映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)のレビュー・感想・評価
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取り扱うネタをどう決めているのか
取り扱うネタをどう決めているのか、気になります。
大抵、公開したエンディングで次作の予告をやるので、1年以上前から製作しているはずですよね。
前回の小宇宙戦争に今作と時事ネタとしてはタイムリーですね。
本当にどう決めているのでしょうか。
内容的に自分らしくとか、友達はずっと友達で助け合うとか、子供達の心に響いて欲しい内容で、大人もちょっと泣けます。
ちょっと気になったのは、のび太が洗脳にかかりにくい理由が有ったのに、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんがあっけなく洗脳解けた理由が薄いかな~。
後、のび太が射撃の名手という描写は有ったけど、コメントがなかったような気がします。
そんな細かいところ気になるのは大人だけだと思いますが(笑)
パーフェクトとは何か。
取り急ぎ見たい作品はWで始まるほうだったんですが、せっかく見に行くなら他にも何かないかな?と思い、ひっっっさしぶりに映画館でドラえもん見てみました。
個人的に泣ける好きな話は台風のフー子の話なんですが、最近のドラえもんはどうかな?と思い鑑賞。
大山のぶ代さんの声じゃなくてもそれほど違和感無く。
脚本は子ども向けにまぁそこまできっちりガチガチにはしてないものの、あーこれが噂の伏線回収か!と思い、噂の優しいジャイアン、いやこれこのほうがマジで怖いわーーそりゃ違和感しかないぞよくぞ気づいたのび太君!!と、なかなか良き。
マイペースや鈍感っていう特性は、一見新しい流れに対応出来ない悪いほうのイメージもありますが、そう簡単には流れに流されない、悪い影響も受けづらい、自分のアイデンティティを守れるという意味でけっこう非常時には有利なので(ポケモンもやってるであろう子ども達には瞬時に理解出来る特性だろうな、とも思い)、いいぞのび太君の「低い適応力」が今は役に立ってる〜!と嬉しかったです。
そうですね、何をもってパーフェクトと感じるのか、争いの無い平和な世界って、何にも疑問を持たず自分で考えない自分で問題点を見つけないから争いにすらならないので争いの無い世界。。
洗脳的な話は手塚治虫先生の火の鳥で、オオカミのマスクを被って洗脳させられるとか、教祖様に従ってたら平和に暮らせる〜みたいな話がありましたが、あのテイストもやや彷彿とさせながら、分かりやすく生活感の無い居住空間を見せる演出で、それなりに良かったです。
もしやこの中古飛行船のバイヤーが実は黒幕だったりするのか?と端っから穿った見方をした私はすっかり子どもの頃のピュアな気持ちが無くなっており(笑)、この理想郷では染まれないっぽいな~と実感。
ありのままの自分を受け入れてくれる人が本当に大切な人だよっていう趣旨は、「ホタルノヒカリ」の部長と蛍のやりとりを思い出しました。
「何かを隠そうとしても結局元ある場所に戻る」
とか
「ありのままを僕を愛してよ」
とか、
シンプルなメッセージを込めていたし、
子ども用なので多少細かい設定にツッコミどころはあるものの、
タケコプターには空中での破損時のセーフティー装置としてパラシュートを搭載している仕様だったと初めて知ることも出来て(これけっこう驚愕でした!)、良かったです◎
大人程震え上がるディストピア社会の中で自分らしくあること
久しぶりに子供向けの映画をガッツリ見たが、ドラえもんながらに訴えかける内容がかなり攻めてた。
小学生から見る「理想郷」とは、親に怒られず友達とも楽しく、テストも満点で完璧たること…。
大人になってわかるが、目の前のことが解決すればいいのではなく、常に何手先も見通さなければならない。
ドラえもんの映画はそういったことを改めて学ばせながら、日常を日常らしく過ごす大切さを教えてくれる。
