「ひとりはみんなのために」Dr.コトー診療所 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
ひとりはみんなのために
ドラマ版は1度も見た事がなかったが、10数年ぶりの新作が劇場公開されるということで、鑑賞。当時も相当話題になっていたから、何故そんなに愛されるのか楽しみにしていたんだけど、正直個人的にはあまり合わなかったかな。そもそも医療ものが苦手というのもあるかもしれないが、特別面白いわけでもなかったし、かなり違和感を感じてしまった。
吉岡秀隆、柴咲コウ、そして髙橋海人の演技力は非常に素晴らしいものであった。
彼らの表現力の高さが故に、普遍的なシーンでも思わず感動させられる。吉岡秀隆、柴咲コウは予告を見てから感じていたが、「ブラック校則」「アキラとあきら」にも出演する髙橋海人の演技には結構驚かされた。キンプリ残留組の彼だが、アイドル業はもちろんのこと、俳優業の活躍も期待したいと思えた一作でした。
2時間越えの映画だが、意外にもテンポがよく、演出にはこだわりを感じられ、全然飽きずに見ることは出来た。名優の活躍もあるだろうし、とっちらかってはいるけれど、たくさんのエピソードがあるからだろう。もっとコトー先生に降りかかる困難の描きがしっかりしていれば、いい映画になったと思うんだけどね。しかし、日本映画らしいが、ラストは割とグッときてしまった。
コトー先生は島のみんなのために自分の身を削ってまで医療を行うが、島のみんなはコトー先生に頼りっぱなしで、めちゃくちゃ酷い扱い。ラスト際とか特に、その状態だったら自分に対しても、患者に対しても、超危険でしょう。散々、俺たちはコトー先生をこき使ってしまっていた!みたいなこと言ってたのに、あの始末。違和感ありまくりだった。
んー、もっと面白くなりそうだったのにな。
色々と描き不足な作品でした。ファンが喜ぶ思い出ムービーって感じ。ドラマファンの方はハマるのかな笑