Dr.コトー診療所のレビュー・感想・評価
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まずまずのヒューマン・ドラマには仕上がっていたかと…
評論子は思いました。
医大の医局に所属していて、地方の病院から帰ってきた医師から、「大学の医局に戻って来られて何がいちばん嬉しいかと聞かれたら、それはポケットベルを持たされずに、安心してお酒が飲めることだ」と、聞かされたことがありました。
病院には医師が一人きりということは、精神面でも大変なようです。
自分の専門(関心分野、得意分野)に関わらず、あらゆる診療科の患者を診なければならないことも、大変のようです。
(なにせ地域には、およそ医者と名のつく生き物は、彼・彼女ただ一人になるわけですから)
そんなことにも触れられていれば、コトー先生の苦労のほどは、もっともっと窺われたんじゃないかと思いました。
ちょっと違和感があったのは、離島の診療所にはやや不釣り合いな立派な設備の手術室でしたが…。
でも、いつでもすぐに本土の大きな病院への転送が可能というわけではないとすると、本当は、それくらいの設備があって、然るべきなのかも知れません。
(村役場が大枚をはたいて設備してくれたけど、一度も使わないうちに医療機器が陳腐化してしまうかも知れませんが)。
まぁ、そういうツッコミは無粋として、映画作品としては、充分なヒューマン・ドラマとしては仕上がっていたように思います。
一番泣けたのは玉子焼きだった。
懐かしいシーンの連続でしたね。
出演者が番宣でたくさん出ていらっしゃいましたが、内容については語られていませんでした。
剛洋君が帰ってくることはあきらかにされていましたが、それにまつわる背景だとか、土砂崩れによる事件などストーリーはちょっと盛り過ぎな部分もあるものの。。。2時間半の中に色々詰め込んだなぁという感じ。想像以上に重い事件というか。。事柄も発生します。
ただTVシリーズを見てた人たちには胸熱というか、あの人たちが我々の見ない間もそこに存在してたんじゃないかという不思議な。。。ある種ドキュメンタリー的なものを感じました。
剛洋君が背負っていたものが重かっただろうなと涙が出ました。
歓迎され、期待される分の重さはとてつもなかったんじゃないかなと。。。
色々泣けちゃう辛いシーンがありましたが、一番泣けたのは玉子焼きでした。。。あったかい卵焼きが食べたいな。。。と思いました。
大事なメッセージを雑なストーリーで
Dr コトー診療所 TVシリーズのファンという前提で
映画史に残る映画だけ選んだ見るというような上から目線の映画鑑賞をしなくなってから、何十年も経つ。水戸黄門なんて年をとっても絶対みないと息巻いていたものの、年を取って来ると、結局、物語の構造としては似たようなものを愛好している。
人気テレビシリーズの映画化などというのはその最たるものだろう。
結局、僕は、大好きだったDrコトーの続きが見たかった。そして想定通り手もなく号泣した。
僕の近親者に孤島の医療ではないにせよ、地方医療で奮闘している人がいる。
彼もまた多かれ少なかれ、Drコトーのような日々を送っていた。僕と飲んでいても、常に、ポケベルその後は携帯で呼び出されていた。
そんな彼は、こういう医療ものを嫌っていた。こういう美談的取り扱いがどんどん個々の医者を追い込んで行くし、地方医療の改善には一切プラスの役割を果たさないと。
そういったもろもろの屈折光を抱えながらも、僕は、心を震わされた。
主人公は台風のもたらした多くの負傷者が存在する中でも、トリアージなどという合理的な選別の論理に抗って、一人の老人の命を助けようとする。
若い医師(高橋海人)はそれに抗う。
でも極限的な状況でも自らの病を負っている主人公のすべての人を助けるという彼の信念は揺らがない。
彼の狂気の背後にあるのは、20年間一緒に暮らしをともにした島民一人ひとりへのかけがえのなさという一つの合理性が働いている。家族の中で誰かを選ぶことなどできない。
離島のコミュニティを家族として美化することもまた一つの狂気である。
しかし、その狂気めいた熱情に絡めとられている自分を否定したくはないという不可解な気分に映画の間中、支配されていた。
連ドラが終了してからも志木那島に16年の歳月が流れてたんだなぁ…とすんなり入り込める!