さて今回の映画だが、伏線回収がお得意の脚本家さんのストーリー。
そこまで酷く過去に影響するほどでも無かったが、普通に展開はドラえもんらしくてよかった。
のび太くんはダメダメではあるものの、それは勉強面であり、誰よりも友達想いの少年であることは間違いない。
パラダピアは平和ではなく「洗脳された世界」。
誰もが幸せに暮らせる世界の違和感を、のび太くんだからこそ気付けるようにした展開は良かった。
そりゃ当然計画の要になれるわけよ。
子供のうちから褒められることで、「その先、もっと先」と興味が湧いて楽しさが生まれてくる。
こういう楽しさが洗脳を早めていくと考えれば、この島に来ても上手く行かないのび太くんはある意味で幸せなのかもしれないな、と。
序盤はパラダピアを見つけるまでの展開な為、バトルも無いし大きな見所があるわけでもない。
大人目線からすると、そこまでワクワクする演出ではないから退屈ではあった。
中盤からの展開はトントン進んでいくが、寧ろ子供たちはつまらなく感じるかもしれない。ディストピアの恐怖や計画の一端は大人の方が期待値が高まるのではないだろうか(実際僕がそうだったので)。
終盤は絆・友達という点がゴリ押しで、ホントはソーニャとの思い出シーンがあればよかったかなーと。
そうすれば終盤の読める別れの展開もより泣けたと思う。
「(完璧な)学園生活を送る小学生」という、比較的各週やってるような内容だったので描かれていないのかもしれないが、欲を言えば段々と洗脳されていく三人視点も欲しかったなー。
そうすればのび太くんが訴えかけるシーンにより深みが出たと思う。
まぁ子供向けで1時間40分もやれば子供は退屈してくるだろうから、案外このくらいでも良かったのかもしれない…。
んー、如何なんだろうなぁ…。
只安定の「ドラえもんらしさ」というのは感じることができたので良かった
テーマがブレない完成度の高い映画
始まりから終わりまで、1つのテーマを軸にしてまとまっており、アニメ映画としての完成度が高い。
物語前半のコミカル調から一変、中盤からはジャイアンたちのさりげない異変で緊張感をもたせ、テンポに飽きがなかった。
BGMも良く、劇場版感が出て、とてもワクワクさせられた。
バトル要素は少なく、華やかさという部分は感じにくいが、魅せたいシーンはしっかりと伝わってきた。
ドラえもん好きの人が喜ぶような伏線も詰まっていて素晴らしかった。
途中タイムパトロールを呼ぶため、ソーニャから逃げていたシーン。
もう少しストーリーを壮大に出来たようにも感じた(のび太だけが別時代に逃げ延び、のちに囚われた皆を1人で助ける等)。
しかし、映画のテーマ(自分らしさ)を大切にしたブレない展開で、結果的に良かった。
新恐竜もとっても大好きだったので、今後のオリジナル作品に期待が高まるばかりです!
そのままの君でいいから。
空に浮く島パラダピア、そこにいる者、行った者はパーフェクトな人間なれてしまう夢の島、でもその島には秘密があった・・。
光を照射され心を操られてしまう、島の人達、仲間のしずか、ジャイアン、スネ夫・・
のび太と光の相性が良くなくのび太とドラえもんだけは操られない。
のび太の信じる心で仲間の3人が正気に戻るんだけどこのシーンは良かった。正直このシーンまで面白いとも、つまらないとも思えず、大人になってしまうとドラえもんって感情移入出来ないのか?と思ってしまった。
空の島から地上に戻るシーン(いつもの町)、伏線で島に行く前に山で見つけた昆虫、空の島で昆虫にされたドラえもんなんだけど見失ってしまう。
タイムリープで最初の昆虫で見つけた時へ戻る。のび太があの昆虫はドラえもんだ!と思い出し山をかけ下り昆虫にされたドラえもんを見つけたシーンは泣けた。
永瀬廉君アイドル、俳優もいいけど、声優も良かった。
個人的ドラえもん映画といったら声優が大山のぶ代さんの頃のパラレル西遊記が一番好き!
これホント怖いし、先生が牛魔王になるところと、のび太の母がトカゲのスープを出すシーンは今の子供達が観てもトラウマになるんじゃないかな!(笑)
話はそれたけど終盤から泣けた!
