「誰にでも元気を与えてくれる」そばかす chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)
誰にでも元気を与えてくれる
なんとなく印象に残る脇役の多かった印象の三浦透子さんが、ずっと主演で中心にいるとその表情の豊かさに、今更驚くばかりです 8年前「私たちのハァハァ」という女子高生4人が北九州から東京を目指すロードムービーがあって、その1人が三浦さんでしたが、8年経ってこんな立派になられたことに嬉しさを感じます 本作のタバコのポスターも、また仕事の休憩中にタバコを吸うシーンも、適度な「やさぐれ感」がある一方で、子どものような表情をみせる場面もあって、そして最後の歌も、彼女あっての作品となりました 自分の思いとか、考えていることが否定され続けていても、ちょっとでも理解してくれる存在があると、それまでの鬱積が消えて目の前が大きく開けていく 押しつぶされそうになるしんどさにあっても、少しの理解者があれば頑張れるのかもしれない 父親にとっての娘のかけてくれる優しい言葉もまたそうなのでしょう 子どもの時から観ていた田島令子さんも安定した存在感でした 前田敦子さんも適度な「やさぐれ感」の役が多いように思いますが、ますます安定されていますね(3月5日 ジストシネマ和歌山 にて鑑賞)
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