キャストが同じで、TVドラマの終了から過ぎた歳月分、みんな歳をとってるので、
あー、
志木那島では、人々の生活が続いてたんだぁ…って、気分で劇場版へと入っていける
劇場版も涙腺をくすぶるヒューマンドラマが満載!
が!
この物語のもう一つのテーマである僻地医療の問題も、忘れられてはいなかった
特に、
最先端医療を学んだばかりの新米ドクター判斗の
目から見た、島の医療への鋭い指摘は
核心を突いていた
そしてもう1つ!
医師を目指した剛洋には
医学部の高額な学費という壁が立ちはだかる
島の将来の医療を担う医師を、
島民の中から生み出そうとすることは
理想でしかないのか
医師になるのに必要とされる、高い学力と学費
これも、僻地医療を後継者へと引き継ぐことの
難しさへとつながるのかもしれない
終盤の台風襲来シーンでは、
診療所がまさに修羅場の野戦病院化!
息をするのを忘れるほどの緊張感!からの
一転、ラストシーン…
あ、ハッピーエンドでよかったー
と、思った瞬間
むせそうなほど泣けてきた…
あの、ラストシーンがまさか彩佳の夢の中でした
なんてことがありませんように…!
コトー先生、お疲れ様でした👏
コトー先生のモデル瀬戸上医師が勇退されたニュースが先ごろあったように記憶しているのだが、ちょっと調べてみると、数年前に下甑(シモコシキ)島の手打診療所所長を引退されていたようだ。
原作漫画、テレビドラマ、本作の舞台の志木那島よりも実際の下甑島は大きいようで、島内に3つの診療所があるらしい。瀬戸上医師に師事する後継者でなんとか離島医療は維持できている様子だが、全国に点在する離島・無医村の問題は永遠の課題なのだろうと想像する。
テレビの「Dr.コトー診療所」シリーズは、熱心に見ていたわけではないが、見れば大抵面白く、長く視聴者の支持を得ている理由は解る。
初の(そして最後の)映画化である本作は、テレビシリーズや原作を知らなくても充分楽しめるものになっている。短期研修の若い医師を登場させることで、説明部分に無理がない。
ほぼテレビ版のオールキャストなので、テレビシリーズのファンを喜ばせることも抜かりない。
ただ、なぜ今ごろ映画化なのか?
という疑問は最初からあった。
映画を観て感じたのは、この脚本はテレビスペシャルの前後編を想定して書かれたのではないか…ということだ。
前半は若者の挫折が、後半はコトー先生の命がけの離島医療が描かれている。
そして、そのどちらも核心は曖昧なままだ。
東京に夢や希望を抱えてやって来た多くの若者が、夢破れて挫折する。
彼らの多くは現実と向き合ってその後の人生を送るのだが、新たな夢に向かう者や、もう一度チャレンジする者もいる。
本作で挫折した若者は、何によって立直り、何を目標に歩み始めたのだろうか。
トリアージを行わず全員助けると言うコトー先生。そんなコトー先生に頼りきった島民に向けて、若い医師が「無理だ」「これが現実だ」と訴えるのは正しい。
この問題提起に、コトー先生も周囲の人々も回答は持ち合わせていないはずで、コトー先生の信念のようなものにつき従うしかないのかもしれない。
若い医師はそのコトーイズムに導かれたのか、短期の研修期間を越えて島の診療所に残ったと思われる。
島と海の美しい風景を空撮でみせるパノラマ、会話のシーンでもカメラを移動させるなど、映画的な画作りの工夫がされている。
が、悲しいかな、今はテレビのバラエティー番組でもドローンによる風景の空撮は目にするので、然程インパクトはない。
映画的には、前半ならサスペンスが、後半ならスペクタクルが描けなかったか…物足りなさを感じた。
