渇きと偽りのレビュー・感想・評価
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オーストラリアの田舎町、過去と現在の事件…
映画館でポスターや予告編を観てから、面白そうだと楽しみにしていた作品ですが、
期待どおり面白かった♪
干ばつで、ヒビ割れた、広大な大地の画から始まり、ハードボイルドでカッコイイ。
オーストラリアなので『マッドマックス』を思い浮かべちゃいます(笑)
過去の事件と現在の事件…
けっこう骨太な重厚なサスペンスで楽しめました。
少し甘めの星4つ。
広大な農場
オーストラリア・メルボルンの連邦警察官アーロン・フォークは旧友ルークの葬儀のため、20年ぶりに故郷の町に帰ってきた。ルークは、妻子を殺し自ら命を絶ったのだった。町は長く雨が降らずに干ばつに襲われており、ルークが事件を起こした背景にも作物の収穫が落ち、農業に行き詰まったためで、ルークも干ばつの被害者だと思われていた。しかし、疑問な点を感じたアーロンは町にとどまって非番で捜査を行ううちに、未解決事件となっている20年前の旧友エリー溺死事件と今回の事件がつながっているのではないかと思い始めた。真相はいかに、てな話。
撮影場所がオーストラリアなのかどうか知らないが、広大な農場の風景に圧倒された。あれだけの土地が乾燥して農作物が枯れたら生活できなくて自死もありえるな、という布石が素晴らしかった。
エリーの父があんなにしつこくアーロンを責めるのがよくわからなかったが、なるほど、と納得する結末だった。
色々なウソがだんだんとわかってくるストーリーが素晴らしかった。
面白かった。
ミステリー小説を上手に仕上げた映画
どんな映画だろうと観始めたら、 これがなかなか手の込んだミステリー。冒頭の死体のシーンからタダならぬ雰囲気が漂い、期待が高まる。 非番の警察官フォークを演じるエリック・バナが、落ち着きのある芝居で好感触。 タイトル通りDRYな空気の中だけで淡々と物語が進むので、2時間は若干長く感じたが、 大満足と中満足の間ぐらいの満足感であった。
原作がベストセラーだったそうだ。 実際、面白いミステリー小説を、監督が上手に料理したといった印象。 ただ、ミステリー自体の出来が良いから面白く出来たものの、映画作品としては、それ以上のものにはならなかった…とも感じる。
乾ききった大地、閉鎖的な町の空気、そして、現在と過去の二つの事件。 作品を構成するこれらの事象が、 奥深い事実によって密接に関連づけられていることを、もっと明確に描くことはできなかっただろうか。 素人の勝手な意見だが、何倍も面白くなり得た作品のような気がする。
干上がった大地で起こったこの血生臭い出来事は、 エンディングで流れる「Under The Milky Way 」という印象的な曲と共に幕を閉じる。 雰囲気のある歌声で、結構良かった。
膀胱がパンパンじゃなかったら、エンディングロールの最後までいい余韻に浸れたのだが…痛恨のミスである。 上映前にコーヒーを飲まず、渇いた状態で席に着くべきだった。 ぬぅぅ…
エリック・バナ祭り
結局自分のついたウソは認めずに終わるんだ〜…
と思ったら、続編「Force of Nature」があるらしい。
そこで全部回収されるのかな?
※「Force of Nature」で検索すると、メル・ギブソンの映画がヒットするけど、
ロバート・コノリー監督が続投という事だから、違うっぽい…。
メイン館「シネマカリテ」のささやかなスクリーンではなく、
配給元であるイオン系列の大きなスクリーンで見たかった。
酷い話だがモヤモヤはしない
2022年劇場鑑賞220本目。
タイトルだけで鑑賞を決めたので邦画の恋愛映画かな?と思っていたら一つもあってなかったぜ!
