「わたし達は釣られた?『エスター』の裏側を考える」エスター ファースト・キル ムラサキ・サキさんの映画レビュー(感想・評価)
わたし達は釣られた?『エスター』の裏側を考える
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超一流の詐欺師、狂気のサイコパス、悪魔のエスターを期待して観にいったら、たんなるドジッ娘でびっくりした。むしろ、ドジ過ぎて劇中はハラハラしながらエスターを応援してたし、観終わったら「エスター可哀想」って心の中で泣いてた。わたしは完全にエスターの味方になっていた。
でもしばらくしたら、ん? まてよ…? って思い直した。
よくよく考えたら、この映画は劇中の人物だけじゃなくて、実はスクリーンの向こう側にいるわたし達すら騙そうとしていたのではないか、と。
現にエスターを超一流の詐欺師だと思っていたら、いつのまにか可哀想なドジッ娘に思わされていた…!
これは劇中の人物がエスターにコロっと騙されるのと同じパターン。
そうだ、わたし達は騙されているのだ。たぶん、いや、きっと。
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