「マニアック!」エスター ファースト・キル kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
マニアック!
若干コミカル路線に走ったかのような『エスター』の続編・前日譚。やっぱり12歳のときのエスターを演じたイザベルファーマンが25歳になった今も少女役を演じるところが凄い。入れ歯をしている設定も可笑しく、ちょっとしたミスをしてしまうところが可愛い。ただ、身長を低いままにしておくには無理もあったし、これならLOTRのホビットたちの方が自然に思える。実際は身長162センチ。かなりアナログな方法で特撮されたようだ。
2007年のエストニア。リーナという少女(実は31歳)が療養所を脱走して、ネット上にあった行方不明者の情報を見てエスター・オルブライトに成りすますという展開。ジュリア・スタイルズが悲劇の母親を演じるのかと思っていたら、意外な展開・・・もう様相は悪対悪。名家を守るためにサイコ少女をそのまま本物の娘として演じさせようとするのだった。
原題がORPHAN=孤児。どうしてエスターという名前になったのだろうかと考えながら観てたのですが、エストニアだからエスター?と勝手に解釈。ロシア語訛りも素晴らしいと思ったのですが、イザベル・ファーマン本人がロシア系アメリカ人だと知って納得。それより、est、erと分解すると最上級、比較級ではないか!とアホなことも考えてしまいました。
『エスター』(2009)の衝撃度には及ばないものの、普通に楽しめるサイコ・サスペンスといったところでしょうか。最も嬉しかったのは映画『フラッシュダンス』で使われていたマイケル・センベロの「マニアック」が聴けたこと。ギターソロまでは流れなかったけど、歌詞の内容がエスターにぴたりと当てはまる。うーん、ここだけで加点。。
なるほど。比較級・最上級と、次第に殺しのスキルや気合いが増していくとか。
確かに、この作品設定なのに、彼女のうっかりが可愛かったり、可笑しかったり見えましたね。