雪道のレビュー・感想・評価
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『身も心も捧ぐ大和撫子のサービス』???
標記の文面の掛け軸が慰安所の向かって右側に掛かっている。しかし、大日本帝国なら絶対に掛けない軸だと日本人なら分かる。
また、病気になった少女を同胞の前で意図も簡単に『射殺』する。
それでいて、憲兵と兵隊と慰安婦が同じ『テーブルで談笑』して酒を飲み交わす。挙句の果てに、『集団虐殺』
さて、
こんな事あったのか?
抑圧された女性の歴史を、こんな短絡的ストーリーで表して良いのだろうか。
『慰安婦や慰安所がなかった』とは言わない。しかし、こんな慰安所は無いと断言できる。
日韓中そして全世界の女性の方々へ!
団結してもらいたい。敵対する時ではない。国家のこう言ったナショナリズムを一掃しなけりゃ駄目だ。勿論、日本人にも、韓国人にも、こう言ったナショナリズムは沢山存在する。
しかし、貴女達女性だけが実害を被るのだから。こう言った問題は女性自身の力で解決しなければならない。
言い忘れた。民主主義国家の一員なら、
三権分立のしっかりした国を継続させる自覚だけは、老若男女関係なく最低限に持つべきである。
この映画のこのあとは、1950年朝鮮戦争が勃発する。日本から解放された彼女達は、決して幸せではなかったはずだ。そして、この映画ではそこを描いていない。しかし、日本はそれで特需景気を迎える。道義的な責任があると僕は感じる。そして、残念ながら
大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国の二つの国が存在して、74年間戦争は終わっていない。
結論を再度もうしあげる。
ナショナリズムを煽るだけの映画であってはならない。
知らないことはやはり恥ずかしいことだ
このようなことに興味もなく全く知ろうともせず仮に偶然知った(普通に生活してれば知るはず)としても気にも止めない人もいる、たくさんいる。でもそれは恥ずかしいことだと思う。
朝鮮半島の支配層、富裕層であった子も、その家で働く貧しい家の子も、経緯は違えど同じ列車に乗せられついたのは中国の日本軍駐屯地。
どのように連れて行かれたか、そこではどんな生活か、冷たい雪の道を逃げる少女たち。
たまたまチラシを見つけ上映会にて鑑賞した。細々と上映会と支援を募っておられようであった。多くの人に見てもらいたい、
時代に翻弄された少女たちの物語は決して過去のものではない。
もともとがテレビ局製作のドラマで、制作スタッフのほとんどが女性、少女が主人公ということもあり、慰安婦が題材ではあるが、直接的な性描写はない。ただし、慰安所での暮らしなど証言をもとに再現されたのであろう、生地獄であったことがよく伝わってくる。
病気で斑点のできた少女がいきなり銃殺されるシーンや少女たちが列車に詰め込まれるシーン、用済みになって殺されるシーンはショックだったが、特定の人物が鬼のような残虐な悪役として描かれていない。
硫黄島へ送られる日本兵への同情的なシーンさえある。
日本統治下ながら、少年少女の日常が美しく描かれて(演じられて)おり、それだからこそ、残酷で哀しい。
決して反日、糾弾を目的とした作品ではない。
生きのびて帰ったら、母には軍需工場で働いていた、真っ白な綿にまみれて働いていたと嘘をつく、お腹を大きくして赤ちゃんを産みたい。少女の言葉が悲しい。
結婚もせず、赤ちゃんを産むこともなく、嘘をつき通して戦後を生きた女性たちがたくさんいたのだ。
時代に、戦争に翻弄された女性たちの物語は決して過去のものではない。
どうしても慰安婦問題になってしまうから、観せかた難しいのかな。日本人にはハードルが高いかもしれませんが、誠実に作られた作品だと思うので多くの人に観てほしい。
少女たちを演じたキム・ヒャンギとキム・セロンがとてもよかったです。今やそれぞれ主役を張る女優さんなんですね。
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