クレイジークルーズのレビュー・感想・評価
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脚本家の名前で集客(?)出来るのはかなりすごいのだ
Netflixは次々にオリジナルを出して契約者を増やす作戦を成功させている訳です。
映画館に行かずに自分の家でお手軽に作品を楽しむサブスク。
私などはまさにそういう枠なのですが。
中には全6話〜みたいに映画の尺じゃ足りない内容を
そしてテレビドラマには出せないものを
やって頂けるのもあって ありがたい。
浦沢直樹のPLUTOなどは映画ではあり得ない分量を余す所なく見せてくれたし、少し前の佐藤健と満島ひかりのファーストラブ、松坂桃李と仲里依紗の離婚しようよ なども成功している。
バカリズム脚本の殺意の道程などは 映画でかいつまんで見るより遥かに見応えがあるので、この方式はレンタルビデオよりさらに手軽なレジャーとなっている。
この作品の話をすると、ストーリーは甚だ娯楽向きのイージーサスペンス。
「カンヌ映画祭に出たい」という役者に「映画はTOHOシネマズで見ればいいじゃない」
「おもしろい漫画原作でつまらない作品作ってる」
「いい作品じゃなくてお金になる作品を作るのよ」
こういうセリフをバンバン言わせるところは小気味いい。
でも、いい作品を監督主導でとこだわると 食べていけないくらいお金になりませんからね。
坂元さんはその辺りの皮肉も込めていたのだろうか。
だとしても殺人事件。
解決しないで終わりは ない。
その辺りの決着の付け方はさすがとしか言いようがない。
終始ずっと楽しい!
物語の始まりから、ラストまで、ずっと楽しいです
豪華なセット、煌びやかな衣装、コミカルで何よりテンポがいいです。
前半は登場キャラクターのクセの強さで引き込まれ、後半は恋愛ストーリーとして引き込まれていきます。
プールのシーンの宮崎あおいの可愛さは必見です。
ジャンルが違うので例え間違っているんですが、踊る大捜査線ムービー、のような常に惹きつけるポイントが存在し続けている映画です。
シックスセンスのように超感動する!とかではないのですが、出てくる何気ないセリフが割と心に刺さりますそんな映画です。
菊地凛子にツッコミながら笑ってみるも良し、彼氏彼女とお酒飲みながらも観るも良し、とっても素敵な映画なのでオススメです!
楽しかった、それなりに
豪華客船クルーズで思い浮かべるのは、ダイヤモンドプリンセス号で起こった新型コロナウイルスの集団感染。閉鎖された空間の怖さを感じた覚えがある。考えてみると、容易に引き返す事ができずに途中下船も難しい。ミステリーの舞台にはもってこいの場所だ。
本作は、坂元裕二さんの脚本だから観ようと思った映画。出演者が想ったよりも豪華で驚いたが、それよりも永山絢斗が出ていることに驚いてしまった。Netflixだとこういうことができるからありがたい。
二人の男女がお互いの恋人の浮気旅行を阻止するために協力するって流れと殺人事件が絡み合う、妙な映画だった。ラブコメとしてならそれなりに面白いが、ミステリーとしてはあまりオススメできない。最後に笑って踊ってる場合か?と思ってしまった。元々ミステリーとして撮られた映画ではないからそれでいいのかもしれないけど。気楽な気持ちで観ないと失望する可能性は大。坂元裕二さん脚本と考えるともう少し期待してしまうのも正直な感想だ。
観終わった後に、ダイヤモンドプリンセス号の集団感染を想像すると、あんな空間で集団感染なんておぞましいと思ってしまう。しかも新型コロナウイルスの情報量がほとんどない状況だったし。
坂本裕二の名前に期待して鑑賞すると、ガッカリするかも
火サスを高価な機材で、腕のいいスタッフが撮った。そんな感じ。主役も吉沢亮と宮崎あおいだし、最後まで一気に見れる。
めちゃ富裕層一家の描かれ方が、あまりにもコテコテすぎるというか、コメディーに寄りすぎて、サスペンスとしての面白みはない。
坂本裕二の名前に期待して鑑賞すると、ガッカリするかも。
キャストと豪華客船の風景が見どころ、よくも悪くも軽&ゆる映画
