消えない虹のレビュー・感想・評価
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罪を犯した人は希望を持ってはいけないのか
新聞記者の月野木薫は13歳の時に友人に妹を殺されてしまった。今は結婚式を間近に控え幸せな日々に期待を抱いているが、そんなある日、中学校の屋上から女子生徒が転落死する事件が発生した。女子生徒を転落させた加害者の少女は、月野木が日頃から面倒を見ている友人・岡田の娘だった。そして、被害者の少女の両親の会社で働き、家族同様の付き合いをしてた香川晃は、別の名前があり、月野木の妹を殺した元加害少年だった。この事件をきっかけに、月野木と香川は26年ぶりに再会することになり・・・という2つの事件が絡み合った話。
もちろん、被害を受けた方は加害者を一生許さないだろうし、いくら謝罪されても、死んだ子は生き返らない。それはわかった上で、加害者は将来への希望を持ってはいけないのか、という点がポイントなんだろうと思う。
本当に被害者を憎んで殺してしまったのか、どうもそうじゃなさそうな突発的な殺人?っぽいところがポイントなんだとも思う。
なかなか考えさせられた作品だった。
茜役の矢崎希菜は可愛くて聡明な感じの女優だった。20歳くらいで13歳のの中学生役が出来るのも凄かった。今後に期待したい。
いまはなんとなく生きてるだけでいいと思えた映画
わたしが本作を観ようと思ったキッカケは2020年からいままでにない絶望感を感じていた時(いまは時間が少しずつ解決してくれているみたいです。)。
タイトルとポスターの女の子のなんとも言えない表情に惹かれました。
本作は幸せになってもいいのか?がテーマみたいな映画だとわたしは受け取ったのですが、、
2年前のわたしはそれ以前のこの地球に存在していいのか?くらいのヤバかった時でした。
仕事を休職して、自宅ではずっと布団の中で天井ばかり見てた。
少しずつ日常を取り戻し、仕事も復帰して、、
目標も見失って、最低限のことをこなし、映画を映画館で観ても以前より感動できなくなってた時期もありました。
本作ははっきり言って重たいテーマの映画です。
けれど、わたしはまだまだもっと自分のための解決策が欲しくて観ました。
わたしなりの本作の感想は、、、、、
いま幸せを求めなくてもいいんじゃないか。
取り敢えずいまを生きていこう!
がんばれない時は無理しない。
最低限のことができていればいいんじゃないかな。
ってことでした。
ラストシーンが良かったです🌈
いまが辛くてどうしようもない方、なんのために生きなきゃいけないのか?
という方には本当に観ていただきたいです!
勿論、いまとっても幸せな方も、、
明日がいつもと同じなわけではないからです。
島田監督のニコニコしたお顔と握手していただいた時のホッカホカの手の温かさで少しホッとしました😊
ありがとうございました!
奇遇がすぎる
2022年劇場鑑賞237本目。
なかなか衝撃的なポスターで目をひきますが、この娘は主役ではありません。
観ているとこのポスターに書かれている娘の起こした事件はあくまでストーリー上きっかけに過ぎず、その奥にもう一つの物語があることがわかります。
しかし、絶対ないとは言い切れませんがこんな偶然あるかなぁと思ってしまいました。
事件が起きているので出てくる人全員暗いのは仕方ないかなと思いますがちょっと辛かったですね。もう起きてしまった取り返しのつかないことに苦しむ人々の物語でした。タイトルの虹は希望の象徴なのですが、果たして希望を見いだせる流れだったかどうか・・・。
同じ石川県の監督作ということで関係者の方(監督じゃないですよね?)がチラシ配っていて、終わった後劇場前でお礼の挨拶してくれたので☆少ないの申し訳ないんですが(笑)
なんだか、惜しい!
序盤は二つの話の交差と過去の場面の差し込みによって、話の筋が見えず引き込まれた。
テーマとしても興味深く、監督スタッフの熱量も伝わってきた。
しかし、説明不足の感が否めず、モヤモヤとしたまま終わってしまった。ラストも予定調和的であった気がする。
でも、なんだか心に残る作品!
どうしたんですか待ち
同級生を屋上から落として死なせてしまった13歳の少女を面倒みていた新聞記事の話。
母親を亡くし父子家庭となった近所の姉弟の面倒をみる様になった新聞記者を軸に、面倒をみられていた少女が起こしてしまった事件と、被害者の親の経営する工場で働く寡黙な男の過去をみせていくストーリー。
騒ぎ立てるマスゴミをみせつつなかなか示されない事件のあらまし、と悲しみと共に感じる胸クソ悪さや苛立ち。
そして時折みえるもう一つの話への布石。
婚約者に嘘をつく必要性も心境も全然解らないし、邦画お得意の過剰演出やオーバーリアクションとか、語らず聞かず勝手に話しをすすめたりとか、人物の名前の示し方とかand more…上手くないなと感じる部分は多々あったけれど、とても重くやり切れず、それでいて最後は少しだけそれが軽くなる物語だった。
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