「小さな身体に大きな欲望」エスター ファースト・キル Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
小さな身体に大きな欲望
第1作はタイトルは知っていましたが、観ていません。
エスターVS母と兄の殺し合いと言う図式があからさまになった時、アダムズファミリーを思い起こしてしまった。それは、3人の身勝手な残忍さや狡さが、もう笑うしかないと思えたからでしょうね。
序盤、エストニアの精神病院に赴任して来たアートセラピストの女医の運命が、とにかく不憫でならなかった。際どく生き延びて、後半はエスター(イザベル・ファーマン)を、心理療法で追い詰める展開まであるかと想像していたのですが、大外れ。階段下に突き落とされて、あっさり撲殺されてしまった。その時も、エスターは女医の名をちゃんと呼んだ。エスターの不気味過ぎる鬼畜ぶりを見せるには、充分なスタート。
子どもの体格に、大人の悪意と欲望をたっぷり詰め込んだおぞましさ! 色仕掛けで看守の頭を潰し、キャンデー1粒で仲間の患者を使い看守を殺させ、病棟を脱走。そして娘と偽って潜り込んだオルブライト家では父(ロッシフ・サザーランド)に惚れて、正体がバレるとたらし込みを図った。
色気などは一切隠し込めた、エスターの少女らしい端正な顔つき。でもキャッチの通り「どこか変」で、可愛らしさはほとんど感じさせないメイクは巧みだったと思います。
しかし、蠍のエスターが飛び込んだのは、雌蜘蛛が待ち構える蜘蛛の巣だったと言う展開。息子が娘を殺した事件を揉み消すために、偽の娘を平然と迎え入れる筋書きは、かなり斬新でした。母(ジュリア・スタイルズ)と兄(マシュー・フィンラン)はいずれ、事故死などに見せかけてエスターを葬るつもりでいたのか。そして母は夫を従えてオルブライト家の女帝として君臨する目論見だった? 体格がよくて結構、膂力のありそうな母が怖さ満点。
今までそこに居たのに、振り返ったら姿を消している。それはきっと悪意に満ちた生き物だとつくづく思いました。エスターの天衣無縫っぷりは、普通ならば最後に斃されて、やはり悪の末路はこんなもの……のはずでしたが、しばらくは止まらない気配。
コメント・共感ありがとうございます♪
厚底靴のことは、イザベル・ファーマンさんが、笑うのを堪えていました
って言ってましたので、案外楽しい撮影現場だったようです。
昨日「エスター」を最後まで観ました。
ぜんぜん違ったのはお母さんが怖い人でなかったことです。
エスターが次々と魔の手を延ばして家族を一人一人毒牙に掛けていく
そんな展開でした。
「ファースト・キル」はお母さんが、エストニアへ行く時点でもう
前の養女の○を知っている展開に驚きましたね。
ホントに怖い映画でしたね。
コメントありがとうございました😊。DNA🧬どんだけ似てんだよ。気づかないお父さん👨人が良すぎ。普通ルックス以外に行動のクセとか声色とか、記憶内容、体臭とかで自分の娘かどうかは容易にわかるのに・・と思いました。お母さん、偽の娘と生活して 夜眠れる 神経の図太さ 😊に呆れました。私だったら檻の中に閉じ込め無いと、いつ襲撃されるかわからないのでビックリでした。端正ですが子供の顔では無いですね。ありがとうございました。