い当たり、藤井を翌日からを唯子と出かけた町の様々な所を案内する。

◆感想

・登場人物は福地桃子演じる中島奈々と、岡山天音演じる藤井俊太郎にほぼ限られる。当然二人の会話劇になって行くのだが、小さなロードムービーでもある。

・二人は、一緒に朝食を食べ、一緒に唯子の思い出の場所を回るのである。福地桃子も岡山天音も、自然な演技がとても良い。二人の持ち味が良く出ていると思う。

・そして、奈々が俊太郎言った”誰にも分かり合えない絶対の孤独”という言葉。奈々の周りには家族の写真がいつもある。彼女は一人でその遺影にお供え物をしている。
 二人は、どこか似た者同士なのだと思う。

<そして、今作が派手さはないが響くのは、ラストの床に置かれた花束のショットを含めた井樫彩監督の感性と映像センスが光るオリジナル作品であるからだと思う。
 先日、監督の最新作「愛されなくても別に」を劇場で観たが、とても丁寧に作られた二人の毒親に育てられた若き女性の悲しみから、生きる喜びを見出していく姿を、感性豊かに描いていた。注目の監督さんだと思います。>

NOBU
Bacchusさんのコメント
2025年7月8日

コメントありがとうございます。
自覚症状なかったのですね…恐ろしい(*_*)

安く早く済んで身体に負担も少なくて羨ましいですよねw
でも飲んでいる最中の愉しさやお付き合いという意味では飲める方が羨ましがられるんですよね…何事も適度にが良いですよね。

Bacchus
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