子供から大人まで楽しめる作品です。
古沢良太のツメの甘さが、うーん(´•_•`)
リメイク版ではないオリジナル作品として、今作の出来そのものは悪くはないけど、最後にラスボス(というには小物すぎるけど)が登場してから呆気なさすぎる。
ネタ振りや伏線はそれなりに撒いておいたものの、やはりアッサリ感が強すぎる。
洗脳されたはずの仲間たちが元の問題がある性格に戻るシーンも、キッカケがイマイチ不明だったし、
こちとら、あの完璧な猫型ロボットとドラえもんとの関係性とか、いろいろと勘ぐってみたり(ドラえもんの子孫じゃなかった後継機とか)、部品が落ちてきた時には「おー、どうなる!」と思ったら、そのまま未来で別のボディで復活とか、あまりに安直すぎる。
それでも、ドラ>レジェバタ>家康 と、マシな方でした。
のび太とドラえもんの映画
ドラえもんでもリサイクルという単語を聞く様になったのかと思いながら観てたが、スネ夫はともかくジャイアンやしずかちゃんの活躍がほぼ無いのは残念だった。
きれいなジャイアンというのが以前あったが今回のはキモいジャイアンだなと思いながら観てたらのび太も不満げだったが、そりゃそうだろうと。
ソーニャも良いキャラだったがラストのアレは力技な気がした。
のび太とドラえもんの絆を描いた良作映画でした。
今年6本目
MOVIX三好で鑑賞
面白いけど、、惜しい!
今日見てきました!
日曜日だからか家族連れや、
同年代の人達もいて混んでました。
さすがドラえもんです、早速レビューします!
結論言うと、、
惜しい!!
脚本も丁寧だし、曲も
「お、カッコ良いな」ってとこがありましたが
(夜に壊れた飛行機に乗り込むシーンの曲とか)、
もう少しの描写が足りない印象がありましたね、、。
良かったとこ
・ドラえもんとのび太がタッグで活躍するとこ
やっぱりドラえもんの一番はのび太、
のび太はドラえもん!
そういうイメージがあったので、
これは嬉しかったです。
洗脳されてものび太はドラえもんを撃てないとことか、
心に来ました!
・のび太が洗脳されない理由付けが良い
ジャイアンやしずかちゃんたちはすぐに洗脳されてしまいます!
でもなぜかのび太は洗脳が遅い!
なぜなのか!
純粋に物覚えが悪いからです笑
この理由付けは本当に上手でした!
オトナ帝国でヒロシの靴下で目を覚ますのに、近い理由付けのセンスを感じました。
のび太じゃないとできないです笑
・話の展開が丁寧
最初にのび太が現代でユートピアをみた!
ってとこから話が始まるので、
過去にユートピアを探しに行くってなった時
「え、なんで現代で見たのに過去に探しにいくの?」
ってハテナマークでした笑
でも伏線だったんですね。
その辺は自然に過去に行くってやって欲しかったけど、
そう言う伏線回収は丁寧でした!
出てくる武器がショックガンじゃなくて
変身銃なのも伏線だったんですね。
ちょっと伏線違和感出しすぎです笑
ちゃんと回収されるからよかったけど
・EDが楽しめた
EDでソーニャのその後や、
バイオリンが下手なしずかちゃんが描かれてたのは愛を感じました!
リトルスターウォーズ2021は劇中のシーンの垂れ流しでがっかりでした。
やっぱり映画はEDでも楽しませて欲しいです!
・ゲスト声優さんの演技が上手
今回はキンプリや芸人さんといったゲスト声優が多かったのですが、
みなさん上手でしたね!
違和感全くなかったです!
もう少しなとこ
・いきなり教養的で説教くさいセリフを出す
ソーニャくんを異次元でのび太とドラえもんが説得するシーン、すごい良い!
