スーパー30 アーナンド先生の教室のレビュー・感想・評価
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かの『スクールウォーズ』のような物語
かの『スクールウォーズ』のような物語、どこまで実話?と訝しくてWikiったところおおよそ真実。
ケンブリッジ大学に入学を獲得するも貧しくイギリスへの渡航費も払えないのと父の死で断念する。
その青年期の無念を指導者として私塾を開設。学びたくてもお金がない優秀な逸材を発掘、私財を投げ打って無償で寝食の面倒も見て独自のユニークな指導法で名門『インド工科大学』に次々送り出すスーパーティーチャー、その合格率がなんと88%。
インド映画らしい少しくどいミュージカルは苦笑ものだけど胸熱の名言が随所に炸裂する物語は心を熱くする、お薦めです。
たまたま時間が空いたので観たのですが、面白かった!5回くらい涙して...
たまたま時間が空いたので観たのですが、面白かった!5回くらい涙してしまいました。インド映画とはいえ、歌と踊りはそんなに多くなく、実話ベースのいい話。今もカースト制度の影響が伺えるインドのお国事情もわかるし、インドにおける教育の大切さ、優秀な人材を育てるシステムも垣間見えました。映画の中の大臣はとんでもなかったけど笑
呼吸を整え自分の頭で考える
起承転結のストーリーに沿った劇伴はメロディーも歌詞も効果音もベタではあっても楽しかった!お父さんの言葉を支えに母や弟に助けてもらい理解あるジャーナリストにも応援され何より勉強したい子どもたちがいる。
入学したIITで学費は発生するのだろうか?アングロサクソンの国々(英国、北米、オーストラリアなど)は学費があり、英国除いたヨーロッパでは大学まで学費はかからない。インドは英国の植民地だったから安価でも学費はかかりそうだなあ。そんなことを心配したり、数学や物理などの概念をヒンディー語やインド国内の沢山の地域語で表現できるのか、そもそも貧しい家に生まれた子は英語の勉強からではないかとか、色々と心配してしまった。でも実際にこの私塾があり、貧しいが優秀な子どもたちを今も励まし教育していることがわかっただけで嬉しい。
アーナンド先生の素晴らしさは、数学の天才ということだけでなく、自分と同じく貧しさゆえに好きな勉強ができない子どもが山ほどいることに目を向ける内省の力があったことと、教える力があることだ。学問的には優秀でも教えるや生徒とのコミュニケーションが拙いひとはたくさん居る。だからアーナンドはすごい!
長い!
インターミッションあるのに休憩しないもんね…
日本も官の方でこの情熱を持って、事に当たらないと、ますますダメになってく…
IITに落ちたらMITなんて…日本にでも才能は等しく転がってると思うので、インドでできたことが日本でできないわけがない!
税金はそう、使って欲しい。
インド版『ドラゴン桜』かと思ったら『刑事マルティン・ベック』ミーツ『要塞警察』みたいなアクションスリラーでした
幼い頃から数学に魅了された郵便配達人の息子アーナンドは遠く離れた大学の図書館に潜り込んでは勉学に勤しんでケンブリッジ大学の入学資格を得たにも関わらず、渡航資金が調達出来ずに進学を断念し、ひたすら物売りに身をやつしていた。そんな折予備校を経営するラッランに見出されて講師となったアーナンドは裕福な家庭の子息を次々に有名大学に合格させてあっという間に人気講師になる。すっかりいい気になっていたアーナンドだったが、ある若者と出会ったことをきっかけにしてかつての自分のように貧しさゆえに自分の夢を諦める子供たちが大勢いることを知り、彼らを全面的に支援しようと講師を辞めて全財産を投げ打って進学塾を設立、 30名の子供達を選抜し彼らに食事と宿と勉学を無料で授け、最高学府であるインド工科大学合格を目指す。
こういうプロットなので、当然インド版『ドラゴン桜』じゃないのかと期待してしまうのが自然ですが、こちらの常識や基本動作とは全く文法が異なるインド映画。絶望的な格差社会への強烈な風刺をコッテリ練り込んだ歌と踊りでこれでもかとドラマをデコります。とにかく延々と繰り返されるのは“王になるのは王の子”という絶望的な現実。理不尽に理不尽が積み重なった末に訪れるクライマックスは子供達が知恵で戦う『刑事マルティン・ベック』ミーツ『要塞警察』みたいなアクションスリラーになるのでビックリ。インド映画なので当然ながら154分という長尺ですが冒頭からずっと見せ場しかないのであっという間に終幕、絶望的な世襲社会に生きる我々にとっても爽快感しかないファンタジーに昇華します。
