「面白いけど、、惜しい!」映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア) Tkさんの映画レビュー(感想・評価)
面白いけど、、惜しい!
今日見てきました!
日曜日だからか家族連れや、
同年代の人達もいて混んでました。
さすがドラえもんです、早速レビューします!
結論言うと、、
惜しい!!
脚本も丁寧だし、曲も
「お、カッコ良いな」ってとこがありましたが
(夜に壊れた飛行機に乗り込むシーンの曲とか)、
もう少しの描写が足りない印象がありましたね、、。
良かったとこ
・ドラえもんとのび太がタッグで活躍するとこ
やっぱりドラえもんの一番はのび太、
のび太はドラえもん!
そういうイメージがあったので、
これは嬉しかったです。
洗脳されてものび太はドラえもんを撃てないとことか、
心に来ました!
・のび太が洗脳されない理由付けが良い
ジャイアンやしずかちゃんたちはすぐに洗脳されてしまいます!
でもなぜかのび太は洗脳が遅い!
なぜなのか!
純粋に物覚えが悪いからです笑
この理由付けは本当に上手でした!
オトナ帝国でヒロシの靴下で目を覚ますのに、近い理由付けのセンスを感じました。
のび太じゃないとできないです笑
・話の展開が丁寧
最初にのび太が現代でユートピアをみた!
ってとこから話が始まるので、
過去にユートピアを探しに行くってなった時
「え、なんで現代で見たのに過去に探しにいくの?」
ってハテナマークでした笑
でも伏線だったんですね。
その辺は自然に過去に行くってやって欲しかったけど、
そう言う伏線回収は丁寧でした!
出てくる武器がショックガンじゃなくて
変身銃なのも伏線だったんですね。
ちょっと伏線違和感出しすぎです笑
ちゃんと回収されるからよかったけど
・EDが楽しめた
EDでソーニャのその後や、
バイオリンが下手なしずかちゃんが描かれてたのは愛を感じました!
リトルスターウォーズ2021は劇中のシーンの垂れ流しでがっかりでした。
やっぱり映画はEDでも楽しませて欲しいです!
・ゲスト声優さんの演技が上手
今回はキンプリや芸人さんといったゲスト声優が多かったのですが、
みなさん上手でしたね!
違和感全くなかったです!
もう少しなとこ
・いきなり教養的で説教くさいセリフを出す
ソーニャくんを異次元でのび太とドラえもんが説得するシーン、すごい良い!
良いんですが、、
いきなり説教くさいセリフ吐きすぎです。
心があるんだ!みたいなセリフをのび太たちが言うけど、
ソーニャくんが心を失ったみたいな過去描写とかないですよね。
というよりソーニャくんの過去はダメロボットだったってだけで、
描写が少なすぎ。
心を失った過去のシーンとか数分で良いからもっと掘り下げてくれ、、。
主要キャラのこともっと大事にしてください。
・三賢者いるかな
この人たちいらないでしょう。
小学五年生の子供たちが
「三賢者」ってちょっと難しい言葉を連呼するのに違和感でした。
リトルスターウォーズの大統領とか、
そういう1トップのわかりやすい役職ならわかるけど、
三賢者って、、笑
のび太意味わかってるのかな。
そもそもこのキャラ3人もいらないし、敵のボスの博士も最初から出して、
仮面かぶって正体分からないとかで良いかと。
ギガゾンビっぽくなっちゃうけど。
あまりに三人の必要性もないので、
「声優とか俳優さんを多く出させるために無理やり増やしたキャラなのかな」って思いました。
・そもそも展開に描写が少ない
本当にそれぞれの描写不足に、
2,3分の回想とかつけたらもっと感情移入できたと思います。
ソーニャくんが博士に反旗を翻すのとかもあんまり感情移入できない。
だったらもっと博士がソーニャを実は1から作ってて、
博士をあそこまでなるまで止められなかったのは僕の責任だ!
みたいな。
それでソーニャくんが覚悟を決めるみたいな。
その方が理由が強くなったと思います。
・のび太が最終的にお助けだけのキャラになってる
今回は最終的に
「人は違って良い、パーフェクトじゃなくて良い」って話になるんですが。
いやいや、のび太にはくだらない取り柄が一つあります!
射的です!
そこを少しは出して欲しかったです。
ジャイアンたちをのび太が説得して目を覚ますシーン、目を覚ましたスネ夫が銃で敵を倒しますよね!
あのあとのび太に
「確かにのび太は泣き虫で何にもできないけど、射撃だけはピカイチだ!」って銃を渡してのび太の無双!とか見たかったですね、、笑
わがままですかね。
でも今回ののび太が敵を撃つ描写で一度も撃ちミスはなかったのはよかったです。
・飛行船で戦え!
これのタイトルは空飛ぶユートピア、
飛行船も題材の一つですよね?
飛行船での空中戦少なすぎ笑
最後の博士の太陽もあっさり壊しすぎです!
あれをみんなで
「飛行機でのりこむぞー!」
みたいな展開かと思ったのに、
あっさり敵は諦めて未来警察につかまってて、拍子抜けでした。
昔の藤子さんの映画でも未来警察が戦闘もなしで全部持ってく展開ありましたが、
そういうとこは真似しなくて良いです!笑
以上でした!
脚本家さんは結構よくしようって頑張ってたんですが、偉い人の
「こういう教養を入れろ!説教セリフを入れろ!」
って圧力があって描写の労力持ってかれたのかなって
深読みしてしまうドラえもん映画でした。
ドラえもんは小学生5年生の純粋な行動の末に一つの答えを出すだけで、
いちいち説教くさい言葉を口に出すもんじゃないと思うんですが
それも難しいんですかね。
教養を伝えたいなら題材をドラえもん達に無理に言わせるのではなく、
ドラえもん達ならどう答えを出すか、
ドラえもん達に題材を合わせて欲しいです。
そうじゃないとドラえもん達に違和感出てきちゃいますし、良いことないと思います、、。
なんにせよ新作の中では結構楽しかったです!
来年は音楽系ですね!
楽しみにしてます!