「吉岡秀隆」Dr.コトー診療所 またぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
吉岡秀隆
アラ還世代の私にとって吉岡秀隆という役者は他の役者とは全く違う意味を持つ。同じ思いを持つ人は相当多いと思う。北の国からが終わったあとの開始だという。北海道から沖縄へ、時代と伴走する役者はそれほどいない。
コトー先生のドラマそのものにそれほどの強い思い入れがある訳では無いが、それでも中島みゆきの強い歌唱による主題歌を聞くと岬を自転車で走る先生の空撮が目に浮かぶ。
開始5分で落涙してしまった私、レビューとして何を書いていいのかわからないが、本作はドラマのその後が描かれ、新しい登場人物、生田絵梨花も高橋海人もそれぞれの役割をきちんと果たしている。生田絵梨花カワイイ。それと朝加真由美は老けた役でも私にとってはウルトラマンタロウのヒロインだ。
泉谷しげるが足が悪いのにあえて現場に行ってケガをしたり診療所でもこけて迷惑をかけたりするのはツラい。今回限定で復帰した彼は東京での失敗を引きずりなかなか自分から手を出さないが、最後には乗り越える。ここは正直かなり弱いプロットだが、コトー先生の優しく聞こえるがかなり厳しい一言「医者にならなくてよかった」は、本作で一番響いたセリフだ。
コメントと解説ありがとうございます。んーでも困ったな。「逆に」ではないんですね。誤解を招いた様ですが、私の意図はまさに「素晴らしいセリフだ」という意味で「一番響いた」と書いています。
>コトー先生の優しく聞こえるがかなり厳しい一言「医者にならなくてよかった」は、本作で一番響いたセリフだ。
私は逆に良いセリフだと思いました。
医者でも無い人間が医療行為をするのは御法度ですが、緊急事態に頼まれた事すらできない様では医者は務まりません。
その段階を何とか乗り超えないと。
できないなら諦めるか医者でも眼科とか人間ドックでの診断とか直ちに人命に関わらない医師をするしかないです。実際知り合いの兄弟は医者をやっていて内科医だったが自分に合わないと言う事で勉強やり直して眼科に転科しています。
人の命を預かる仕事は難しいんですよ。
まあ私は剛洋君のシナリオや設定が悪いと思いますがね。それは無いわ、って見てました。