笑いも涙も全部載せなのに、これが実話ベースの物語だということにも驚きますが、終幕の最後を飾る一言に椅子から転げ落ちます・・・インドってやっぱり恐ろしい国だと戦慄します。
インターミッションはありません
2002年に無料の私塾を開設し最高学府のインドエ科大学に多数の教え子を合格させた男と30人の教え子達の話。
貧しい出身でありながら勉強に励み、学術誌に論文を掲載されると共に、ケンブリッジの入学許可を貰うも旅費を捻出できずにパーパル売りになったアーナンドが予備校の講師として拾われて巻き起こっていくストーリー。
私塾を開いたことは確かに素晴らしいけれど、始まり方の不義理さとか見切り発車的な感じはお国柄なんでしょうかね…結果オーライとはいえその後の勝負にしたってねぇ。
どこまで事実かはわからないけれど、これで命を狙われる流れになっちゃったり、大臣がそこに絡んじゃったりは、やっぱり途上国というところなんでしょうかね。
生々しいサスペンスを孕んだドラゴンなんちゃらインド版という感じでしょうか…ドラゴンなんちゃらみたことないけどw
2時間半という長尺作品ではあるけれどとても面白かった。
数学の前に道徳だな。
2022年劇場鑑賞219本目。
実在するインドの私塾で教えている先生の話。貧しい故に望む教育が受けられなかった先生が、高給の予備校の講師をやめて無料で受けられる私塾を開くが・・・ということなのですが、まず、この予備校のやめ方が良くない。予備校の悪徳校長もひどいんですが、怒るのも理不尽といえず、例えば昼は予備校、夜は私塾と分ければなんにも問題はなかったはずです。
そういった不義理や、妨害の手段などを見ているとインドに必要なのは数学でなく道徳だと思いました。
ベタだけどしっかり胸熱
年に一度くらい、こういう胸熱な映画を見ないとね。
エピソードはどれもありがちでベタなんだけど、最後はきっちり胸熱にしてくれます。
祭りのシーンはあんなに長くなくてもいいし、前半の彼女とのくだりももっと簡潔にすれば映画も短くできたんじゃないのとは思うけど。
でも、ラストはやっぱジーンときた。
というか、おとぎ話みたいな話やね。
どこまでが実話なんだろ…
まもなく世界いちの人口になる国。多種多様な人がいるだろうし貧富の差もますます大きくなるんだろうなー。スーパー30の理念は素晴らしいと思うけどラストにスーパーでながれる最近まで狙撃受けてたってテロップに国の恐ろしさを感じる。生徒たちの反撃もよいんだか悪いんだか…。根本の誰でも平等に、で、それを実現させるのは素晴らしい。
インドの凄さを体感した
貧しい家庭に生まれたアーナンドは数学の才能を認められ、イギリス留学のチャンスを得たが、援助も断られ、父も他界したため、留学を断念し、物売りとして暮らしていた。その後、予備校を経営するラッランに誘われて人気講師となった。ある時、路上で勉強する貧しい若者と出会ったアーナンドは自分のような境遇の若者たちのためにと思い、私財を投げうって無料の塾、スーパー30を開設した。意欲と能力があるが貧困で学ぶことができない子どもたち30人を選抜し、無償で住むところと食事を与え、インドの最高学府・インド工科大学(IIT)を目指して数学と物理を教えた。教育を金儲けとしか考えていないラッランや黒幕に妨害され、命まで狙われた。アーナンドの生徒たちのIIT入試はどうなるか?という話。
ドラゴン桜のようでもあり、吉田松陰のようでもあるアーナンド。実在する人物のようで、カーストのインドで画期的な試みだと思った。
お決まりのダンスと歌ももちろん有ったが、そこは作品の都合上イマイチだったかな。
インドの奥深さと凄みと体感できる作品で面白かった。
多くの聖人を輩出したインドだけにあり得る話
テンポや内容に澱みがあるが、これが実話だけに凄味がある。
歴史の長さと人口の多さ、
さらには智慧の深淵さにインド文化が聖人を更なる菩薩を生み出す底力を感じられずにはいられない。
観ていてとっても元気になる良い映画だった。
「理数系大国」の最難関といわれるインド工科大学(IIT)に、自身が主宰する教育プログラムから多数の生徒を送り出し、特に08、09、10、17年には塾生30人の全員合格を果たしているのが数学者アーナンド・クマール氏だそうだ。
冒頭のスピーチでパッドマン、数学で奇蹟の数式思い出したけどちょっと...
