a20153の青春

劇場公開日:

a20153の青春

解説

派遣社員として懸命に生きる主人公が、ある事件により社会からから疎外され、徐々に追いつめられてゆく姿をサスペンスタッチで描いたドラマ。

ネグレストの母親と再婚した義父から虐待を受け、学校ではひどいいじめに遭っていた川島拓也。そんな拓也の唯一の理解者は同級生の下館結衣だけだった。ある日、拓也が大切にしていた結衣からもらった誕生日プレゼントの腕時計を、母親が酒代にしてしまったことから、拓也の中で何かが壊れてしまう。義父と母親に刃を向けてしまったことにより、少年刑務所に入った拓也。結衣は拓也に手紙を送り続け、2人の純愛は壊れることなく続いていた。出所後、拓也は派遣社員として生計を立て、いつか結衣に会いに行くために懸命に働くが……。

タイトルの数字「a20153」は主人公・拓也の派遣社員登録ナンバーから。拓也役を本作が映画初主演となる兼次要那が演じるほか、神倉千晶、丸純子、風祭ゆき、松田賢二らが脇を固める。監督は「凶愛」の北沢幸雄。

2022年製作/104分/G/日本
配給:アイ・エム・ティ
劇場公開日:2022年10月21日

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映画レビュー

3.5時代背景が現在だが作りと型は古い

2024年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

構成は決して悪くはない。
主人公の心情、彼を支える彼女の存在もどこかに救いは残る。
ネグレクトと虐待という最悪の家庭環境、そして起こるべくして起きた事件。
おまけに学校ではいじめ。
同じいじめ対象の彼女。
二人が心を寄せるようになるのはわかる。
東京でバイト登録ナンバーがこの作品のタイトル。
コロナ渦でバイトはうまくいかない。家賃滞納、締め出し…
バイト仲間のつまらない計画に乗って、殺傷事件を起こす。
主人公の生い立ち、コロナ渦という逆風、不運…
誰もが経験したくないことが詰め込まれていて、早送りで見てしまう。
出所し誰かの墓参り、彼女への返信もせず、相変わらずバイトしていたのだろう。
この坊主刈りの主人公の冒頭に描かれ、彼の今までの人生が描かれ、そうして彼はある日突然彼女のもとを訪れた。
これがこの作品の時系列になるのだろう。
昔住んでいた家、海辺のボートで野宿。
海辺で燃やす手紙と、大切な時計を海へ放り投げた。
人気のない電車…
「一杯の掛けそば」的な作品だった。
コロナ渦のころに大勢いた失業者の中から少年時代に虐待された最悪の人生を抽出したような作品。
主人公がずっと心のよりどころにしてきた彼女からの手紙と腕時計を捨てることが、彼には彼女を自由にしたいという意味が込められていると思うが、小学校教諭の彼女に生徒が、「結婚すればいい」「…するわ」と答えるあたりがこの作品をわからないものにする。
このような作品は、戦後の日本社会で起きた「一杯の掛けそば」とともに、もう完全にふたを閉じていいと私は思う。

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R41

2.5必死さとか寡黙さとか欲しいよね

2022年10月22日
Androidアプリから投稿

悲しい

単純

派遣会社に登録し日雇いの仕事で食いつないでいたものの、なかなか仕事にありつけず転落していく青年の話。

後で判りはするけれど、その場その場で状況がよく見えない序盤。仕事あぶれていたんですね。
しかも交通費貰えないとか、他の派遣会社探したら?
徐々に設定が見えてきて、2020年春頃ですか…物流関係は引く手数多のはずですが…。

あらすじ紹介で結構なネタバレがされているけれど、そこにたどり着くまで約半分。

中学生時代の話しはなかなかきついものがあるし山場の流れもわかるけれど、コミュニケーション取る気もないし考え甘いし仕事にあぶれるのもその結果も自業自得にみえてしまう。
コミュニケーション云々はもしかしたらドライバーで耳?とも思えたけれど、だとしたらと思うところもあってやっぱり判りにくいし。

話し自体は悪くはなかったけれど、最後もキレイ事で重さが足りず、なんか色々ともったいなかった。

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Bacchus
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