エゴイストのレビュー・感想・評価
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人としてどう生きるかのドキュメンタリー
愛とはなんぞや アイフルではない
これはもうドキュメンタリー映画!
さすが松永大司監督。
とにかく、全てがすごい。
どんどん惹かれるし、引き込まれます。
鈴木亮平さんでも宮沢氷魚さんでもない。
浩輔と龍太しかいないし、映像もふたりの音や色をそのまま切り取ったよう、、。
宮沢氷魚さんがインタビューで「原作よりも映画が先のがいい」とおっしゃってました。
私は、『予告動画→原作→ネットの記事やインタビュー等→映画→原作』でしたけど、映画が先もよかったかなと思います。
以前、「この映画は、公式含め前知識無しに観たかった!」と悔しく思った事がありましたけど、『エゴイスト』もそうかもしれない‥。
でも、上映開始すると内容に触れる投稿も増えてしまうので、それならば原作読んだ方が良いかなとも思います。
原作がもうすごく良いので!
すっかり宮沢さんのファンになりました
【エゴイスト】観てきました。(2/10〜公開中)
ゲイカップルの話という事で、少しドキドキしながら・・・
The Boomの宮沢さんの息子である宮沢氷魚さんの映画を初めて観ましたが、あまりに素晴らしく、ちょっとした衝撃を受けて、観終わった後もなんだか彼の顔が頭から離れません。
184㌢でスラリとした美青年、その透明感が半端ないです。
澄んだ瞳で無邪気に笑う綺麗な顔。
トレーナーとしての真剣な顔。
時にキリッと目を見据えて訴える顔。
泣きじゃくる子供のような顔。
これはすごい俳優さんだーーーーー✨
すっかりファンになりました。
まず始めに宮沢くんが主役にキャスティング決まっていて、その相手役を何人か候補のいた中から鈴木亮平さんに決まったそうですが、2人の息ピッタリでした。もちろん、鈴木亮平さんも素晴らしい演技。
ちょっとした仕草や目線で感情表現が絶妙で、女言葉もすんなりと受け入れられたし。完全になりきっていた。
エゴイスト、しょせん愛はエゴイズム?
受ける愛に、与える愛。自己満足?
わからないけど、少なくともこの映画には愛が溢れていた。
それは間違いない。
ラストが好き。
「家族のような、なんて事ない会話」でそっと終わるラストが、粋です。
音楽も良かった。
※一方、今のキムタクの映画では眼光鋭い明智光秀を演じている宮沢さん。つくづく俳優ってすごいなー
想い合うがゆえに相手を追い詰めてしまう愛の地獄... 同性同士の格差愛を通して愛の残酷さを衝く映画!!
鈴木亮平さんと宮沢氷魚さんというスタイル万能の二人が官能的に愛を交わす同性愛の物語ながら、その背後で夫婦の、そして親子のどこかしら後ろめたさを伴った辛い愛の形を描いたピュアラブストーリーです。
人目を憚る愛に限らず、社会的格差を孕んだ愛、そして与え与えられる互いの総量が不釣り合いに感じられてしまう愛……大上段でこれ見よがしにそうした障壁を語ることはせず、それがゆえに当事者たちの苦しい胸の内がストレートに此方に伝わってくるような非常に繊細な構成となっています。
同性愛の物語、ということで共感する方にはダイレクトに、そうでない方にも、愛というものが等価交換のような確かなものであることは極めて稀で、むしろそうでない関係性の時にこそ互いの真価が試される、ということが客観的に感じ取れる繊細な作品だと思います。
眉目秀麗でスタイル抜群なお二人なので、もちろんそういう需要にも十二分に応える一本だとは思うのですが、パートナーのみならず自分の夫婦関係や親子関係を考えるのにこれほど適したものもそうないのではないでしょうか。
色んな意味が込められた、すみません、ごめんなさい、ありがとうをたくさん聞いた
そんなに「すみません」て言わなくていいのにと思った。でも日本語の「すみません」の意味の多さと過剰に使うのがこの映画では嫌でなかった。
スタイリッシュでセンスのいい内装の部屋(浩輔)を邦画で初めて見たような気がする。掛けられている絵、ブルーに統一されたリネン類、流れているクラシック音楽、美しいクローゼット。ソファが唯一ちょっと違う?浩輔の趣味?そしてこれほど美しいセックスシーンを邦画では初めて見た。
鈴木亮平と宮沢氷魚、二人とも手が美しく長くて細い指。ずっと見ていたかった。そして宮沢氷魚の存在そのものの透明さに心が揺さぶられた。龍太の母の作ったお惣菜をお土産に貰って冷凍しておき、それを解凍して浩輔が食べるシーンは浩輔の母と龍太の母と龍太への思いが詰まっていた。
婚姻届を貰ってきて記入して家の中に貼って幸せを感じる、なんてことを聞いただけで泣けてくる。結婚は全ての人の権利で、するもしないも自分と相手で決めること。そんな当然のことが未だにできない国に住んでいることがつくづく嫌になる。
この映画の前提になっているのは、同性同士の結婚ができない日本、突然シングル・マザーになった人とその子どもに手を差し伸べるセーフティネットが無い日本が舞台であることだ。大学まで学費が無料であれば、龍太は母の病気を理由に高校を退学することもなく大学にも行ったかも知れない。そして母と自分の生活を成り立たせる収入が得られる職業に就けたかも知れない。
もし浩輔と龍太が結婚できたら、浩輔は龍太に別の形のアドバイスや助けを申し出ることができただろう。そして龍太の母は浩輔の母ということにもなる。浩輔と龍太の母の関係がいいものであれば龍太の母への同居の申し出も決して突飛なものではない。マイノリティーを無いことにしている社会がマイノリティーの人達を苦しめているだけだ。だから!これはエゴ?と悩ませてしまうんだ。彼らは全く悪くない。
エゴを貫き通した男の純文学的なお話
タイトル通り
エゴイストの映画でした…
ゲイの描写が注目されるかもしれませんが
本作は鈴木亮平が『エゴ』をゴリゴリ押し通す
映画です
悲しいまでに
エゴから逃れられない男のお話です
役者陣は
ものすごく良かった!