サブスクで暇つぶしに観るのがちょうどいい、お気楽サスペンス&ライトコメディ。
リアリティラインは低め、散々見たような設定、展開もご都合ありのお約束という感じ。安心感のあるキャスティングとMSCベリッシマ号のリッチな雰囲気(実際の船でのロケなし、実寸大セットとVFXではあるが)を楽しむのが吉。
最近深刻なテーマの邦画ばかり観ていた身にはこの軽さもある意味ありがたい。
キャストでツボったのは菊地凛子。彼女、シリアスでもコメディでも極端さのあるキャラを演じるのが上手いなあと改めて思った。
朝ドラ「ブギウギ」の茨田りつ子役では、主人公との関係性における真面目な意味での存在感と、うっすらまぶされた淡谷のり子のモノマネ風味からくるユニークさの絶妙なバランスが素晴らしい。そのユニークな部分が本作で遺憾無く発揮されたという感じ。世間が持つ業界人のイメージの戯画化が上手くて笑ってしまう。
正直、坂元裕二のインパクトを狙い過ぎた台詞回しは普段苦手なのだが、保里川藍那に関しては菊地凛子の振り切った演技がその先入観を中和してくれた。
それにしても、「怪物」でカンヌ脚本賞を受賞した後に、時系列的に偶然とはいえ登場人物が「なに? カンヌって。TOHOシネマズで見ればいいじゃない」「カンヌっていうのは庶民からじゃなくてお金持ちからお金を取る作品っていうことね」と言ってしまう作品を世に出す流れになるとは、坂元裕二もカンがいい(褒めてはいない)というか何というか。
本人はこの偶然について、「内輪ネタのようで恥ずかしいが、自分が鋭くなってきているから」とインタビューで答えている。そーですかー。
個人的には、保里川以外は「坂元裕二ってこうだよな」(苦手意識に基づいて)という壁を越えられない部分が散見されたのだが、坂元ファンにはその辺も見どころなのかもしれない。
吉沢亮とコメディといえば、アイリスオーヤマのCMシリーズで演じる要(かなめ)正直のキレキレっぷりが好きなのだが、本作ではちょっと弾け方が物足りなかったかな。アイリスオーヤマを前提にするのも何だけど。
冲方は彼に当て書きされたらしいが、吉沢亮はもっと出来るのに、と思ってしまった。
宮崎あおいを久しぶりに見たが、若い。変わってない。現在2人の子育て中で、2年ほど作品に出演していなかったらしいが、Netflix作品の制作現場が労働時間管理もしっかりしており、育児中でも働きやすい環境があったことも今回の出演理由のひとつだそうだ。
永山絢斗が普通に出演しているのは、昨今の風潮に照らしてちょっと驚いた。いや、これで全然いいと思う。映画製作は、たった1人の不祥事とは無関係な大勢の人が関わっているのだから。Netflixオリジナル作品の強みという面もあるのだろうが、他の映画でも諸事情調整して、これが当たり前になってほしい。
長谷川初範演じる宗平がさらっと語った過去は、このゆるい話に不似合いなエグさで一瞬引いてしまった。
謎解きとラブストーリーについては、めまいがするほどベタなので語れることはない。
キャストの面子とベリッシマのセットを中心に、気軽にゆる〜く楽しむ心づもりで観ることをおすすめします。
気軽に楽しめて良かった
テンポよく気軽に楽しめる作品だと思います。
前評判とか監督さんとか、いろいろ期待しすぎるとそうでないのかもしれないですが、何も前情報なしに見て、「あー面白かった!」と思える作品だとおもいます。
細かいトコを気にしだすと違和感もあるのですが、気にしてたら映画なんて楽しめない!
クセのある登場人物の掛け合いも楽しいし、遺産相続をめぐる殺人事件をテンポよく描いて、見終えた後の後味も悪くない。
個人的にMSCベリッシマに乗船してた事もあり、船の様子が違和感なく描かれてた事も評価に加えてあります。
期待しちゃったからなぁ
赤ずきんと同じで予告と監督やキャストの豪華さに
つい期待してしまったから余計に
予告の想像を超えなかったパターン。
とりあえず観たいから加入してもらうためには
必要な事ではあるんだろうけどね。
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