始まっても凄惨な事件が人の手によるものなのか、悪魔のしわざなのかも分からないまま観ていたので他の人より余計に楽しめたのではないかと(笑)
生まれ故郷で起きた、親友が絡んでいる事件を非番のFBIである主人公が捜査するのですが、過去の事件の容疑者だと思われたままなのでまぁ捜査が進まない。もどかしいなぁと思いながらもちゃんと真相に近づいていくので良かったです。酷い話だなとは思いましたけどね。
テイラー・シェリダン作品のよう
20年前の友人関係と事件、その現在と新たな事件。
両方を丁寧に紐解きながら、人間関係も描いてゆく。
渇ききったここ数年のオーストラリアを舞台にした現代パートと、まだ水も豊かだった20年前のパート。それが彼らの人間模様を象徴しているようで切ない。
テイラー・シェリダン脚本作品を想起させるドライで落ち着いた筆致も良い。
役者も良かった。特に現代パートの警官役の彼と、過去パートのエリー役の彼女は最高だった。
今年ベスト級。
天の川の下で
すごく面白かった。今回は皆さんのレビューをあらかじめ全部読んだ。そうした方がいいとなぜか思ったからだ。読んでよかった。映画は乾燥して熱い空気と渇きが充満していて、地平線が見える広大ながら狭い田舎の世界に最後まで連れていってもらえて飽きることがなかった。
高校時代の友達との思い出。水がたっぷりの川に緑あふれる所。20年後の風景をその時は想像だにしなかったろう。でも田舎のメンタリティと娘を虐待する父親という構図はいつでもどこにでもあることに愕然とする。
天の川が本当に水を湛えていたら乾きの場所には水を、水が荒々しい場所には水を止めて欲しい。どこの土地でも人間はまだ必要な存在であってほしい。人間にもできることがまだあると信じたい。
おまけ
エリック・バナ、かっこいい。「ハンナ」(2011)の父親役だったんだー!年を重ねた今の方が素敵な感じがする。
DRYドライ
最初の方は何がなんだか??
で進行しますが、ソロリソロリ
と謎が解けて行くサスペンス
ミステリーと言うのでしょうか
どこかで見た様な内容ですが
私は、大変面白かったです。
英名は「ドライ」渇きって
心のどこか?・・分からない。
題名のとおり。結末が知りたくて飽きることは無い。ただパーフェクトな結末では無い。
レイトショーでも無いのに、公開直後の週末連休初日にもかかわらず
300人の器に客が2人。
台風の影響はあるだろけど、最近は「史上最大級」「最高強度」と保険的に気象庁ほか
が「責任問題にならないように」大袈裟な表現繰り返すから、すっかり「狼少年」状態。
やっぱり大したことなかった。
しかしこの客数は衝撃。確かに洋画字幕であんまり宣伝もしてないだろから
大入りでないのは仕方ないが・・・後半デレートできないので申し訳ないですが
貞子 DX より怖いよ。大スクリーンで2人だけ・・こっちの方が「DX」だヨ。【独り言】
①干ばつ、干からびる、温暖化
②過去の幼なじみの事件の嘘の口裏合わせ
③現在進行形の悪
がテーマ、有料パンフ見ると「イヤイヤこういう乾燥はオーストラリア🇦🇺は日常茶飯事で、未だオーストラリアは
恵まれた大地だ。」「温暖化の影響大きい。」両論書いてあってどっちやねん❓
確かにオーストラリア
ガキの頃から「アメリカは山の近くにもそこそこの大都市あるのに、オーストラリアは端っこにしか都市がない
大鑽井盆地とかもう、ネーミングだけで不毛の大地でメゲて気が遠くなりそう・・・
本作はオーストラリア田舎の風情、田舎ゆえの閉鎖性を背景に
クライムサスペンスというか、謎解きが進行する。
最後は意外な結末。
若干のこじつけ感は仕方ない。ツーか過去と現在の進行のリンクが
ワシにとっては?❓❓はぁ❓という感じであった。人によると思う。
画面進行的にはなかなか最後まで引きつけて上手い。
まあ明らかなのは「半端な口裏合わせのウソは良くない」ということ。
あと、水の恵みというのは、人間の一次的欲求と結びつくから、最重要。
シャワーも出ない街に何年間も住めないよねぇ。
地下水もあるだろに・・
お客さん、ほとんどいないと思われますので、どうか映画館で鑑賞してください。
もう一人の男性客、字幕終了まで居てくれて良かった。
「大スクリーンで貸切・・しかも公開直後」って背筋が凍る恐ろしさだよ。「貞子 DX」より怖いよ。
なんで
真実の探究
若き日の青春時代の秘密とその真実は?
そして現在に起きた友人の死の真実は?
この2つの映像を交互に渡り織り交ぜて
進行して行く展開。
本当は何が過去にあったのか?
そして何故?友人は亡くなったのか?
目的はその真実を知りたいだけなのだが?