冒頭のスピーチでパッドマン、数学で奇蹟の数式思い出したけどちょっと違ってた
ケンブリッジ渡航費も出してくれないんだ、途中金満に走っちゃってるし…
子供達は労働しながら暇を見つけては勉学に励んでいたようなので、インドでは貧困層は学校通ってない?富裕層の子供達がIITに入れる為の予備校が一大産業になっている 大臣その他お偉方の腐敗ぶりにも呆れてしまった 正す所はそこからなんじゃ?まさかの合格者には驚いたし、感動もしたけど、インドと言えばカースト、国の決めたことは中々変わらないので、よりリベラルでスカラーシップがある海外流出予備軍を輩出してしまいそう 現状に一石を投じたぐらいな感じなのかな
主演の俳優さん 瞳の色がエキゾチックでライアン・ゴズリングにしか見えなかった
やや説明不足の点もあるが高評価。今週お勧め(関連知識入れてます)
今年276本目(合計551本目/今月(2022年9月度)19本目)。
インド映画、結構ひさしぶりな気がします。
相変わらず最初に超小さい文字で出てくる、背景が黒の謎の大量に出てくる文は何なんでしょうか…(^^;
今回は右側に「本映画は史実に基づいているが名前などは変更してある」ということが日本語で字幕に出ているのですが、それ以上のことが書いてあるような気がします。
さて、まぁそれも気にはなりますが映画本編のお話。
他の方も書かれている通り、史実をもとにしてある程度着色はしているとは思いますが、あることないことは書けませんので、その「着色の度合い」もそれほど高くはない映画です。
またこの映画、見かけに反して理学部の学部1年程度の数学の話をどんどんしてきたり、字幕の配慮が足りないこともあり、わかりにくい部分(特に 「log x を t に置き換える」は、おそらく置換積分の話だとは思いますが…)は確かに存在はします。
ポスターだったかフライヤーだったか「親ガチャ」という話が出ていました。一次的にはそうかもしれませんが(映画内で述べられるように、王になるべきものにしか教育は与えられない」などといった発言)、結局のところ、地方の教育行政がグチャグチャというのはこの映画でもモロに出てきますし、もっといってしまえば結局は地球クラスでいわゆる「先進国と発展途上国の子の教育格差の論点」にまであがってしまうので「親ガチャ」というのはちょっと違うかな…という印象です。
この映画にはいくつか細かい論点があると思うので、さっそく採点いきましょう。
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(減点0.3) インド映画としてはストーリーもだいたいお決まりのものですし、暴力シーンなどもかなりおさえられています。そのかわり、この映画がそうであるように、また2021年だったか、インドで火星着陸を目指す実話映画だったりがそうであるように、かなりの理系的教養を要求してきます。
中には「log x を t で置き換える」という???な字幕すら出てくるので(たぶん、置換積分の話)、一部の数学ワード・物理ワードは(文系の方は)飛ばしたほうが良いくらいです。
(減点0.1) ごく序盤、オープニングに相当する部分の演説かなにかで「スローライフは幸せを増大させる」という趣旨の話をしている人がいて、ここがカタカナで「ハッピー インクリーズ ライフ」のように書かれていますが、「インクリーズ」って何なのでしょうか…?
「増加させる」の意味のincrease は増加「名詞」も同様「インクリース」です。
したがって、直説法現在の三人称単数の-s(いわゆる三単のs)をつけても、「インクリーシーズ」にしかなりません。
(減点なし) インド映画といえばダンスシーンがつきもので、一方で左下にバンバン出てくる謎の警告表示もまた「お約束」ですが、ダンスシーンは結構あるのに警告表示がないんだなぁ…と思っていたら出てますねぇ。
物語中盤あたりのダンスシーンでアルコールが映っているところ。
「 1.....(何かの言語?)......20.....(WHO).....」だけは何とか読めます。「WHOによると1日に缶ビールは20本までにしましょう」とかでも書いてあるんでしょうか?
