劇場公開日 2023年3月31日

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「悪い奴の上を行くサイコパス少女」エスター ファースト・キル bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0悪い奴の上を行くサイコパス少女

2023年7月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

前作で、孤児院から優しい家族に引き取られたエスターが巻き起こした惨劇から14年の時を経て、その惨劇を引き起こす前章譚を描いた本作。時間的にも前後するが、前作当時、11歳だった、エスターを演じたイザベル・ファーマンが、25歳となって本作でも再び、10歳の少女エスターを演じているのが、最大のホラーとも言える(笑)

前作では、少女と言いながらも年齢不詳な立ち姿や言動に、実は大きなサプライズが隠されていて、最後に明かされたエスターの意外な秘密に、上質なミステリー・サスペンスとして、猟奇的な恐怖が描かれていた。

そして、本作では、その秘密を当然観る者は理解した上で鑑賞するわけで、今回はどんなミステリーやサプライズを仕掛けてくるのかと思いきや、まさかまさかのエスターを凌ぐ悪い奴を登場をさせてきた。そこでエスターへ同情する気持ちも少し動きかけたが、そこは百戦錬磨のエスター。悪い奴らの上を行くサイコパスとしての本領を発揮し、危機を乗り越えていく。

本作は、6歳の時に行方不明になった、裕福なオブライト家のエスターが、4年の年月を経て発見される所からに始まる。父と母と兄は、エスターを迎え入れ、気持ちを落ち着かせる為に、セラピーにも通わせながら、離れていた4年の年月を埋めようと努力した。しかし、戻ってきたエスターは、どこか違和感を感じ、次第にエスターの本性もほころびが見え始める中で、エスターの正体を知る悪い奴らが現れる。それこそが、本作の一番のミステリーであり、サプライズとなる。

14年ぶりに、10歳のエスター役を演じたイザベル・ファーマンは、確かに幼い少女に見えるのが、本作の最大の驚き。背の高さはもちろん、言葉遣いや表情も様々な撮影技術によって、描かれているのだろう。しかし、ちょっとした横顔や顔のアップの際には、映像技術だけでは隠せない年齢を感じてしまったのは事実。

しかしながら、決して超常現象やオカルトに頼らない、サイコパスによるミステリー・サスペンスとしての、ゾクゾクやゾワゾワする感覚を味わせてくれる作品だ。

bunmei21
bunmei21さんのコメント
2023年7月9日

父ちゃんは、愛娘に盲目なのでしょう(笑)

bunmei21
満塁本塁打さんのコメント
2023年7月9日

なんで気づかない❓お父さん👨が最大のミステリーでした。テキトーに入れ替わっただけなのに❗️

満塁本塁打