あまりにも障害が多い為に
真実へ辿り着けないのでは?と
思っていると、、、、そこには??
最後に話がひっくり返ります。予想外というわけではないのですが、なかなか出来は良いかと思う。
現在の事件の背後に過去の事件がリンクしているという、割とありがちな話かと思いきや、違っていました。
終盤に向けて、過去の事件の黒幕は○○かぁ、なんかつまらんなあ、と思っていたらひっくり返って、現在の事件の黒幕も全然違う形になってしまいました。
伏線は貼られていたので注意深く見ればわかるのかもしれませんが、まんまとミスリードされてしまいました。
この手の話が好きな方にはお勧めできる作品かと思います。
流れぬ水は腐るのか
原作未読だが、オーストラリアでベストセラーになった小説の映画化という情報のみで鑑賞。
オーストラリア映画と言うと昔はマッドマックスやクロコダイルダンディー、近年ではソウやベイブ、ピアノレッスン、ライオンなど面白い映画がたくさんあるが、個人的にはコカコーラキッドが一番好き。(ただ当時グレタ・スカッキのファンだったというだけw)
一面砂漠のような干ばつに苦むオーストラリアの田舎町で起こった一家惨殺事件を、青年時代に恋人の死に関係し、街から追われた過去をもつ連邦捜査官が帰省し解決に挑むといったお話。
物語は過去と現在の2つの事件の関係性と犯人捜しを中心に進んで行くが、登場人物それぞれのバックボーンを短いながらもしっかりとバランス良く見せるので焦点を絞らせず、核心に辿り着けるのはラストから数分前という上手な構成。
主演のエリック・バナはずっと心に傷を負い、嫌がらせを受けながらも誠実に注意深く捜査を進めて行く有能な捜査官を感情的にならず終始抑えめに嫌味なく演じておりグイグイと引き込まれていく。
(アップで見るとビル・マーレイに見え、引きで見るとO脚なのも可愛い)
人の出入りが少ない田舎は良くも悪くも浄化が鈍く、誰もが昔のことを昨日の事のように覚えており、それ故に恨みや怒りの感情もずっと風化せず持ち続けるというある意味不健全な環境下にあり、所々に映し出される空撮された乾燥しきった小麦畑の映像がそれぞれの心の荒み具合を象徴しているようで悲しさや愚かさにドライブをかけ切なくなって来る。
それにしても白人の女子高生って破壊力すごい。
見応えありました。
重厚なサスペンスで良かったです。
久々に頭を使いながら観させていただきました。
小説を読んでいるようでした。
変にBGMとか使ってないし
驚かすようなシーンもないので
落ち着いて鑑賞できました。
エリック・バナかっこいい
2022年9月18日
映画 #渇きと偽り (2020年)鑑賞
連邦捜査官の主人公が幼なじみの葬式に参加するため故郷に帰ってくる。彼は妻子を殺して自殺しており、その捜査と、かつて起こった別の親友の死を調べるうちに
オーストラリア映画もなかなかいいですね
#coco さん試写会ありがとうございました
大地も乾けば人の心も枯渇する
まず、舞台となるオーストラリアの年間の平均降水量が、日本の3分の1しかないという事情に驚かされる。そんな干ばつに喘ぐ町で起きた2つの事件を描いていくわけだが、とにかく町の人物が“干上がって”いる。それは主人公が抱える過去の疑惑に対する仕打ちとなって表される。
主人公が現在起こった無理心中事件の解明をしながら、彼が大きく関わっていたとされる未解決事件のフラッシュバックに苛まれるが、観ていて正直、随所に挿入されるこのフラッシュバックが煩わしく感じなくもなかった。もっとも原作でも、現在の展開と過去の回想が入れ子構造で進むので、止む無しといったところか。
物語が進むにつれ、どの登場人物に次々と不審な点が出てくるという展開は推理サスペンスならでは。確かに事件の真相は意表を突かれなくもなかったけど、ちょっとアッサリ目だったかなと。あと、よくよく考えてみると死体の検視が雑すぎないか?とも。ただ、過去の事件の真相が判明するラストは、原作よりも余韻がある流れになっていて良かったのでは。ドンパチやアクションがない点は好みが分かれそうだけど、秋の夜長に観るにはいいかもね。
なんでも同じ主人公が登場する続編も製作されるとの事だが、次は思い切りドンパチ満載になってたらどうしよう。
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