「エスター再び!」エスター ファースト・キル ヨークさんの映画レビュー(感想・評価)
エスター再び!
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前作を観たのはもう10年前ということで、今作の前日譚に期待と不安を抱きながら鑑賞。
突然スクリーンに映る無表情のエスターショットに懐かしさと恐怖が入り混じる…!
冷酷で無慈悲なエスターが他人と接触しているだけで、いつ鮮血を浴びることになるかとハラハラドキドキする感覚。これこそエスターの醍醐味!
そして今回はそんな彼女の人間味が垣間見えるシーンもあり、アトリエで孤独なサイコパスとしての姿と愛する人と幸せそうな姿、そのふたつが光と影として明滅する演出はエスターの迷える心境を表していて非常に印象的。
結果的に、やはりそんな普通の幸せは手に入らないのだと思い知らされることとなり、より屈折してエゴイスティックな性格が強化され前作へと繋がる。
そのあたりの繋がりも丁寧に描かれているように感じた。
全体としてはやはり初めて見た前作のエスターの衝撃を超えるのは難しい部分もあったけれど、ファンとしては楽しめたファーストキル。
何よりもらアメリカの家族もなかなかクレイジーな設定で、そこが意外性あって良かった!
刑事を銃で撃ちながら歩いてくる母親に、思わず練習してた猫撫で声で「ハイ、マミ〜♪」と言うエスターがちょっと面白かった。
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