良いんですが、、
いきなり説教くさいセリフ吐きすぎです。
心があるんだ!みたいなセリフをのび太たちが言うけど、
ソーニャくんが心を失ったみたいな過去描写とかないですよね。
というよりソーニャくんの過去はダメロボットだったってだけで、
描写が少なすぎ。
心を失った過去のシーンとか数分で良いからもっと掘り下げてくれ、、。
主要キャラのこともっと大事にしてください。
・三賢者いるかな
この人たちいらないでしょう。
小学五年生の子供たちが
「三賢者」ってちょっと難しい言葉を連呼するのに違和感でした。
リトルスターウォーズの大統領とか、
そういう1トップのわかりやすい役職ならわかるけど、
三賢者って、、笑
のび太意味わかってるのかな。
そもそもこのキャラ3人もいらないし、敵のボスの博士も最初から出して、
仮面かぶって正体分からないとかで良いかと。
ギガゾンビっぽくなっちゃうけど。
あまりに三人の必要性もないので、
「声優とか俳優さんを多く出させるために無理やり増やしたキャラなのかな」って思いました。
・そもそも展開に描写が少ない
本当にそれぞれの描写不足に、
2,3分の回想とかつけたらもっと感情移入できたと思います。
ソーニャくんが博士に反旗を翻すのとかもあんまり感情移入できない。
だったらもっと博士がソーニャを実は1から作ってて、
博士をあそこまでなるまで止められなかったのは僕の責任だ!
みたいな。
それでソーニャくんが覚悟を決めるみたいな。
その方が理由が強くなったと思います。
・のび太が最終的にお助けだけのキャラになってる
今回は最終的に
「人は違って良い、パーフェクトじゃなくて良い」って話になるんですが。
いやいや、のび太にはくだらない取り柄が一つあります!
射的です!
そこを少しは出して欲しかったです。
ジャイアンたちをのび太が説得して目を覚ますシーン、目を覚ましたスネ夫が銃で敵を倒しますよね!
あのあとのび太に
「確かにのび太は泣き虫で何にもできないけど、射撃だけはピカイチだ!」って銃を渡してのび太の無双!とか見たかったですね、、笑
わがままですかね。
でも今回ののび太が敵を撃つ描写で一度も撃ちミスはなかったのはよかったです。
・飛行船で戦え!
これのタイトルは空飛ぶユートピア、
飛行船も題材の一つですよね?
飛行船での空中戦少なすぎ笑
最後の博士の太陽もあっさり壊しすぎです!
あれをみんなで
「飛行機でのりこむぞー!」
みたいな展開かと思ったのに、
あっさり敵は諦めて未来警察につかまってて、拍子抜けでした。
昔の藤子さんの映画でも未来警察が戦闘もなしで全部持ってく展開ありましたが、
そういうとこは真似しなくて良いです!笑
以上でした!
脚本家さんは結構よくしようって頑張ってたんですが、偉い人の
「こういう教養を入れろ!説教セリフを入れろ!」
って圧力があって描写の労力持ってかれたのかなって
深読みしてしまうドラえもん映画でした。
ドラえもんは小学生5年生の純粋な行動の末に一つの答えを出すだけで、
いちいち説教くさい言葉を口に出すもんじゃないと思うんですが
それも難しいんですかね。
教養を伝えたいなら題材をドラえもん達に無理に言わせるのではなく、
ドラえもん達ならどう答えを出すか、
ドラえもん達に題材を合わせて欲しいです。
そうじゃないとドラえもん達に違和感出てきちゃいますし、良いことないと思います、、。
なんにせよ新作の中では結構楽しかったです!
来年は音楽系ですね!
楽しみにしてます!
