エゴイストのレビュー・感想・評価
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素晴らしい演技力に魅了された
自伝的小説を映画化したヒューマンドラマ。地味なストーリーで共感できるような内容では無いが、主演の鈴木亮平を中心に出演キャストの演技力が素晴らしくスクリーンに引き込まれた。さらにドキュメンタリータッチの映像による描写が、繊細な心の葛藤をより一層引き立てているように感じた。
2023-25
「君の名前で僕を呼んで」と比べるなら・・・
愛とエゴは表裏一体
エゴイスト、そのタイトルがついた意味を鑑賞後考え続けている。
恋人が死んだ後もそのお母さんの世話を焼くなど、なかなかできることではないのだ。
享受する側が、息子も私も愛してくれてありがとうと、思うのであればそれは愛だと思うのだが、与えている側が愛だと思っていない。愛が分からないのだ。
あくまでも自分のエゴとしての行動であると自覚しているから、与えても与えてもごめんなさいと謝るのだ。
なるほどなあ。やられたな。
愛もエゴも表裏一体なんだ。
好きな人の誕生日にプレゼントをあげることを想像してみてほしい。
多分、予算を告げてなんでも好きな物買っていいよとお店に連れて行って買ってあげれば間違いなくその相手は喜んではくれるだろう。
でも相手には何も聞かず、自分がその人に似合うだろう、その人が思いついてもいないけど絶対使えば便利だろうといったものをプレゼントしたくなるし、サプライズであげたくなる、それがエゴなんだと思う。
どちらも同じ金額だとしたら、一体どちらが自分にとって満足なんだろう。
実は人に自分のプレゼントしたいものを与えることもエゴイストな行為なんだないと思い至る。
車に乗ってドライブに行かせてあげたかった。
そんなシーンはこの映画のどこにもないのに、宮沢氷魚のみずみずしさ、鈴木亮平の七変化な演技力生々しいラブシーンを前半でみていることで、あたかも二人があの軽自動車で海へドライブしたシーンが目に浮かぶのだ。
見てもいないのにね。
そんな不思議な突き刺さる作品であったのは間違いない。
鈴木亮平はさすがだった
ゲイの浩輔は東京でファッション誌の編集者として働き、1人で自由気ままな生活を送っていた。そんなある日、浩輔は母を支えながら暮らしているトレーナーの龍太と出会った。浩輔と龍太はひかれ合い、セックスするような関係となり、時には龍太の母も交えて食事したりして、満ち足りた時間を過ごしていた。龍太の母に、自分の亡き母への思いを重ねてた浩輔は、中古の軽を購入し、龍太と2人でドライブの約束をしていた日、龍太は現れず・・・という話。
BLやゲイは苦手なんだけど、浩輔役の鈴木亮平が素晴らしく、そんなに違和感なく観れた。
セックスシーンは「窮鼠はチーズの夢を見る」ほど過激じゃなくて良かった。
ゲイとか関係なく、母親思いの2人の息子の話として観ればウルウルすると思う。
題名のエゴイスト、って誰のことなんだろうと考えてたが、イマイチよくわからなかった。浩輔なのかな?
いい意味で、「思ってたんとちゃう」
「同性愛者」を描いたってもんじゃない。ただ単純に「愛」って一体なんなのかもう一度考えてみてと問われた映画だった。
「愛」と聞けば恋や結婚を思い浮かべるが、この映画では親子の間にある「愛」というものを常に軸にして進行する。
自分はこういう映画こそ差別や偏見のない世界を目指すにあたってスタンダードになるべき映画だと思う。
差別を受けた側の人間に焦点を当てて世間からの認知を少しでも得ようとする動きは決してダメではない。むしろ発展において大事なことである。
しかし、ここ最近あまりにも過剰な配慮をしている作品(主にハリウッド)が見かけられる。例を出すと、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の中で女性同士のキスシーンが導入されていた。このシーンについてアメリカでは様々な議論が巻き起こった。
私が「度を越している」と思った理由は、このキスシーンを男女のキスと同等の扱いをせず、むしろ強調していた点だ。もうこの時点で無意識に差別しているのと変わらないのだ。
この『エゴイスト』においては、同性愛はただの恋愛であり、その恋愛を通して鈴木亮平さん演じる浩輔がどういう人間として生きていくかを見届ける作品だと思いました。
最後に一言。鈴木亮平さんはいま日本で最高の俳優だと確信できた。
セックスシーンはいらない
【SEX描写に注目がいきがちだが…】
誰もエゴイストではなかったような?
最初の一歩
演技力が凄い‼️
人としてどう生きるかのドキュメンタリー
愛とはなんぞや アイフルではない
これはもうドキュメンタリー映画!
さすが松永大司監督。
とにかく、全てがすごい。
どんどん惹かれるし、引き込まれます。
鈴木亮平さんでも宮沢氷魚さんでもない。
浩輔と龍太しかいないし、映像もふたりの音や色をそのまま切り取ったよう、、。
宮沢氷魚さんがインタビューで「原作よりも映画が先のがいい」とおっしゃってました。
私は、『予告動画→原作→ネットの記事やインタビュー等→映画→原作』でしたけど、映画が先もよかったかなと思います。
以前、「この映画は、公式含め前知識無しに観たかった!」と悔しく思った事がありましたけど、『エゴイスト』もそうかもしれない‥。
でも、上映開始すると内容に触れる投稿も増えてしまうので、それならば原作読んだ方が良いかなとも思います。
原作がもうすごく良いので!
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