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(▼補足その1/30人で握手)
・ ある広場に30人います。この人たちどうしで握手をするのは何通りあるでしょうか?
(映画内では正しい答えが「後で」出ます)
ヒント1.自分自身と握手することは、普通しませんよね。
ヒント2.AさんがBさんと握手した場合、Bさん目線ではAさんと握手する必要はあるのでしょうか?
(▼補足その2/cosecなどの表示)
・ 黒板で実際に三角関数の勉強で使われている表示に出ます。 cosec x = 1 / sin x のことです(日本ではあまりなじみがない)。
※ ほか、 sec x = 1/ cos x 、 cot x = 1 / tan x です(いずれも分母が0になるところでは定義できません)。
(▼補足その3/この映画の主人公が序盤に「解けた」という数学のお話)
・ この主人公(アーナンド・クマール、実在する人物)はこの映画でもわかる通り、教育学者でもあり数学者(数論専攻)です。
さて「ハッピー数」というものを考えます。
(定義) ある数が「ハッピー数」であるというのは、ある数の各桁の数を自乗(二乗)したものを全て足した値を求めたとき、新しくできた数に対しても同じく同じ処理を繰り返した結果、その答えが「1」になるものをいう。
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(定理) 82はハッピー数である。
(証明) 8^2 + 2^2 = 64 + 4 = 68 ( ^ でべきを表す。以下同じ)
6^2 + 8^2 = 36 + 64 = 100
1^2 + 0^2 + 0^2 = 「1」 であるから。 (0 ^2 は換言すれば0×0なのでもちろん0です)
(問題1) 97はハッピー数であることを示しなさい。
(問題2) 4はハッピー数ではない(アンハッピー数という)ことを示しなさい。
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彼はこの「ハッピー数」と現在呼ばれているものの性質を研究していて、上記は一番簡単な「10進数で2乗を足していくだけ」ですが、例えば「7進数で3乗を足していく」などの拡張バージョンも考えられます。一方、10進数のままのオリジナルの問題でも、例えば、 1000 と 10000 の間には「ハッピー数はいくつあるか?」、100と10000の間なら?というようにしたとき、つまり 10^n と 10^(n+m) の間の「ハッピー数はいくつあるか?」「具体的に求められないなら、最低でもこれだけある、最大でもこれ以上にはならない」というようなことを明確に言うことはできるか?」…という研究が含まれており、彼の研究はどちらも含まれています。
このハッピー数のいくつかの挙動を研究したのが彼で、現在(2022年時点)でもこれに関しては有名な未解決問題があります。
(▼▼(別の補足)/日本でもし起きたら?)
・ 日本ではここまで極端な事案は起きにくいと思いますが、憲法に明記はないものの、学問の自由や平等原則(14)、幸福追求権(13)などを根拠に「子どもの学習権(学習請求権)」(子どもが自ら、学習したいと申し出て、合理的な範囲で学習の機会を与えること)があるというのが日本の判例、憲法での考え方です(憲法上明記されていないだけで、学問の自由を頂点とするこれらの論点の「主人公」は明らかに児童生徒・学生であるため)。
※ これらが、「義務教育である小中において教科書は無償」(憲法に書かれていないが、この考え方を反映させて「教科書の無償化」は法律で定まっています)、またはたとえば「生活保護家庭における児童生徒がいる場合の教育費の援助」などにあらわれます。
インドの実話ベースの感動作。 本年度ベスト!!
タイトル通り、本当にスーパーな30だった!
貧しい環境で育ったアーナンド。
成績は優秀。
イギリスの大学からオファーが来るものの、ある理由により留学を断念。
インドの予備校で教師として働き収入を得るも、裕福な家庭の子供を高い授業料で教える事に疑問。
自ら塾を立ち上げ貧しい子供達に無償で勉強を教えるストーリー。
辞めた塾からの妨害の中、子供達をインドの優秀な大学に合格させようとする展開。
貧しい家庭で学校にも行けない子供達に食事や住まいを与え勉強を教えるので、収入もなく塾の運営も危ぶまれる中、色々な方法で塾を継続していく姿に胸熱!
子供達の学びたい姿もとても良い!
