「ラストがぬるい」そばかす Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストがぬるい
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序盤は会話劇でもってくんだよね。そこで出てくる台詞の自然さが、現代口語演劇っぽかったから、玉田真也監督が手を入れてるんだと思う。観てると青年団の俳優がたくさん出てきて楽しい。
その面白い展開の間は「蘇畑さんにモテ期が来たって話かな」と思って観てるんだけど違うんだよね。蘇畑さん、アセクシャルだった。そこをそんなに声高に主張しないで、淡々ともっていくのいいね。
恋愛映画だったら、誰かと結ばれそうになって終わりでいいんだけど、アセクシャルの場合は、どうなったらいいんだろう。そこは、難しそうだったな。
この映画も「ここでエンドロールで良いのでは」というタイミングがいっぱいあるんだけど、続いてくんだよね。そして最後に「北村匠海が出てくれるんならシーン足そうかな」ぐらいの感じのシーンでラストにしちゃう。ぬるかったな。
シーンは舞台っぽくて面白いんだよね。前原瑞樹が浮気を問い詰められるシーケンスとか、舞台で観たら絶対楽しい。
他にも舞台みたいな会話劇のシーンが多いんだけど、良く分からないカメラのアングルがあるのね。なんか「映画はカメラ動かせるから、動かしてみました」みたいな。
引きの画のワンカット長回しで、ワンシーン、ワンシーンが舞台のようにみえるつくりの方がいいんじゃないかな。玉田企画・主宰、玉田真也監督の力も活きそうだしね。
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