構想やアイディアは抜群!ただ物語の展開力は今一つ。そのためキャラが薄め
大長編ドラえもんを旧作からほぼすべて見ており、藤子先生時代の大長編ガチ勢です。
わさドラ版の映画の中では今回はなかなか楽しんで見ることができました。ただどうしても藤子先生の作品と比べてしまい、いくつか残念に感じてしまいました。
冒頭、出木杉くんのトマス・モアのユートピアの解説から始まり、知識欲を刺激してくれるところは旧作の雰囲気もありおしゃれでした。
日常パートはとんとん拍子でリズムの良さはありましたが、個人的にはもう少々脚本にスパイスを効かせて欲しかったです。
例えば日本誕生では「家庭や社会の中の子どもの窮屈さ」などからしがらみのない世界への「逃避(家出)」というテーマが冒頭のスパイスになっています。
藤子原作の多くは「子どものリアルな気持ち」がストーリーの展開軸になっているため、日常パートですらセリフに深みがあり、各キャラクターの個性が際立ちます。シーンも橋の上など(旧作はスクラップ場の高台)で展開されるなど街の様子に情感があります。子ども時代の私はそういった主人公たちのリアリティさに共感や刺激を感じていました。
今作のテーマはのび太の「パーフェクトになりたい」という願望かもしれませんが、演出も含めて少々安直に感じました。
追記:(よくよく考えるとのび太が自発体にパーフェクトになりたいと思う根拠が薄かったのだと思います。たとえば、先生や親からパーフェクトさを求められる、パーフェクトな人間が楽そうに見えるなどの描写が入ってほしかったなと思います。すると「こんな自分ではだめなんだ、パーフェクトになれたらいいのに、パーフェクトになれたらきっとなんでも上手く簡単なんだ」とのび太がパーフェクトを目指ことが自然に見えたかと(のび太の自信のなさとのび太らしい安直な発想)。するとパラドピアでのシーンが、「パーフェクトになるのは実際大変なんだ(体育算数など)」、「心をなくしてまでパーフェクトになることに意味はあるのか?」という問題提議が際立ったと思います。)
全体に言えるのですが、ところどころ伏線の貼り方はきれいなのですが、回収に少々荒っぽさが感じられました。
TIME新聞で手がかりを探すなどは気の利いた演出に感じましたし、安物飛行船を買ったためにおまけで飛行機セットを貰うのも自然で良い設定です。飛行船の仕様も細かくてこだわりを感じましたし、パラドピアの世界観もセンスが感じられました。
こういった伏線や下地はきれいなのに、パラドピアとの出会いは唐突でご都合主義な雰囲気が出てしまっていました。音楽やシーン、セリフをもう少し丁寧にひとつづつかみしめるように構成してもらえたら、もっとリアリティや緊張感が出たはずです。
(例えばユートピア発見後そのままなんの準備もせずに近づくのではなく、スパイ衛星を送ってからファーストコンタクトに向かうなどでもいいですし、時代背景がより分かりやすい非日常的な場所で出会うなどなど、いろいろやりかたはあったはずです)
旧ドラではちょっとしたシーンでホラー要素をいれて、子どもをハラハラさせたり、ドキドキさせたりしていました。そういった仕掛けが欲しい。
その後中盤の展開も荒っぽく、キャラクターの深掘りが少ない設定なので、唐突感が多い印象に。
追記:(中盤の盛り上がりである、のび太がドラえもんを撃てない、しずかちゃんがのび太を撃てないというシーンはきずなの深さが見れてよかったです。ただタイムラインを逆戻しにするのならパラレル西遊記のように、洗脳されてしまった自分たちの町というのも少し見たかったかなと思います。途中、ママとパパがのび太の帰りを待っているシーンがありましたがあれは何のために入ったのか?町が洗脳される伏線かと思いましたが、何の仕掛けもなくいらないシーンに感じてしまいました)
怖かった。
心が綺麗になるではなく心がなくなるのが正しい。三賢人の言いなりになってるジャイアンやしずかが怖かった。
食べ物をわざと食べても怒らないジャイアンが怖い。
エンディングが映画用の歌なのは仕方ないとしてオープニングくらいはドラえもんの曲使って欲しいと思った。あんなに素晴らしい曲があるのに映画館で聴けないのは寂しい。
