「天の川の下で」渇きと偽り talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
天の川の下で
すごく面白かった。今回は皆さんのレビューをあらかじめ全部読んだ。そうした方がいいとなぜか思ったからだ。読んでよかった。映画は乾燥して熱い空気と渇きが充満していて、地平線が見える広大ながら狭い田舎の世界に最後まで連れていってもらえて飽きることがなかった。
高校時代の友達との思い出。水がたっぷりの川に緑あふれる所。20年後の風景をその時は想像だにしなかったろう。でも田舎のメンタリティと娘を虐待する父親という構図はいつでもどこにでもあることに愕然とする。
天の川が本当に水を湛えていたら乾きの場所には水を、水が荒々しい場所には水を止めて欲しい。どこの土地でも人間はまだ必要な存在であってほしい。人間にもできることがまだあると信じたい。
おまけ
エリック・バナ、かっこいい。「ハンナ」(2011)の父親役だったんだー!年を重ねた今の方が素敵な感じがする。
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NOBUさんのコメント
2022年9月24日
今晩は。
私、今作を昨晩鑑賞したのですが(お客さん、二人・・。)、個人的にとても面白くって、魅入られた作品でした。
他の方の”ウインド・リバー”に似ているというレビューも共感出来ましたし、レイトショーでもあった事もありますが、優れた推理・サスペンス小説を見て居る感覚に陥りました。
もっと、多くの人に観て貰いたいなあと思った映画でもありました。では。
(個人的に、”ザ・チャーチ”の”アンダー・ザ・ミルキー・ウェイ”が響いた事は否定できません・・。)