自分達で勉強の方法を工夫して行っている姿も良かった!
後半、ある施設でアーランドが銃を持った集団に殺されそうになるシーン。
子供達が今まで学んだ事を駆使してアーランドを守るシーンが面白い!
昔観た東大を目指す日本のドラマのめっちゃエンタメ判と言った感じで満足度は超高め!
ラストにこの塾が各国から称賛され、今でも継続している事にも驚きです!
実話ベースと言う事で0.5点を加点!
自分には勉強の向上心が無かったけど、子供の頃に本作を観ていたら人生が違っていたかも( ´∀`)
あれ?って突っ込みたいところもなくはないけど 飽きずに見られた 今...
あれ?って突っ込みたいところもなくはないけど
飽きずに見られた
今も酷い目には遭い続けているとか
応援したいです
私塾に通っていることが前提の義務教育なんておかしいだろ
貧しくても知恵があれば工夫できる。
どんなことでも学びに繋がっている。
自分達で考えて行動するから、余分なものは無いし効率的に勉強が進む。
学びたい、知りたいと思う気持ちや熱意のある良い映画でした。
インド映画らしい踊りや歌での感情、情景表現もありホッコリしました。
キャラクター性も分かりやすく、丁寧に描かれているのでアーナンド先生や生徒達を応援したい気持ちが溢れました。本当にすごいのよ。知識って使い所だよなって思いました。
戦後の日本とか大正から昭和にかけての日本も学びたい、世界に肩を並べられる人材が沢山いたのに、昨今の教育現場は劇中の私塾システムそのもの。
本来なら国が義務教育で育てていかなければならない人材教育は今や民間に丸投げ。
親ガチャや貧富の差で塾にも行けない子どもは義務教育であるはずの学校の授業についていけない。
私塾に通っていることが前提の義務教育なんておかしいだろ。
教育に期待しなくなるとは人材に期待できなくなると言うこと。
それは、学ぶことへの意欲を低下させて機械のように働く人間を量産していくことに繋がる。
自分で考えられない人間は、自分で考える人間に使われるようになり、差別や貧富の差がどんどん開いていく。
この映画を観て、対岸の火事とは思えない。
少なくともインドの方が成長期にあり、学びへの関心が高いように感じる。
日本の教育は戦後から変わらない教育カリキュラムや無駄なものばかり踏襲して変革を嫌う馬鹿みたいな価値観が足を引っ張っている。
時代にあった学び方。
現代に生きる子ども達が何を知りたいのか。何を学びたいと欲しているのかが一番重要なのではないか?
これを知ってほしい、この知識を繋げてほしいと押し付けるのは教育のエゴだと思う。
知る自由とは自主的に行動して得られる知識のことで、需要するだけの学びは学びではなく、プログラミングと変わらない。そんなのは機械に任せておけば良い。
何が必要で
誰から学びたいのか
それをどうやって自分の生活に活かすのか
そもそも義務教育で教わることは、本当に社会生活に出てから必要な知識なのか?
連立方程式なんて、実生活で使った試しがない。
どうしていつまでも5教科全ての平均した知識が無いといけないのか?
得意不得意があるなら何かに特化している分野だけをとことん勉強した方が知識の理解が深まるんじゃないだろうか?
小学校でやったことに毛が生える程度の中学校の教育って高校受験への対策期間にされてはいないか?
覚えなきゃいけないことが多すぎないか?
いったいそんなに知識を詰め込ませて何になるんだ?何をさせたいんだ?
映画の終わりでも気になったのは大学進学のランニングコストを出すことができたのかとか、就職まで行けたのは何人くらいいたのだろうとか。そんなことばかり考えてしまった。
教育は人材の育成に欠かせないプロセスだとは思うが、学びの質が伴わなければ無駄金と時間を割くだけの愚策にしかならない。
他人の振り見て我が振り直せではないが、他人事とは思えない危機感を感じた作品だった。
是非、劇場でご覧ください。
2時間半が長くない
インド映画に馴染みがないのですが、歌とダンスが無理なく程よく効果的に使われていました。
何より主人公アーナンドが魅力的です。生徒達も恋人も弟も一緒にいたいと思う人ばかり。敵役はやな奴ですが。
ハラハラドキドキ、ワクワクもする、ちょっと数学の問題も考えちゃう興味深い作品。
見てよかった、と思いました。
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