子どもには少し難しい内容のようで前席の小さい子ども(2歳くらい)が飽きて後ろ見てきた。
両親が面倒見ていて四六時中頭が動いて少し邪魔だったけど4人で5000円以上払っている事、そんなお金があれば1週間分の食費になるだろうしわざわざ映画連れてきて偉いと思うし子ども達に怖い思いして欲しくなかったから何も言わないでいた。
もう少しお利口さんに見て欲しかったけど、ドラえもんの内容も少し悪かったように思った。
来年の春公開のドラえもんは音楽関係の映画のようでそれもすごく楽しみだ。
ソーニャ
ソーニャがワンピースのペルと重なった。
友情と心、人間らしさがテーマ。
自分らしく生きるのが一番。
人間の感情を他人やロボットがコントロールや、支配しない世界は人間らしく生きられる。
Paradise
ドラえもん映画では久々に純粋なオリジナル作品、のび太"と"ではなく、のび太"の"に変わっているのも小さな変化だなと思い喜んで鑑賞。特典はミニ冊子でした。嬉しい。
流石はドラえもんといった安定感、けれどその中でも新たな挑戦に踏み切っていてとても面白い作品になっていました。今回はかなり大人向けな作品になっており、めっちゃマイルドなエヴァンゲリオンみたいな感じになっていました。
序盤はいつもの始まりで、のび太がこんな世界に行ってみたい、こんな世界であって欲しいと希望を言うシーンから始まりますが、いつもよりアニメシリーズに近いテンションで進むのは脚本の古沢さんがドラマを多く担当されているからだなと思い、何だか新鮮な気持ちでした。
今回の敵役は人を操る光を持つ博士ですが、そこまでヴィランヴィランしていないのが特徴的です。今まではのび太達とバトルしたり、対峙しあったりする事が多かったんですが、博士は洗脳に近い感じで同調の圧力を迫ったりするタイプで、宗教的なスタンスで支配するヴィランになっていました。そのため戦闘シーンは少なく、その点では去年のリトルスターウォーズには劣りますが、ある程度歳を重ねた自分にとってはそれが斬新に思えました。エヴァンゲリオンに近いなと思ったのもその点で、葛藤が多く描かれていました。小さいお子さんからしたらちんぷんかんぷんな場面も多いと思いますが、その葛藤が妙に自分とリンクして胸に刺さるものがありました。"映画ドラえもん"なりの答えを出しているのも印象的で、共存や自己犠牲も柔らかながらしっかりと描かれていたと思います。
ただそのヴィランである博士のストーリーがそこまで描かれないので共感性というところにはだいぶ欠けると思います。古沢さんの作品は映画でよく観ますが、そこでもヴィランがあまり魅力的では無かったので数少ない懸念点でしたが、ここは見事に的中。この博士にもう少し尺を割いてくれればもう少し評価が上がったかもしれないです。しずかちゃんのセリフに違和感があったのもこの描き込み不足ですね。
最初から張っていた伏線を後半から流れるように回収していくのも巧みでした。うまくいきすぎな場面は結構ありましたが、そこを気にしてもしょうがないの勢いで進んでいくので、ノイズにまではならなかったのも良かったです。
アニメーションは去年の時点でもだいぶクオリティが上がっていたのですが、今年も動くシーンはかなりヌルヌル動いており、ここはもっと評価されて欲しいなと思っている部分です。日本のアニメーション技術は年々進化していますが、ドラえもんも独自の色を残しながらも、時代に合わせたアニメになっていて迫力満点です。
永瀬くんがゲスト声優でしたが、そこまで違和感なくキャラにも合っていたと思います。山ちゃんは本当凄いなって思うくらい溶け込んでいました。少ない登場シーンでしたがしっかり印象に残っています。
久々のオリジナル作品でしたが、満足度の高い作品に仕上がっていました。来年もこのテイストならオリジナル作品になるのかな…?と思いつつ2024年も楽しみに待とうと思います。
鑑賞日 3/3
鑑賞時間 11:30〜13:30
座席 O-22
感心はしたけど、1度見れば満足かな・・・
とても丁寧に作られた映画だなという印象を受けました。
感心したのが伏線回収です。
伏線回収といえば南極カチコチや原作版・大山版宇宙小戦争ですが
