「感想。」僕の巡査 ティム2さんの映画レビュー(感想・評価)
感想。
綺麗な映像で見やすかった。
彼らの演技が自然で物語に集中した。
話は予想の範囲内を出ない。
先の展開はことごとく当たるでしょう。わかりやすい。
次が予想しやすいのはびっくりさせる映画ではないから、布石が丁寧だからこそ。
トムは粗野ではなくいいやつで、パトリックは容姿も含め彼を気にいる。トムは知的な会話を楽しめる相手が好きだと思う。新しいことを教えてくれる、会話が楽しいから。
彼は善良だ。でも、固定観念があった。男はこうあるべきから外れられない。今もあるし誰でも持ってる。この時代特有ではない。
同性愛への考えは、当然悪いことだと思っているけど、自身は嫌悪してない。自分が感じたことと常識に戸惑う。
トムは偏見があまりなく、固定観念があるから苦しむ。
当時の他の男性たちみたいに強い偏見と固定観念がセットじゃなかった。
マリオンは好きだけど、パトリックと恋をしていた。
トムは自分の将来を考え、男らしい常識を選ぶ。マリオンと結婚を選ぶなら、パトリックとは切れないといけなかった。性別関係なく不倫だから。元恋人とは一緒になれないけど、好きだから結婚後もずっと続いてましたーーーはダメだよね。トムは男としてのあるべき人生のため2人を傷つけている。
仕方ないと思ったり酷いと思ったりした。正しいことは外から見てわかったように言えるけど…。
この映画は今もある話だと思うけど、時代が違かったら彼らは違う選択をしてたと思う。
マリオンは愛される人生を得られなかった。ずっと悩み罪に苛まれる。パトリックの方が趣味や話が合うが惹かれたのはトム。普通の男らしさは彼女に魅力的だった。
パトリックも恋人を自分だけのものにできず、次にも行けず。数年を奪われ、その後も過酷だっのかもしれない。赤裸々な日記は彼女に失礼な内容もあり、恋敵として敵視していたからだろう。人として嫌いとかではなくライバル視してるからで、女だから焦りもあり、でも自分の方が親密だと外に言えないから日記に書いていたと思う。公の場で勝ってることを証明できないから書き残していて、それが仇となる…。悲しい。
数十年後
トムはずっと向き合わずにいた。マリオンはずっと考えていた。
パトリックを見るトムを見て、踏ん切りがついたマリオンが悲しい。彼女は再度傷ついて報われなかったのではないか。
向き合うことから逃げ続けてしまうトムは普通の夫婦の今を変えたくない。彼女が居なくなって2人だけになってやっと男らしくいるのをやめられた。時代もある。
内容を書いてるとトムを批判するような感じになるけど、嫌いではない。好きな人を選べたらよかった。ただ、パトリックを選べたらよかった。
今も難しいかもしれないけど、憎むは時代と当時の考え。今も難しいと簡単に想像つくくらい偏見と固定観念や差別はある。罪にならなくても、今も変わらず勇気はいる。
好きな人2人を傷つけてしまったトムも悲しい。