また、コトー先生が身を削って二人の患者を救うと、他に患者はいなかったかのように皆で喜ぶ大団円が感動に水を差す。
そんな残念なところはあるものの、主演の吉岡秀隆と柴咲コウをはじめ、それぞれの役にハマりきったレギュラー陣が充分に楽しませてくれる。
原作よりもシゲさんらしいと言われた泉谷しげる、時任三郎の寡黙な漁師も良い。
が、本作のゲスト髙橋海人が最も光っていた。
斜に構えた、病院の御曹司のステレオタイプかと思いきや、医療に真摯に向き合った青年医師を甘いマスクと甘い声音で熱く演じていた。
コトー先生の背中に髙橋が最敬礼する場面が、本作の最高の場面だったと思う。
二代目Dr.コトーは髙橋海人で決まりだ❗
テレビ局が映画に出資するのは歓迎だし、テレビ業界から優れた才能が映画界に刺激を与えてくれればありがたいと思う。
だが、本作もまた、テレビと映画の棲み分けという課題を残した。
終わってみれば、中島みゆきの熱唱が一番迫力があった気がする…😁
未来
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さすがにストーリーが、、、
『銀の龍の背に乗って』はやはり名曲であることを再確認。脚本と演出がもっと巧ければ佳作になったのに残念。TVドラマの映画化の限界を越えられず。
①原作マンガは第1巻を人の居るところで読んで大泣きして恥ずかしい思いをした為、その後読んでいません。TVドラマ版も観ていません。だから原作ファンやTVドラマ版のファンとは感想が異なるのは仕方ないかも。
②演出が平板で緩急がない。前半は大きな動きもなく退屈で、TVに慣れ親しんだ人達には懐かしいかも知れないけれども、TVドラマを観ていないこちらとしては仲間内で楽しんでいる様を見せられているだけて特に面白みもない。台風が強くなってからややドラマらしくなるが、それも殆どの舞台が体育館と診療所とだけなので大したことはない。
③コトーの体を蝕む病をどうして「急性骨髄性白血病」みたいな一般には馴染みの薄い病気にしたのだろう。直ぐに治療しないと命に関わる恐れはあるが完治できる病気(そんなものがあるのか分かりませんが)にした方が感情移入しやすいし、病に侵されながら心臓手術をするクライマックスを感動的なものにしたかったのかもしれないが、そんな状態で命に関わる心臓の手術をして良いのか疑問が先にたってリアリティーがない(ブラックジャックじゃあるまいし)。
④俳優陣は錚々たる面々だが、慣れ親しんだ役をやっている感が強くて特に印象に残る演技はない。
唯一コトーが“僕だって死にたくない”と慟哭するシーンの吉岡秀隆の演技は良かった。
⑥離島医療問題を
残念
コトー先生の願い
まさか16年経って、映画が観られるなんて思ってもいなかったので、本当に嬉しいです。
よくぞここまで泣ける設定にしてくれたものです。
何度も泣きました。
ラストシーンでも…泣けました。
島の医療の現状…過疎、統廃合、合併。
医療だけでは無いと思いますが、そんな状況でも島を離れない、離れたくないと思う島民。
そして、コトー先生。
島全部の人達が家族同様、それが良く伝わり、現実的なハント先生の冷たさがとても対照的で、島の人達の心情が良く現されていた。だから、音楽でも島の風景でも、観ているだけで涙が出てきました。
最後、コトー先生の望みが叶う形で終えた事で、胸が熱くなりました。
コトー先生には、ずっとずっと島に居て欲しいです。
もっと前に見たかった
そんな悪くないけど…
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