大小ふくめ細かく伏線が張られ、丁寧にわかりやすく回収されているので
2作以上に良いギミック・鑑賞の楽しさにつながっています。
過去作(海底鬼岩城や宇宙漂流記、ひみつ道具博物館など)をオマージュしてるんだろうなというシーンもあり、
主要キャラのピンチの陥り方も、ここまでやるんだと、挑戦する姿勢に感心しました。
ゲスト声優も、ここ数年は演技にかなり強い違和感を覚える方が多かったのですが、今作は本業の声優並みには及びませんが、映画の印象を悪くするほどではありませんでした。
テンポも速いので、長いと感じることなく映画が観終えることができました。(個人的には宝島以降の映画ドラのテンポは速すぎるように感じますが・・・)
マイナスポイントとしては、
空への憧れの扱いが雑・教訓じみている・ゲストキャラクターへの感情移入のしにくさ・音楽が仰々しい点が気になりました。
空への憧れについては、オープニングムービーで映された空への挑戦の系譜や作中ののび太がしずかちゃんを誘うセリフ、空を飛ぶ道具が度々登場するなど、あちらこちらに空を飛ぶロマンを訴えていましたが、いまいち請求しきれていないというか、魅せるシーンがないためセリフやコマの端々でなんか言ってるなーぐらいの印象しか残りませんでした。
作品のテーマが手垢の付いたもので、子ども向けにわかりやすくしているためか、教訓じみているように感じました。作中のキャラの主張が昨年の映画の宇宙小戦争2021と被る部分があり、昨年の方がセリフを出すタイミングや演出が良かったため、既視感を覚えるとともに見劣りがしました。
ゲストキャラクターが複数登場しますが、ソーニャを除き、扱いがあっさりしており今いち感情移入できないというか、常に意識の外にいる感じでした。
また音楽がやけに耳につくというか、こうしときゃ感動するんだろとかとりあえず音量あげときゃいいだろ的な荒さを感じました。
随所に散りばめられた伏線はとても良いなと思いましたが、ストーリー自体は冷めてしまうものでした。
ただ今作の監督や脚本の方々なら良い映画ドラえもんで出来上がりそうという予感があるので、今後の作品に期待したいなと思います。
タイムリーな時事ネタぶっ込んできましたね
いや、まさかドラえもん映画でカルト集団&洗脳の話を見ることになるとは…!
パラダピアも三賢人も最初から違和感バリバリだったから「パーフェクト小学生になるんだ!」とか言って意気揚々としてるのび太に「おいやめろ目を覚ませ騙されてるぞ!」と何回突っ込みたくなったことか。
客観的に見れば明らかにおかしくても、渦中にいる本人は視野が狭くなってるからなに言っても聞かないんだよなぁ…。
マリンバの説得に耳を貸さないどころか反発して三賢人を擁護するのび太のシーンはなんだか見てはいけないものを見ているような…、実際こういうのありそうだなぁっていうのがまた…。
綺麗なジャイアンはいっそう、ホラーかと。
宗教は功罪あるから悪い面だけクローズアップするのもなんだけど、あくまで洗脳を行うようなカルト的な団体の危険性は子どもにもわかりやすくなってるのかな。
欲を言えばパラダピアはもう少し、序盤は観客も騙されるくらい理想郷っぽく見せて徐々に不穏に… って感じがよかったなぁ、とか。
子ども向けアニメ映画に対して少し贅沢か。
ドラえもんとのび太がワチャワチャ貶しあってるところを見たソーニャが、2人ともお互いダメダメ言ってるけど、そのダメなところを好きに見える、と言っていたシーンが印象的。
欠点も含めてありのままの君が好き! って言い合える関係性、いいなぁ。
もちろんありのままだけではやっていけないから努力も必要っていうのはあるけど、それは新恐竜で十分やってるし。
話的にジャイスネしずの活躍が少なめでちょっと残念だったけど、だからこそ終盤3人が元に戻ってからの大逆転は胸がスッとしました。
ジャイアンはやっぱり横暴でないと!
ところで宝島あたりからOP無くなっちゃったけど、やっぱりあった方がワクワク感あっていいと思うんですよ。
次回予告見るに、次の映画もオリジナル新作っぽい?
おもちゃの人形でブリキの迷宮かとも思ったけど、音楽会テーマかな?