柄本明の変幻自在ぶりはものすごい!
阿川佐和子のナチュラルぶりもすごい!!
そんな中でも
鈴木亮平の演技はやはり安定感ハンパない!!!
どこを切り取っても
すごいです!!
私的には
恋を失うかもしれない
その時の苦悩の表情に
最もググっときました
映画全編から
監督さんが
役者さんが演じやすい空間を作ってるんだろうなあ
と感じさせられました
カメラワークも
独特であり
寄り、寄り、寄りで
迫りまくります
作中音楽はほとんどなく
音が恋しくなる映画でもありました
本作に唯一欲を言わしてもらえれば
鈴木亮平の相方のパーソナルトレーナー…
パーソナルトレーナーの役なので
身体作り
もう少しして欲しかったなあ…
といったところでしょうか
総じて
良質な文学作品を読む感覚を味わえる
そんな作品でした!!
鈴木亮平を観に行きました。
口コミのとおり 前半は 過激なシーンが多いですが 中盤からは 雰囲気がガラリと変わって
鈴木亮平の 際立った演技が中心になります。
孤狼の血Ⅱ でのサイコパスな役とは 真逆な鈴木亮平が観れます。
後半の 母親に対して 甲斐甲斐しく 世話をする姿に 本当に 泣けてきました。
いったい 鈴木亮平は どこまで 進化するのでしょうか?
ドキュメンタリー映画を観ているようでした。2人の描写も、強烈ですが...
心が。。。
実は家族愛だったのです。
これほどまでに観る前と後での印象が全く違う作品も珍しいなと思った。
マイノリティの作品はよく見てるので、氷魚くんも2度目のゲイ役なんだけど、彼の色素が薄いってとこからくる透明感はこの作品でも際立っていて、不思議と男性同士の行為がとても美しく感じてしまった。
鈴木亮平さんもあの逞しい体もなんだかとてもステキでした。2人とも身長が高く、スタイルがいいので、彫刻を見てるような気分でした。
ちょっとわけがわからなくて、えっ?ってなったのが、浩輔が派手なガウンを着て、高音で急にショーのように歌い始めたとこ。あれは必要だったのかな…
14歳で母を亡くした浩輔。
母に対しての思い、やってあげたかったこと、してほしかったこと、きっといろいろあったのだと思う。
それとは反対に龍太は母のために高校を中退し、早くから仕事をして、母を養うために必死に生活費を稼いでいる。自分ができなかった母のために生きる彼を羨ましくも思い、守ってあげたいと一緒に生きていきたいと心から願っていたのだろう。
中盤あたりから、この愛しい龍太の笑顔がもう見れなくなるんじゃないかという予感が付き纏った。全然、内容は知らなかったけど、そういう空気が流れ始めていて、とても切なくなった。
浩輔は龍太のことだけではなく、彼を産みここまで育てててくれたお母さんまでもが大事な人になる。今まで過ごせなかった母との時間を埋めるように、取り戻すかのように龍太の母と過ごす。きっと心の中の空っぽだった部分が満たされていく気分だったのではないだろうか。
浩輔が愛がわからないと言うと、龍太の母は龍太も私もあなたからの愛をいっぱいもらいました。愛は受け取る側がわかればいいんですと…。
なんだか、男同士の恋愛はもうどっかにいっちゃって、まるッと愛の話になっちゃいました。大切な人はいつも自分の周りからいなくなってしまうけど、ちゃんと心の中に温かい何かを残してくれるんです。
利己主義から愛他主義へ
社会派ドキュメンタリー
予備知識を入れずに見に行ったら思いっきりぶん殴られた。
社会派ドキュメンタリー映画のような本作。LGBTQのみならず貧困や母子家庭、ヤングケアラーといった社会的弱者が現代日本で生きていくことの難しさを突きつけられる。この映画を見てあなたは何を感じるのか、またあなたに何ができるのかと問いかけられているような気がした。
主人公は自分を責めるがではどうすればよかったのか。個人でできることは限られる。あの母子にとって主人公に出会ったことはむしろ救いだったはず。弱者を切り捨てない世の中にするためにメッセージを受け取った一人でも多くの観客が意識を持つ必要がある。自分に課せられた荷に帰路の足取りは重くなったがそれでも見てよかったと思える映画。
前半のゲイカップルの生々しいインティマシーシーンもこの映画に説得力を持たせる。そしてとにかく役者の演技が見事。冒頭でも述べたようにまさにドキュメンタリー映画のような違和感のない演技には脱帽した。
エゴなのか愛なのかそんなことはどうでもいい。人が寄り添って生きていくことを誰も咎めることはできない。最後の母の言葉とそれに応える主人公に涙がとめどなく溢れた。
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