「駆け出したくなる」そばかす 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
駆け出したくなる
最近は観た後に駆け出したくなるような映画が少なかったけど、駆け出したくなるってこういうことだ。
美辞麗句で褒められるよりも、認められることの方が嬉しい。
新しい古いじゃなくっていろんな考え方や価値観があっていい。押し付けず否定せず。
(アバターのジェームス・キャメロンの価値観だって、認めなきゃ、古いけど。)
主人公のそばかすをはじめ、結婚しない娘にやきもきして婚活しだすお母さん、鬱で休職中の救命士のお父さん、旦那に浮気されてる妊婦の妹、バツ三のおばあちゃん、脱サラしてラーメン屋してる見合い相手、合コン好きの同僚、ゲイゆえに教職を辞して保育士をしている同級生、そして元AV女優の同級生。みんなそれぞれが主役の映画作って欲しいと思うほどしっかりと描かれていて魅力的で、脚本と演出が優れているんだろう。もちろん演者も。(お父さん良かったなぁ。)
坂井真紀はすっかりお母さん女優になったし、田島令子はおばあちゃん役が板についてきた。(バイオニック・ジェミーだったのに。あ、オスカルか。)
デジタル紙芝居のシンデレラ最後まで見たかった。
世永真帆のAV作品も見てみたいな、無理か。
三浦透子が主役で主題歌まで歌ってる。もっとお金かけて宣伝すればヒットするだろうに。
前田敦子や北村匠海も出てるんだよ。(二人ともいい役だったな。)
みんなが好きになる、そして時代にも必要とされる良い作品なのにもったいないな。
とてもとても面白かったです。
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