楽しみです。
自分は自分。唯一無二の存在。
今年もこの季節がやってきた。映画ドラえもん。2006年の声優交代の時から、毎年欠かさず見てきたが、今年は特にクオリティが高い作品だった。この映画を通して、伝えたい事が分かりやすく、綺麗にまとまった作品だなと感じた。恐らく、この映画で伝えたかった事とは、自分は唯一無二の存在で、それこそが大事。つまり、みんな違ってみんないいを表しているのだろうと思った。私は、確かにそうだなと思った。完璧を目指すのではなく、他人に合わせてばっかでもない、自分を確立させて生きていく。ということは、とても大事だと考えているので、このメッセージには共感した。世は協調性がないだのと、周りに合わせることも重要みたいな風潮があるが、私はそうは考えない。"空気を読む"という事は、重要だと思うが、自分の意見を曲げてまで、他人に合わせる必要はないと思う。自分がそう思ったのなら、それをすればいいと思うし、無理に他人と同じ事をする必要はない。そんな私の考えを、具現化して映画に昇華してくれた古沢良太さんは、本当に凄いと思う。では、どうして☆4.5なのか、という事だが、少しだけ改善点があると感じた。それは、他の人もレビューしていたが、悪役の博士のストーリーをもうちょっと欲しかったという部分だ。博士の部分が少なすぎて、あまり共感が出来なかった為、最後のしずかちゃんの「博士も可哀想」という発言も、ん?となってしまった。私は、小説版も読んでいた為、博士の過去は分かっていたので、共感出来たが、映画だけを見た人は、あまり思い入れることも難しいと思う。そして、最後の終わり方も賛否両論あると思う。なぜなら、終わり方がアニメと似ているからだ。私は、アニメも大好きなので、いいなと思ったが、映画とアニメを別に考えてる人からしたら、映画らしくない、なんか締まらない、と思ってしまうのも仕方がないかなと思う。でも、全体を通してみれば、ものすごく完成度の高い作品で、ゲストの御二方も声優と遜色ないくらい馴染んでいたので、凄いなと思った。とにかく、今春、めちゃくちゃおすすめの作品ですので、是非、一度映画館でご覧になってはいかがでしょうか。
トマスモアを読む出木杉くん
ぞっとする違和感を織り交ぜ、不穏な展開を予感させる雰囲気で物語が進んでいく。
初めからわかりやすく善と悪という感じではなく、少し大人向けだが、友情とハラハラがふんだんに詰め込まれているため、子供も十分楽しめる。中学生あたりで見るのが一番面白いかな。
伏線のフリ方と落とし方も上手で、エンタメとしてとても優れた映画。
ただ、ディズニーの某ロボット映画なんかもそうだが、側がなくなったけど、メモリーが残るというオチは、子供が見たときに、はたしてめでたしめでたしで納得するのか、すっきり同一性を受け入れることができるのかが疑問だった。
以上が感想。リーガルハイからファンなので、古沢さんには頑張ってほしい。
ここ10年くらいの中では最高かも!
めちゃくちゃ良かった!!ドラえもんの映画でこんなに泣いたの初めてかも。と思ってたらエンドロールでまた号泣。ソーニャのキャラが良すぎる。冒頭の「虫」や天気雨、リサイクルの袋等、丁寧な伏線や仕掛けもあってとても良い出来。終わり方も素晴らしい。映画オタク目線でも好き。良い意味で、これまでの「お子様路線」を脱却した感じ?大人も子供も楽しめると思う。
テーマや「悪モノ」も精神性や宗教的なものであり、小さい子にはちょっと理解が難しいかなとも思うけど、子どもってちゃんと自分がわかる部分で解釈して楽しむからけっこう大丈夫なんだよね。
ソーニャの声が人気アイドルの永瀬廉てことをあまり意識しないようにして観てたんですが、ソーニャにとても合ってた。ロボットゆえの高性能だけどピュア、少年みのある声。しっかり緩急ついてたし、上手くやっていたと思う。
ドラえもんやのび太のおかげでソーニャが心や意思を取り戻す過程も丁寧だし、自分だけで空へ上がるシーンには素直に泣けた。
でもちゃんと生きてました、という展開も王道だけど良い。エンドロールがとにかく泣かせる。元の自分、本当の自分、自由な自分、トモダチになれる自分を手に入れたソーニャ。もうパラダピアの服を着ていないのも象徴的。
あの子どもたちは、のび太そっくりのメガネをかけていたし、セワシくんの子どもか孫かな?そう思うと胸熱ですね。
強制的に友だちを逃して自分が犠牲になる展開、メモリーが残っていたので再生できるというオチはベイマックス風味がありましたね。影響されてるのかな?
ただ、ドラえもんの映画に毎回ある、唐突に子どもらしからぬ良いことを言う「雰囲気台詞」は今回もちょっと気になり。しずかちゃんの「博士もかわいそうな人だったのかもね」とか、最後ののび太の「もともと素晴らしかったんだもん」とかですが…でも全体が素晴らしかったのでOKです!!
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